《 私の甘味との関係 》

前回の配信記事
子どものためのアーユルヴェーダ/内側からの健やかさと心の豊かさを育む

文中にて記載しました内容をもとに、
私の経験にフォーカスして「甘味との関係」を記載します

親は子どもの決定権を持っています
子どもがやりたいことを何でもさせる、
そういうことはしない
それには親が身をもって示せるようであること
一番難しいのは 育ってから変化すること
_マイラの教えより


甘いものが大好きだった
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子どもの頃から甘いものが大好きでした

チョコレート、ケーキ、アイスクリーム、
タピオカ、パンケーキ、…

幼い頃に覚えたその味は、私を簡単に“幸せな気持ち”にしてくれました

それ以降、私は甘いもの = しあわせ、と強く認識するようになりました

食後のデザートは必須で、間食も毎日当たり前に食べていました


「執着していない」?
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甘いものに対して、自分ではさほど「執着していない」と思っていました

「普通に好き」で「食後は食べるのが普通でしょう」、「おやつに」、ただそれだけだと思っていました

私は自分の過剰な欲望と食欲に気づいていませんでした

何となくそれを選ぶことで、少しでも何か満たしておきたくて、食べすぎの感覚が満足のサインで、空腹感には少しも耐えらえませんでした

これが「執着」だったと気づいたのは、つい最近のことです

「ただ好きなだけ」と
「執着」の違いをはっきり認識したのは2016年9月のヨガトレーニング時でした

200時間のトレーニング中は、毎食決まった時間帯にフレッシュなアーユルヴェーダ料理が出されました
これによって、本当のにバランスとは何か、食後の心地よさとは何か、食べることの真の目的が何かを知る機会に恵まれました


食べ方が生き方に関わる理由
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アーユルヴェーダの食事は、静かだけれど真の満足感をもたらしました

それで満足のいかない感覚を呼び起こすのは、古い執着によるものだということにも気がつきました

ドーシャバランスが乱れていると、極端な味や触感を欲することがあります

バランスの乱れを一度でも経験すると、それが習慣化して執着であってもそれが“普通のこと”と感じるようになります

反対のことも同じで、調和した状態を一度経験すると、自分自身への好奇心が違った意味で湧き起こるようになります

自分がバランスするにはどのようにしたら良いか?

このことを続けると、自然と“おやつ”は要らなくなっていきました

自分の体を尊重し、自分の面倒をみる、

当たり前のことが、これまで全く出来ていなかったのだと気づかされますが、その内にある様々な印象や記憶を手放す良いチャンスでもありました

またアーユルヴェーダ料理の原理に沿う食事では、食材本来の“自然な甘味”が必要な分含まれています

人工的な強烈な甘味ではないけれど、確かに素材のもつ甘さです

過剰に作られた甘さと
自然からくる甘さ、どちらを求めるかで生き方も変わってくるのです


何だったんだろう?
古い記憶への気づき
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ヨガトレーニング中、週に一度の休日で街中へ散策する機会がありました

街中で見かけるアイスクリーム屋さんやスイーツなどが売られているお店に通りかかったとき、私はとても「懐かしい」気持ちになりました

「今食べたらどんな感じがするのだろう?」と半分くらいの好奇心はあっても、「食べたい」という衝動に駆られる感覚はありませんでした

「なぜこれまで、あんなにも強く欲していたんだろう?」と客観的な思いが芽生えて、ふとある記憶がよぎりました

子どもの頃に甘いものへ夢中になったのには、「別の記憶」が根深く関係していました


人生の真の甘さ
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恩師マイラが面白い切り口でこのことを教えてくれました

「人生に真の甘さがあれば
アイスクリームやチョコレートは要らなくなる」

加えて、こうも言いました

自分が十分に愛されていること、
愛に恵まれていることを
頭で分かっている人は多いけれど

心でわかっている人は少ない、

子どもの頃、私はよく一人で留守番をしていました

母はいつも決まって仕事帰りにスーパーに寄り、夕ご飯の材料と一緒にお菓子を買ってきてくれました

一人留守番をさせて、寂しい思いをしているんじゃないかという母なりの愛情表現でした

そのうち私は、母の帰り = 何かお菓子がもらえる、というように記憶が刷り込まれました

お菓子などの甘いものは私にとって、母からの愛情だったのです

玄関先に帰ってきた母の姿、それと一緒にお菓子を受け取る瞬間のその画が今でもはっきりと思い出せます


自分の経験をする
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大人になってからも仕事の通勤時にバックに入っていたのは、昔よく母からもらっていたスナック菓子でした
食後はもちろん甘いもの食べ、間食がやめられませんでした

それは、私が子供時代からずっと「母からの愛」を欲し、求め、守られていたかったからなのだと思います

このことが私の気づきでした

自分の子供時代の感情や印象、クセがそのまま今に残っていて、それが必ずしも良い結果をもたらさなかったこと、
根本からの自己承認が足りなために自分の欲求を外側にあるもので満たそうとしていました


アーユルヴェーダは心をつくる
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自分の経験を深め、
一人の人間として独立し成長すること

それは = “足るを知る”の教えの通りに、
自分の人生にある完全性も不完全性も受け入れて
真の甘やかさの意味や、常にすでに満たされていると知ることで、

少しずつ進んでいけます

何でもほどよくバランスよく、このことが大切になりますね

甘いものはお酒よりもやめるのが大変、
私はそのことを経験しました
 お酒を飲まなくなって1年

そして、
甘いもの含めその他多くのことで、
マイラの言うように
“ 育ってから変化するのが一番大変 ” です

子どもがいるママさんやこれからママになる時は
ぜひ考えてみてください
> 子どものためのアーユルヴェーダ


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