2017 / 8 / 28 (Mon)
第7回 Ayur Yoga
この日のヨガは
完全マンツーマンプラクティスでした
先日、お料理教室へも来て下さった、Mさん ^ ^
職業柄、健康・体・命への知識も感心も
高く持っておられる方で
お話していると
生命への価値観やその扱い方など
私自身パワーをいただける瞬間がたくさん
もとからホットヨガのご経験もあって
お体を動かすのにテンポが軽かったですが、
Ayur Yogaではこれまでに意識してこなかった
微細な部分にアプローチしていくことで
まったく新しい感覚でアサナをしていただけたようです
サットヴァがオージャスをつくる
オージャスとは「活力の素」のことで
普段の行動や言動、食べるものから得られます
プラクティスを受けたMさんから、
当日の夜にこんな報告をいただきました
「家事をスムーズにこなして
食事にはキッチャリーをつくり、
お風呂に入りアサナをしました」
加えて
「久しぶりに明日が待ち遠しいです」とも
ヨガを通して“自身”が安定し、
サットヴァ(調和・バランス・純質)が満ちたことで
オージャス(活力・生命力)をもたらしたんですね
この報告には私もとても嬉しく、
サットヴァな気持ちをいただきましたよ
自分の体を知る
マンツーマンでのプラクティスは初めてでしたが
ほんとうに豊かな時間でした
「体と心の状態が、いつもとまるで違います
貴重な時間を過ごさせていただきました」
とのお言葉もいただけて、
改めてマンツーマンを経験してよかったなと思いました
私にとっても
受講者様と近い距離で向き合えたプラクティスは
学びの瞬間がたくさんたくさん詰まった時間でした
冒頭から体の状態や可動域とあわせながら、
アシストやモディフィケーションを取り入れつつ
アサナをじっくりと深めていただきました
ヨガをするのは数ヶ月ぶり、ということもあって
以前と同じようには動かない部分や、
逆に新しい動きをすることで感じ方にも変化があります
アサナは行う人によって過程も完成形も異なります
個々に骨格も筋肉も体調も違うので
ベストなアライメントはそれぞれに見出していくのです
アサナひとつとっても、
すぐに完成形へたどりつくことにこだわらずに
きちんとモディフィケーション(軽減法)や
エクササイズを取り入れて、
いま、どう感じるか?を味わいながら
アプローチを重ねていきます
呼吸も、自分のペースで段々と深めていきます‥
すると
その方の体の強張りはどんどん解けて
筋肉もやわらかく、
可動域が少しずつ広がって安定していきました
言葉のとおり「自由になっていく」のが
こちらから見ていても伝わってきました
ほんの少しずつでも
体と心に寄って、
“微調整”と“挑戦”をはたらきかければ
1回目と2回目とではアサナの安定に違いが現れます
これは、可動域が深まったということ以上に
“感覚”が目覚めたことが大きいです
内側からはたらきかけることで
「命」の吹き込まれたアサナになっていきます
グラウディング
グラウディングできているとき
私たちは無尽蔵のよろこびをかみ締めることができます
「今ここにいること」に落ち着き、
地に足をつけることができれば
何でも自由にたのしむことができます
グラウディングができていないと
大地とのつながりは絶たれ、
地に足のつかない状態になります
・不安、焦り、恐怖などの感情に陥りやすい
・女性としての意識、バランスがふらつく
・意識が散漫して物事を成し遂げられない
など
普段、慌ただしい生活をしていると
体の微細な部分はほとんど意識されていません
ふとしたときの立ち姿勢をみればそれは一目瞭然です
呼吸が浅いと横隔膜が、
長時間同じ体勢でいると
大腿四頭筋や腸腰筋が、硬直します
すると背骨の間はつまり、
首が前に乗り出して
頭の位置が低くなります
アンバランスな立ち姿勢は
それを支えようと他の組織がさらに強張るので
自然な呼吸をもしにくくさせます
いつも速い動きをしていると
小さい筋肉が使われずに衰えていくので
私たちにとって生命力を司る場所である
「こつばんてい」の感覚が鈍くなります
こつばんていのはたらきが鈍化すると
第一チャクラとのつながりを失うので
グラウディングが難しくなるのです
段階を踏んで
“自分のアサナ”をする
頭がポーズをとることに先立っていると
いつまでも内側とのつながりが得られません
本当の意味でアサナを深めるには
一歩一歩細心の注意を払い、
グラウディングすることが大切です
グラウディングがあって初めて、
微細な組織すなわち「こつばんてい」や
「ハイアーセルフ」(高い次元の自分)に
つながりが届いていきます
この練習を積み重ねると、
「自分にいること」への許可が下りて
結果、体も心も安心して
自由に動き出すことができます
呼吸は深くなり、
体全体を大地にゆだねて立つことができます
痛みを伴う無理な動きをすることなく
自分にとって地よいところを探せるようになります
よろこびがふくらむ瞬間です
ヨガの中心にある2つの大切なこと
Ayur Yogaでは
ヨガを「フィットネス」としません
これまでプラクティスを受けた方たちからは
こんな感想をいただきました
・呼吸がどんどん深くなった、
・自分の体をマッサージしているようだった
・気持ちが解放されて
新しいことにチャレンジしようと思えた
・自分の体をいとおしく感じた
・いつも使ってないところがぴくぴくして
自分の体がちゃんと動いてると実感した
・体も心も無にゼロになった
・初めてヨガでこんなにリラックスできた
私がプラクティスの基盤として大切にしている
2つの要素があります
・アヒムサ(非暴力)をアサナの中心におく
・「安定」のうえに「強さ」がやってくる
これは恩師マイラから教えていただいたことです
そのマイラの師匠のまわりでは
痛みを伴いながらも無理なアサナを続けたおかげで
関節やじん帯を痛めてしまい、
体を壊した人たちが多くいたそう
そこで師匠は、
長期的に続けられる安定したアサナについて
研究と実践を重ねたそうなんです
上記2つの要素を守って練習を重ねると
内側にあるサットヴァ(調和・純質)が養われ、
ヨガの本質に留まることができます
無駄なものは剥がれ落ちていき、
必要なものだけがふと腑に落ちます
体が柔軟になって余分な脂肪が落ちる、
顔色がよくなる、
そういう外的な変化は
ヨガにとっての「おまけ」に過ぎません
「人はとても微細
でもそれは弱いという意味ではない 」
といったマイラの言葉を思い出します
良い環境にも悪い環境にも
人は順応して生きることができます
「本当の自分」に近づくことを決心し、
今までの習慣から一歩外へ出て
軌道修正をしてあげれば
体と心はすぐによろこんで
良い変化を示してくれるんですね
あらゆるアプローチすべてへ
“自由なたのしみ”をもって
生きていること
そのこと自体に愛を見出せたら
私たちにとってそれ以上のことはないのかもしれません
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
kaori