12 / 19 (水) Ayurveda お料理教室

2018年最後のプラクティスでした
受講いただいた皆さま、貴重なお時間をいただきありがとうございました
中には、わざわざ遠方より朝方5:30から出発しお越しくださった方もおりました、ありがとうございます
時空と距離を超えた個々の命の断片に感激、心より感謝いたします
冬を乗り切るアーユルヴェーダ
「レシピ」と「暮らし」

・冬の穀物
・とろおり卵のスパイスポン酢とじ(!)
・ウインターロースト
・モイスチャージンジャーサラダ
・タヒニソース
・濃厚ダル -スパイス味噌-(!)
・人参ハルヴァ
・アーユルヴェーダベイク
・生姜のアペタイザー
「アーユルヴェーダのスパイス使い × 使い慣れている日本調味料とのドッキング」
これまでお伝えしていた「アーユルヴェーダ料理」からすると見慣れない、
けれど普段の食事からしたら親しみのあるワードがちらほら‥
今回は、卵にポン酢、ダルには味噌も取り入れました^^
今から日々の食卓にアーユルヴェーダを取り入れていくという皆さまにとっては、イメージしやすいラインナップだったのではないでしょうか
・旬の食材を使い
・シンプルに調理する
という原理をそのままに、
・「6つの味」のバランスを考慮する際、“塩味”や“酸味”を日本の調味料で補う‥
そんなスタンスが私自身最近増えてきたこともあり、この場でそのエッセンスをお伝えさせて頂きました
(この分野は今後じっくり実践を重ね、美味しいレシピを考案できればと思います)
*一般的に、調理した卵は体に熱を送りピッタを増大させます
*半熟卵は、粘膜形成やうっ滞の要因をつくりカパを増大させます
*味噌やお醤油などの日本の調味料は、“塩味”や“酸味”が強めで、食事全体でそれを常用することが“塩分過多”の要因にもなり得ます
・どのように調理するか
・どのくらいそれを使うか
ここが“おいしい”コツになります
*調理中の様子(風景写真)、ポイントなど
※主に受講者様の振り返り用として記述しているため「メモ」感覚でざっくりしています
– 補足記事 –
>> スパイスの適量・調理法のこと
>> 食べ物の性質・選ぶ基準のこと
冬の穀物
身体に滋養をもたらす“おいしいご飯”のレシピです
ヴァ―タを鎮める工夫を取り入れました
なめらかなダルと、とろおり卵に合います
昼間に玄米は◯、消化にやさしいバスマティライスもブレンドして
・ヴァ―タに嬉しい穀物「アマランサス」を適量
・玄米は事前に12時間の浸水がベター
・大さじ1のギー
・ひとつまみの岩塩
・水は約2.5~6倍
とろおり卵のスパイスポン酢とじ
やさしいのに存在感のあるスパイスとじ卵です
焼き加減はお好みで調整できますがおすすめはとろおり、それをキッチャリーにあわせるのも◯♪
・なるべく“良い環境で自由に育てられた鶏”から生まれた卵を使います
・ギーがおすすめ、他ごま油やひまわり油、オリーブオイルなど
・半熟に仕上げる場合はターメリック or クローブ or ブラックペッパーのいずれかのパウダーを(乱用しない)
・お好みでポン酢や醤油を最後にたらす
・強~中火に始まり、卵を入れたら中火以下に落とす
・フチが焼けてくるたびに内側に菜箸を入れ形成していく(10回前後でとろおりに)
・お好みの形状になる“手前で火を消し”、コンロから落とす
・最後の最後に調理して、できたてを食べると美味しい
ウインターロースト




根菜類の甘味がぎゅっと凝縮される安心感をもたらすレシピです
心と体が根を張り、滋養を感じられます
・根菜類をオリーブオイルでロースト
(この日はビーツとカボチャ)
・オリーブオイルを小さな鍋やフライパンで中火で熱する
・ひとつまみの岩塩
・シナモン、カルダモンパウダー
・お好みで >> ナツメグ、クミンパウダー
・香りが立ってきたら火を消し刻んだハーブを入れる
・冬はバジルやパセリがおすすめ
・夏ならミントやコリアンダー、オイルはココナッツオイルなども◯
・180℃ で 45分
モイスチャージンジャーサラダ

しっとりと潤う、冬に欠かせないレシピです
旬の野菜を取り入れれば色々なバリエーションが楽しめます
・野菜はそれぞれに食べやすい大きさに切って固い部位と柔らかい葉の部分とで分けておく
・ギーを中火で熱する
・ひとつまみの岩塩
・ターメリック、コリアンダー、クミンパウダー
・固さのある部位から調理する
・全体をやさしく混ぜ合わせて水を適量
・4 – 5分(野菜の固さと量によって変動) 中~弱火で加熱
・すりおろした生姜と残りの葉野菜を入れ混ぜあわせる
・余熱で少し置く
・ローストした野菜(この日はビーツ)やアボカドを最後にあえても◯
・タヒニソースを作らない場合はライムの絞り汁を最後にしぼる
タヒニソース


シンプルなタヒニソースをサラダのドレッシングとして♪
・白練りごま
・ヨーグルト
・ライムの絞り汁
・お好みでブレンドするとしたらクミンorブラックペッパーパウダー
・はちみつをあわせても◯
濃厚ダル-スパイス味噌-(!)
味噌が香るちょっぴり和風なダルレシピです
スパイスの風味はマイルドに引き立ち、とても美味しいです
ひきわりのムング豆を使うことでお腹にもやさしいメニューです
・ひきわりのムング豆 / 皮有&皮なしを1:1でブレンド
(お好みのもので◯)
・1カップに対し3カップの水分量で煮る
圧力鍋 >> 沸騰してからフタ、20分圧力調理
普通の鍋 >> 沸騰してからフタ、中~弱火で加減を見て35-40分調理
・別のフライパンでギーとスパイスをテンパリング
>>ひとつまみの岩塩
【シードが先】ブラウンマスタードシード、クミンシードを入れてパチパチするまで待つ
【パウダーは後から】フェヌグリーク、ターメリック、コリアンダー、カルダモンあわせ香り立たせる(熱さによっては余熱でも良い)
・味噌大さじ1(ここでは完全に火を止める)を溶かしきる
・ムング豆の方へ注ぎ入れる
・フライパンに追加で(必要なだけ)水を入れ、豆に注ぎ入れる
(フライパンにテンパリングしたものが綺麗にとれる&水分量によって丁度良い“ゆるさ”で完成)
人参ハルヴァ

人参を使ったやさしいスイーツです
なめらかさと自然の甘さが美味しい…
お食事会時に食べていただいた方よりリクエストがあり、この機会に実践いただきました^^
・人参と松の実を細かく刻む
(くるみやその他ナッツ類でも◯)
(アーモンドを使う場合は12時間ほど浸水して皮をツルっと剥くと◯その方が消化にやさしい)
・中火で温めた鍋にギー、ひとつまみの岩塩、スパイスを入れる
(シナモン、カルダモンパウダー適量)
(お好みですりおろした生姜でも)
・松の実を入れ、全体をからませる
・人参を入れ、丁寧に混ぜ合わせる
・生乳と水(もしくはハーブティ)を1:1の分量入れる
・人参に対し 2 / 3 の高さまで注ぎ入れる
(出来上がりの食感の好みによって調整)
・15分前後、中~弱火で熱し、終わったら少し置いておく
・お好みでやし糖やメープルシロップなどの天然の甘味を+
(はちみつを入れる場合は人参が十分に冷めてから)
・ブレンダーで陶酔しなめらかにする
・すぐに食べてもよいし、ホーローなどに移し常温~冷まして食べる
アーユルヴェーダベイク
受講者様へのお土産用+皆さまで一つずつ^^
天然の甘味はオーグメンティングの一部としてお食事に盛り込まれます
生地は朝事前に練っておいていたので、皆さま全員で型を作っていただきました♪愛情たっぷりです
・全粒粉と米粉を9:1
・シナモン、カルダモンパウダー適量
・ひとつまみの岩塩
・ギー適量
・ハーブティー(水でも◯)を注ぎ入れ生地を練る、まとめる
・刻んだデーツ
・もちっとする生地感でOK
・型を作り焼く
・180℃ 27分/しっとり
・200℃ 19-20分/サクッ
・焼き上がりのあたたかいうちにはちみつ(夏はメープルシロップ)
参考レシピ:アーユルヴェーダクッキー/滋養をもたらす優しい味
生姜のアペタイザー
(写真 > 右側の小さな生姜のかたまりたちです)
・食前(~15分)に食べることで消化を促す前菜です
参考レシピ:生姜の前菜/アグニを促進する
今月のプラクティスのテーマは
「冬を乗り切るアーユルヴェーダ」
この時期に起こりうる慢性的な冷え、乾燥、意識の散漫や未消化物・毒素の蓄積などを緩和し、穏やかに解放されるための食事・生活のことを盛り込んだ内容でした
この日は、“卵”や“味噌”など、通常からするとややラジャスの要素をもつ食材を用いましたが、うまく調理することでこの季節には特にぴったりなお料理になります
そしてラッキーなことにこの日はとても穏やかな気候で、連日のなかでも温かく、陽ざしが心地よい一日でしたので、そんな日はアグニも比較的元気です^^
もりもりしっかり、バランスよく食べて幸せを噛みしめましょう~
もっとも、冷えが深刻で風も吹き荒れるような日でしたら、また違ったレシピや調理法も考えられます☆
日常の毎瞬にある“発見”をつないで
Anandaのプラクティスを受講される皆さまは
「アーユルヴェーダを知っていく」
「アーユルヴェーダをできるところから取り入れていく」というスタンスでお越しいただいている方が多いです
大切なのは、その入り口として“アーユルヴェーダの基本概念に少し触れただけ”ということから色んな発見が見出せるということなのです
ここではある種、自分の生活と食事の全体を客観視できる良い機会になります
かといって深刻に捉えるのではなく、その事柄について「少し内に入って見る‥」
・いつもの朝
・いつもの食事
・いつもの行動‥
実は今までは見えていなかっただけの、色んな「動機」や「理由の背景」、「意識」と「無意識」とがそこにあるのだと理解できます
毎日いつでも“発見”を繰り返し、小さな実践から取り入れてみてください
食事だけじゃない、だけど食事は重要
食べ方と生き方は、イコールです
どちらから変容をもたらしても、“同じこと”に行きつきます
毎日する「食事」は、生きるうえでとても神聖で大切な事‥
そんな認識が様々な事と密接にかかわるのだと、アーユルヴェーダは教えてくれます
食事から取り入れる変容、
暮らしの側面から取り入れる変容、
その具体案についてはプラクティスでたくさんの例をお話させていただきました
帰り際には、アーユルヴェーダの定番マッサージ、アヴィヤンガをちょびっとだけご体感いただきました
《受講者様よりいただいたお声》
楽しくておいしい時間

感じて、見て、香って、触って・・・
アーユルヴェーダ料理そのものはいかにもシンプルで簡単ですが、感じれること、得るものはそれ以上です
ほんの少しでも意識を食材そのものに向けると、だんだんとその性質や作用が分かっていきます
同じように、毎日少しずつでも自分の体と心に留まる修練を重ねたらそれにふさわしいものを作れるようになります
ぜひ楽しく、柔らかな気持ちで毎日のお料理を楽しんでいただけたら幸いです
そして自分の毎日をもっと創造的に‥♪
この日のトピックから関連することで、今後またお伝えしたいなと思った事柄です
・体調、体質、シーンごとの食事のバランス
・ドーシャとアグニの関わり
・ギーの作り方、失敗しないコツ
・キッチャリーレシピ
・同じ食材でも色々な調理レパートリー
・スパイスのブレンド方法、使い分け‥など
また作ってみたいメニューなどもありましたら、受講時にぜひリクエストくださいませ^^
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori