毎朝何を食べていますか?
何を感じながら、どのように食べていますか?
身体の健やかさと心の幸福にとってはどれも大切なことです。
アーユルヴェーダでは
人生を “ ホリスティック ” ( 総体的 ) に見ましょうといいます
朝食が人生を変える?というと
そこまでは大げさに思うかもしれないですが、自分の体質や食べ物の性質をホリスティックにみていきながら“合う”ものを自然とセレクトできるようになると、毎朝をとても穏やかに始められます
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朝食とドーシャバランスの関係
朝食は夜の断食状態からの回復食になるので、
特に純質で消化しやすいものを食べることが大切です
自分の体質ごと、
生活の傾向ごとに見合ったものを選びましょう
例えば、
本当はしっかり食べたほうが良い体質なのに
違う習慣が積み重なったことで
すっかり朝の食欲がなくなってしまっている人もいます
反対に、朝は食べているんだけれども
体質と傾向(消化力)と合っていないがために消化不良を抱えたままの人もいます
朝食を食べたほうが良い人
朝食を食べなくて良い人
・細身で長身または小柄な人、かつ朝から移動が多く活動量が生じる人は朝食を食べておく方が良いです ・反対に大柄で、活動量が少ない人、移動があまりないという人は朝食は食べなくても良いです |
また、普段から便秘がちで 1 日に 1 回も排泄がない人は消化力が弱い傾向にあるので、消化にやさしいものをかつ少量にすることで良い回復食となり排泄をうながすこともできます
人の身体は皆生まれ持った性質がそれぞれ異なるため、今の健康状態も消化力も違います
一日に要するエネルギーも差があるので、取り入れるものも柔軟にカスタマイズし、自分にとってのベストを見つけれると良いです
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体質 / 生活傾向ごとの朝食
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ヴァ―タにすすめられる朝食
身体が冷えやすい人、お腹にガスが溜まりやすい人、便秘気味で消化がうまくいかない人などはヴァータが増大しているかもしれません
また身体が細身で骨格も華奢な人はヴァータが優位な体質なので、ヴァータを鎮めるための朝食がとれると良いです
・天然の甘味を活かしたもの ・水分と油分を含むシンプルな食事 ・適量(ピッタ優位時よりは少な目の量です)をよく噛んで食べる ・15分確保しゆっくりと穏やかに食べる ・おにぎりやご飯とお味噌汁、お惣菜 ・サツマイモやカボチャを煮たり蒸かしたりしたもの ・完熟バナナ、ベリー系、さくらんぼ、デーツ、桃など熟れた果物 (果物は果物だけで食べる) ・砂糖などの加工調味料を除いたベイク(マフィンやパンケーキ) ・無発酵パンチャパティ ヴァ―タは朝から様々なことを考えます |
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ピッタにすすめられる朝食
普段から快食快便で代謝の良い人はピッタの調子が良くアグニが整っています
ピッタが過ぎると、つい暴飲暴食したりして胃が疲れて肌荒れや口内炎などを引き起こしやすくなります
ピッタの人は朝しっかり食べておかないとお昼に強い空腹を感じるため、回復食としてもしっかりめのものを食べておくか、ピッタの熱を冷ます季節の果物を食べると良いです
・天然の甘味を活かしたもの ・水分と油分を含むシンプルな食事 ・適量をよく噛んで食べる ・15分確保しゆっくりと穏やかに食べる ・おにぎりやご飯とお味噌汁、お惣菜 ・サツマイモやカボチャを煮たり蒸かしたりしたもの ・リンゴ、ベリー系、さくらんぼ、ココナッツ、デーツ、ブドウ、梨、マンゴー、パイナップル、キウイ、甘いオレンジなど旬の熟れた果物 (果物は果物だけで食べる) ・砂糖などの加工調味料を除いたベイク(マフィンやパンケーキ) ・無発酵パンチャパティ ピッタは朝からエネルギッシュで、ピッタが優位な人にはアスリートや肉体的な労働をしているという人も多いです |
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カパにすすめられる朝食
カパが優位な時には朝あまり空腹感がなく、お腹が停滞している、そんな感覚があります
消化がそこまで早い体質ではないので、朝はそれほど食べなくても問題ありません
白湯やスープ、果物やお粥などのいずれからか選べるとよいです
・白湯またははちみつを少したらしたハーブティー ・キッチャリーやクーニー ・リンゴ、梨、杏、ベリー系、さくらんぼ、桃、ザクロ、レーズンなど旬の熟れた果物 (果物は果物だけで食べる) カパの朝はゆるやかに始まります |
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土台となる考え方
朝食を整えるということは、一日を通して自分を整えることです
一日が続けば一週間が、
一ヵ月が、半年、一年・・・
そうした継続が本来のバランスを創り上げていきます
夜の食事はできるだけ遅くとも20時までに済ませ、それ以降は食べないか、ごく軽いものにする、食後は 2 – 3 時間あけてから就寝する、これらは体が十分なはたらきをするのにとても大切な習慣です
自分にやさしく、継続的に取り組みましょう
“ 悲惨で辛い自分 ” を翌朝に仕上げるか
“ 朗らかで生き生きとした自分 ” を朝に仕上げるかは自分へのやさしさ次第です
そうでないものがあるかと思いますが、
まずできること1つからでも意識し取り入れてみてください
体質と体調を表す「ドーシャ」
アーユルヴェーダでいう「体質や傾向」は、「ドーシャバランス」として考えれます
・よく食べても太らない人
・あまり食べないのに太りやすい人
・風邪を引きやすい人
・まったく不調や病気にならない人 ‥ など
この差は「ドーシャバランス」と
「アグニ」の概念によって少しずつ理解することができます
>>ドーシャについてはこちらをご覧ください >>アグニについてはこちらをご覧ください |
以下に各ドーシャの傾向をざっくりと記します
ドーシャ診断:
[ 診断は二度行うことをおすすめします ]
基本細身で消化力は不規則 ― ヴァ―タ(空)(風)こんな人
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バランスをもたらす食事
食材のセレクトと調理法と食べ方のこと
「おいしい人生」のための
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
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