【ヴァータ・風の性質】

3 つのドーシャの中でも最も軽くしなやかなエネルギーを持つ「ヴァータ」

私たちが発想し、動き、話すのにもヴァータのエネルギーを使っています。

ヴァータの性質は創造性や順応性に由来していて、状態が良いと体と心にも良い作用をもたらします。
ヴァータは風と空の元素から成りますから、それらが増大すると「吹き荒れ」、体や心に乾きを与えます。img_20161029_164155

ヴァータは最も軽い分、最も早くに乱れを感じやすいドーシャですが、だからこそ普段からしっかりとケアを行き届かせることが大切です。
ヴァータが穏やかな状態にあると、加齢に伴う乱れは最小限に済み、健康寿命を長くします。

ヴァータの優雅さ、その他バランスとアンバランスとの状態・特徴をお伝えします。



ヴァータ優勢な人の体質と
その特徴について

1〔 ヴァータの性質 〕
2〔 ヴァータ優勢な人(時)の見た目 〕
3〔 ヴァータ優勢な人(時)の心 〕
4〔 ヴァータ優勢な人(時)の動き 〕
5〔 ヴァータ優勢な人(時)に適した食事 〕
6〔 ヴァータ優勢な人(時)の適したライフスタイル 〕

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性質 軽 ・ 乾 ・ 速 ・ 動 ・ 風 ・冷
見た目 生まれつきヴァータが多い人は、ヴァータの質が心身に強く現れています。軽くて冷たく、動性のヴァータの属性がこの体質の心身の特徴です。
身長は低いか、細くてノッポ
鼻は鷲鼻で目は小さい傾向にあります
皮膚が冷たく乾燥ぎみで、髪もパサパサしています
歯並びは悪く多少不揃いのことが多いようです
筋肉質ではないので、血管や靭帯が浮き出て見えます

– アンバランス時 –
ヴァータのバランスが崩れると、便秘になったり、寒がりで手足が乾燥して冷たくなったり、ガスが溜まってきます。
緊張性頭痛、腰痛などの体の痛みが起きることもあります。不眠にもなります。

心の面では、サットヴァ(純性)が増えてヴァータのバランスがとれているときには、行動がすばやく敏感、快活で想像力が豊かです。
新しいものや変化を好み、順応性が高い人です。さらに理解力がよく、記憶力も速いのです。
ラジャス(動性)が増加してヴァータのバランスが崩れると不安が強くなり、気分が変動しやすくなります。
衝動的で集中力が激減したり、すぐに緊張してしまったり、記憶力がよくても忘れっぽくなったり、怖がりで、何事にも心配性になりがちです。
また、空虚感を伴った抑鬱状態を出すことがあります。これらはヴァータ体質の短所となります。
動き ヴァータがバランスされているときは、ヴァータのもつ良い面が出るため、機敏で活発、体が軽くて、頑張りもききます。傷の治りが速いのも特徴です。これらは長所となります。
行動の面にも速性が出てきますので、この体質の人は早口です。
睡眠時間も少なくてすみます。
また、物事を率先して行うことが多いのですが、長続きがしません。悪くいえば、信念が変わりやすい人です。住所や仕事を変えることが多いそうです。お金を浪費する傾向もあります。


– アンバランスしやすい季節、年齢、行動と傾向、病気との関係 –

〈 精神的傾向 〉不安、緊張
〈 行動傾向 〉不規則性

〈 アンバランスになりやすい季節・年齢 〉
晩秋~冬、老年(年老いてからの時期)

〈 かかりやすい病気 〉
下半身の異常 (坐骨神経痛、腰痛、冷え性、大腸疾患)
神経疾患 (頭痛、脳卒中、パーキンソン病)
循環器病センター疾患  (狭心症、高血圧、心筋梗塞)

ヴァータ過剰によってかかりやすい病気がもっとも多くあります。

– その他 –
ヴァータ過剰によってピッタがアンバランスすると、慢性的な下痢になることがあります。

食事 ヴァータ過剰を鎮めるには、温かく良質な油分を含む、重さのある食べ物がすすめられます。
ギーを食事に加えるととても良いです。
甘味、酸味、塩味を適度に含むものを食事でとるようにします。
甘草やショウガ、シナモン等がよいでしょう。
刺激物や極端に苦味・渋味のあるもの、揚げ物や生サラダなどの乾燥したものは避けます。– 適していないもの –
ヴァータが過剰になると同じ性質である“乾いたもの”を欲しがります。(揚げ物やスナック菓子、乾燥したパンや生サラダなど)
これらはヴァータをより乾燥させてしまいます。

一度に最低 20 回は噛み、消化のサイクルによい食事時間は20分前後です。

◇ 朝食
温かく、良質な油分を含む食べ物

◇ 昼食
一日のメインの食事とし、甘味、酸味、塩味を適度に含むものを多めにとる
良い油分と、ほどよく重さのあるもの

◇ 夕食
一日の最後の食事、軽めに、早い時間帯に食べ終える
甘味、酸味、塩味を適度に含むものをとる
良い油分と、ほどよく重さのあるもの

◇ 夜
ホットミルクが神経系を穏やかにしてよく眠れます

暮らし 「動く」ことがヴァータの性質なので、過剰なときはその逆のことを取り入れましょう。落ち着いた動作を心がけて、工程ひとつひとつを「味わい」ます。
一度にひとつのことへ手をつけます。
乾燥によって心と体がパサつきやすいので、良い油分のある食べ物を中心に体をあたためる習慣を。

良質な万能オイル「ギー」を目へ 1 滴入れると、PCや太陽の光による刺激から目を守り神経を修復します。(ヴァータ過剰なときには特に目がきょろきょろするので)

運動はスローな動きのものをウオーキングやサイクリング、登山など。
ヨガのアサナでは前屈のポーズ全般が効果的で、気持ちをリラックスさせて落ち着きをもたらします。
(通常、ヴァータ過剰時には前屈を難しく感じます)

下半身をカベに上げてそのまま10分~30分おくのもヴァータを鎮めるのに効果的です。
慢性的な下痢や便秘にはハーブティが進められます。1日に 1 ~ 2 杯飲むことでドーシャを鎮めて症状の解消が期待されます。

動きすぎによる鋭さや散漫は、長期的には習慣病やあらゆる病気のもととなります。「程よくゆるめる」を意識して過ごしましょう。103

参考文献:インドの生命科学 アーユルヴェーダ

ヴァータを整えバランスさせることで、他のドーシャも安定し体・心が順調に循環していきます。
特に現代社会ではヴァータが乱れやすいため、より意識的にケアすることが大切です。

>> ヴァータのための食事献立表



アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i

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