アーユルヴェーダの智慧は深く、シンプルです
・良い食事
・良い睡眠
・良い性生活
この3つのバランスが整うとき
私たちの身体はムリなく健やかに、
そして心も制限なく幸福感に満ちると云われています
アーユルヴェーダにはあらゆる癒しのツールがありますが
食事はとりわけ重要といわれていて、
良い食事をしていたら薬は要らないし、
食事が正しくなければ薬は意味がない、という教えもあります
げっぷと食事の関係
食事は、それをすることによって
心地よい結果を招くのが正解です
身体がムリなく消化できること、
身体にとって滋養がもたらされている感覚、
心的にも穏やかに心地よく、良いパワーがみなぎる感じです
食後のあまり心地よくない結果として、
「食べすぎ」による重さや膨張感、ガス感などがあると思います
食べすぎることが消化の妨げになって
私たちの求めていない結果を招くことがあります
自分の体がどのくらい食べられるか(消化できるか)を知る、
一番分かりやすいサインは「げっぷ」です
「げっぷ」が消化力を知らせてくれる
げっぷは、消化管で食物が満ちてきて
吸収・消化される過程で目一杯はたらく際に
胃の中の空気が逆流することで起こります
食事中にげっぷが出たら、それが
“消化できる量に達しました”という体からのサインです
胃の中は
1 / 3が固形物
1 / 3が液体
1 / 3が空間
の状態で食事を終えると消化がラクにいきます
げっぷが出た以降も
食物(固形物や液体)が胃に入ると、
空間がどんどん減っていくため消化に負担がかかります
早くにげっぷが出る場合
食事を始めてすぐにげっぷが出たり
日常的にげっぷが出ている場合には、
体の消化力(アグニ)自体が弱まっているサインです
消化管のはたらきが衰弱していると
少しの食事量でもそれを処理するのに
消化管がフル稼働するために、早い段階でげっぷが出るのです
ここでもやはり、
げっぷが出た以降も食事を続けると
さらに消化そのものを妨げてしまいます
消化力を整える大切さ
消化力を整えるには、
「げっぷが出たら食事を終える」
実はこれが最も効果あるアプローチなのです
そうしたら少ししか食べれない‥
と難しく感じるかもしれませんが、
2-3日これを心がけると消化力が回復していき、
きちんと“適量”が食べられる=消化できるようになります
この些細な実践は、実は大きな意味を持ちます
消化力を整える過程で
「自分の身体にとって良いことをしている」
という実感が芽生えたり、
実際に消化力が回復した体では
組織の安定感を感じられるので
体が心地よく(重くも軽くもなくちょうどよい)、
思考力や知覚が冴えわたっていくという変化があります
体に正直になることが
健康への第一歩
げっぷに正直になることは
体に正直であることです
そうした小さな実践は、
より自分を微細に扱うこととつながって
体的にも心的にもよい変容を迎えることができます
日頃、げっぷに意識を向けていない人では
「げっぷなんてしてたかしら?」と思うかもしれません
食事中にお喋りをしていたり、
日常的に横隔膜から腹部が硬直していると、
小さなげっぷがよく出ている、ということはよくあるそうです
自分の身体がどんなリアクションをしているか、
よく観察してみましょう
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kaori