食事をもっと根本から楽しめるようになると
人生が素晴らしいものになります
自らの手でなにかを作り、それを体に取り入れる
この行為そのものがとても神聖です
私の恩師マイラ・リューインは
ヨガとアーユルヴェーダのスペシャリストです
自らハーブとスパイスを調合して
癒しのエッセンシャルオイルを作ったり、
創造的なアーユルヴェーダ料理をつくるシェフでもあります
マイラはアーユルヴェーダのお料理は
6回楽しめるのです、と教えてくれました
考えてみれば、
私たちのように食材から調味料からを調達して
火を使い鍋を用いて料理する動物は人間のほかにいません
生まれもった体・心・意識を存分によろこばせる方法として
6つの楽しみをぜひ実践してください
アーユルヴェーダ
食事における6つの楽しみ
1 計画する
2 準備する
3 調理する
4 盛り付ける(提供する)
5 食べる
6 消化する
1 計画する
・何を作るかを計画する
オーグメンティング6:エクストラクティブ4
この黄金比で構成を考えます
・買い足す食材はあるか?
日常的に消耗する穀物や豆類、粉類は数週間~一か月分を
まとめて調達しておくと日頃の料理がうんとラクになります
・その日の気候や気温をみる
寒いなら温めるものを、乾燥してるならグラウディングさせるものを
・体調をみる
長所を引き出し、短所を補う調理法やスパイスが何か?
2 準備する
・神聖な気持ちをもって始めます
すべてが関わりあっています
気持ちが手の動きに、手の動きから料理の仕上がりがかわります
・キッチンには使うものだけを置く
不要なものがないか、片付けは充分か
自分が調理中、動くときに快適なスペースを確保します
・野菜は冷蔵庫から出しておく
常温に戻しておきましょう
豆によっては浸水が必要ですので4~6時間前
もしくは前日から用意しておきます
・使う器具、調味料などを用意する
3 調理する
・急がない
「急ぐ必要はありません」とマイラから教えられました
今していることが大事なことであると
胸にとどめ、調理をすすめます
・完璧にしようとしない
何かのレシピを再現しようとしたりせず
今日のための今日の料理をつくります
・意識的になる
全身の力、穏やかさ、安定がどこに向かっているか
意識的になって調理をします
古いクセや習慣を手離す練習です
・創造性をはたらかせる
完全で完璧な調理なんでありません
原理原則に沿ってその時に必要なことをシンプルにします
創造性を豊かにする練習です
・直観力を育てる
料理をするうえで大切な要素、とマイラの教えがありました
食材が一番おいしい火加減、調理時間、
それらすべてがあわさって完成するタイミングも直観力ありきです
4 盛り付ける(提供する)
穀物がお皿全体の四分の一、
豆がその半分、
その他のオーグメンティングとエクストラクティブを
それぞれ半分ずつ
これでおおよそ、当初決めていた
オーグメンティングとエクストラクティブが6:4になります
華やかさよりも遊び心をもって
シンプルに盛り付けましょう
5 食べる
口の中
心の中
体の中
やわらかくして、食べ物を自由に取り入れます
そしてその栄養をまた他者へ自由に与えられますように
これはヨガ留学中、シェフトレーニング中も
マイラから食事前のお祈りのときにいわれたことです
食べることが神聖な行為であると感じれます
食事中はおしゃべりはほどほどに、
もしくは無言でいただきます
食べ物が液状になるまでよく噛んで食べます
6 消化する
食後は座ったまま、
少しゆっくりして消化を見届けます
(2~5分)
どのような感じがするでしょうか?
食後すぐにバタバタと動き出すのはやめましょう
ヴァータを増悪させます
食器を片付け、短めの散歩に出かけます
100歩程度~15分ほどの散歩が消化を助けます
人生に到達地点なんてありません
人生は瞬間の積み重ねでしかないのです
常に変化と成長です
その関係性のなかで
ゆるしあうこと、自己責任をもつこと
とマイラは伝えてくれました
すべての行為に自分がそこで100%存在できたなら
少しずつでも続けていって
そこに平安を見出せたなら
今日のこの瞬間を過ごす自分を
まったく新たな目で見ることができそうです
私はここで、あなたはそこで、
6つの楽しみを感じながら瞬間を見出しましょう
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kaori