毎日 4 : 15 起床 20 : 30 就寝
おやつなし、
お肉もお魚も
アルコールも TV も映画も音楽もない
自然とヨガとアーユルヴェーダ、
そうして自分だけと過ごした 1 ヶ月間。
ハワイカウアイ島で過ごした時間は、
私にとって
自分の何かが変わるというより
むしろ自分にもどっていく感覚でした。
1日の過ごし方
「 ディナチャリヤ 」の実践
自分の調子をとても穏やかにして
活力を高める一日の過ごし方があります。
アーユルヴェーダではそれを
「 ディナチャリヤ 」 といいます。
ヨガ留学中、
日々のプラクティスはディナチャリヤに沿って行われました。
▼ 一日のタイムスケジュール
・am 4:15 起床 歯磨き、タングスレイパー(舌の洗浄) ネティポット(鼻の洗浄) ・am 5:00 アグニホトラ 火の儀式でマントラとともに地球とつながる、 呼吸法で体を浄化、瞑想でマインドの浄化 ・am 6:15 朝食 始めの一週間はキッチャリー クニ(キッチャリーのバリエーションのひとつ) orオーガニックのフルーツ ・am 8:00 - 11:00 プラクティス ヨガ座学またはアーユルヴェーダの講座、アーサナ ・am 11:15 昼食 始めの一週間はキッチャリー オーガニックの野菜でつくられたアーユルヴェーダ食 (様々な野菜、バスマティライスやダル料理、 チャパティやドーサ、アーユルヴェーダ寿司など) (敷地内散歩) ・pm 13:00 - 16:00 プラクティス ヨガ座学またはアーユルヴェーダの講座、 ヨガティーチングの練習 ・pm 16:30 夕食 始めの一週間はキッチャリー オーガニックの野菜でつくられたアーユルヴェーダ食 (様々な野菜、バスマティライスやダル料理、 チャパティやドーサ、アーユルヴェーダ寿司など) (敷地内散歩)(入浴) ・pm 18:00 アグニホトラ 火の儀式でマントラとともに地球とつながる ・pm 20:00 静かに過ごす時間 一日の振り返りやプラクティスの予習、復習など ・pm 20:30 消灯、就寝 就寝前に個々に呼吸法(1~5種)、 瞑想(10分)をして眠ります
「 ここ 」にいる自分の存在を承認して
必要な事柄をひとつひとつ愛情こめて行う、
毎日がただそれだけでした。
あれをしなきゃ、
これをしなきゃ、
という私の忙しい癖は次第に抜け落ちていきました。
起きたら歯を磨き、
舌を磨き (タングスレイパー)、
まだ暗い満天の星空の下で鼻の洗浄します。(ネティポット)
用意された白湯を飲み、
朝の火の儀式まで少し時間があるので
びっしり文字を書き詰めたノートに目を通します。
am 5 : 00 ~
上記のスケジュールで一日が始まります。
pm18 : 30
火の儀式と瞑想で一日を終えます。
敷地内を散歩したり、
少し間を置いて
それからまた各自お勉強をしていました
お互いにデモレッスンを行う人もいました。
プラナヤマ (呼吸法) と
メディテーション (瞑想) を行ってから、
遅くとも 20 : 30 には就寝します。
私はいつも20 : 00 頃にベッドに入り
気を静めてから眠りにつくようにしました。
プラクティスの実践中はそこへ集中できても、
横たわって何もしないとなると
いろんなサンスカーラ (過去の記憶) が
ふと浮かんできます。
そんな雑念たちに気づいたら手放し、
心と頭の中を整理をしていきます。
「 自分を生きること 」 の本質
サットヴァに満ちた 1 日の過ごし方
ディナチャリヤを継続して
体得したことは大きくふたつです。
・自分が自分で留まるということ
・生きるうえでただ浄化し今あるすべてに感謝する気持ち
このような考えが一日を通して
自然といつも湧くのって、
自分でも不思議でしたが
それよりもなんだか「 腑に落ちる 」ような、
あたたかな安堵感が続いていました。
本当に素晴らしい生活スタイルでした。
現代社会でこの生活リズムを
完全再現するのは難しいですが
“ 心のあり方 ”はいつ・どこに居ても意識によって変えられます。
小さな変化の連続が自分を
“ 元の状態 ” に戻してくれるのです。
このディナチャリヤの実践を
できるときにできるだけでも重ねれば重ねるほど、
自分を慈しむ想いが溢れていきます。
隣人や周りの環境のすべてへも
自然と感謝が溢れ出ます。
このディナチャリヤの実践さえあれば
世界中のあらゆる病や争いごとは
なくなってしまうだろうに、とさえ感じました。
( そんなに単純な話ではない、かもしれませんが案外単純な話かもしれません )
日々移ろいで行く
社会の流れに精を出すことの前に
心と体に耳をすませて本来の声に導かれたなら、
いつでも、
愛とやさしさ、
創造性と勇気を、
自らの内側に育むことができるんだと知りました。
自分の内側をきちんとケアしていると
外的世界に一喜一憂することなく
すべてが自分の手中で完結するからです。
心配事やイライラ、不安や恐れ‥
浮き沈みするマインドはまるでなくなり、
過去のことも未来のこともそのままにしておく、
そんな心地よさのなかで生きていくことができます。
誰もが自然の溢れる場所へ行くと実感する、
あの、開放感に浸ったときのような感じです。
それと同時に、
私は自分が今まで
とてもたくさんの心配事をいつも抱えていたと気づきました。
とにかく完ぺき主義に陥りがちで計画魔。
先行きをきにかけてばかりで
いつも力が入りすぎていたなぁと、思いました。
帰国後も
現在の生活リズムとのバランスをみて
できるだけディナチャリヤの要素を取り入れるようにしています。
日々を健やかに過ごしたい人や
心身の不調を感じる人はとくに、
もしくはお休みの前後だけでも
ぜひ実践をおすすめしたいです。
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
Kaori