「 お肉はどうするの? 」 よくご質問をいただくこと

アーユルヴェーダ料理って、お肉はなしですか‥?

お料理教室へ来られる方からよくいただくご質問です
他にも気になる方が多いと思うのでその答えについて少しお話します



アーユルヴェーダを考えた人たち

アーユルヴェーダは今から 5000年以上も前に誕生したもので、
当時リシ( 賢者 )達によって口頭で伝承され、編み出された知恵です

リシは、ヨガや瞑想を通して肉体精神ともに修行を行っていた人たちをいうそうです

あるとき、リシ達は身の回りで病気にかかる人たちが増えていくのを目の当たりにし、“ どうして人々は病気になるのか? ” 、 “ 健康で幸福に生きるにはどうしたら良いか? ” を探求する旅に出たのをきっかけに、今日まで伝わる “アーユルヴェーダ”があります

当時リシたちは精神的な成長・成熟を望んだために、お肉やお魚などの “ 重さ ” があるもの( 動物が死んだエネルギー )や、瞑想するのに純粋意識を妨げるラジャスやタマシックな食物を食べず、菜食中心であったと考えられています

しかし、食べるならば〝 よく走る動物 〟の肉が良い、そして〝 しめたて 〟が良いとアーユルヴェーダでは言われています144


お肉の必要性?

お肉は食べないのか?の質問についてですが、

A.  必要なら食べる

で私はよいと思っています

お肉を食べて健康な人もいれば
お肉を食べて不健康な状態を続けている人もいます

「何を」よりも、
「どのように」「どのくらい」が重要である理由がここにあります

アーユルヴェーダの古典で記されている内容です

消化重性の食物(肉や魚)であれば、
満腹の3/4あるいは半分のところでやめるよう指示する

消化軽性のもの(軽い野菜)であっても、
食べ過ぎるのは消化の火の理に合わない

(チャラカサンヒター 1巻5章7)

「性質」と「消化力」を知って
自ら選べばよい

お肉やお魚は、穀物や野菜、果物と比べて消化に時間もエネルギーも要ります

アーユルヴェーダでは、
すべてのものの性質として3つのグナの概念を通してそれをみます

・「サットヴァ」純質・高貴・調和
・「ラジャス」動性・刺激性
・「タマス」暗闇・死・重苦しさ

お肉やお魚は上記の内でいうと「タマス」です
動物の死のエネルギーがあるとされ、消化にも重く、鈍い感覚があるからです

一般的に、お肉やお魚は消化に 5 – 6 時間以上かかります
体から完全に排出されるには、 3 – 4 週間かかるともいわれています
※体質や体調、活動量によって個人差があります

個人の体質に合った食事・生活法が
その人の健康状態・幸福感を左右します

自分の体質や傾向、消化力を知って、
そこから総体的に見て “ 丁度よいところ ” を創造するのがアーユルヴェーダの智慧です

アーユルヴェーダの智慧を編み出した本人たちは
お肉やお魚を食べていなかったけれど、
国によって文化によってはお肉やお魚が推薦されるし、
すべてはその人それぞれ、個人次第ということになります

また、肉や魚の毒消しに優れた調味料や調理法もあります
「何を」「どのように」から考えれるようになりましょう



お肉やお魚を美味しく食べるコツ
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お肉やお魚を美味しく食べて、
順調に消化できるためのいくつかのコツをご紹介します

・お昼に食べる、夜は少な目にする
アグニが活発な時間帯は 10~14時 の間 )
・夜でも眠るまで 3 時間空かないときは食べない
( 翌日のお昼に楽しみを持ち越す )
・焼き・揚げ魚、焼き・揚げ肉、はより消化が難しいと頭に置いておく
・消化促進の前菜「生姜のアペタイザー」を食べる
・毒消しのスパイス「クローブ」や「クミン」を下ごしらえや調理に用いる
・お肉やお魚は食事全体の 20 – 30% にとどめる
>> オーグメンティング・エクストラクティブの構成比をちょうど良く摂る

体がお肉や魚を消化できていないサイン
・お腹の張り感
・食後の急激な眠気

・日中、頻繁におならやげっぷが出る
・朝、口が臭う
・舌に白い海苔が溜まっている
・排便が黒く(濃い茶)、コロコロした形状
・排便が不規則で便秘、または下痢気味 ‥など

“うん、食べるっていいね^^”
と思えるやさしい感覚を上記をもとにぜひ実践してみてください


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