ある日、パートナーと久しぶりに食事へ出かけたときのことです
私が今していることについて
彼は私が思い描いている以上にその先を見据えた視点で
話をしてくれました
私たちは誰かとの関係性のなかで
自分の存在を見出す瞬間があります
相手がそれを見せてくれることもあれば
自ら内側のエネルギーがぐんと動き出すことがあります
人と会う楽しみはこういうところにあるのかもしれません
その日、彼との会話のなかで私は
今自分がしていることが
思った以上に
「当然のめぐり合わせ」であることに気づきました
五年前にしていたことが
今とつながるきっかけを意味していたり、
もっともっと大昔に考えていたことが
実は今になって形になっていることです
選んだもの、
選ばなかったもの、
続けたこと、
やめたこと ‥
それを見ていくとすべて今とつながっていました
私たちは一人ひとりが
向かうべきところに向かっていて
人生でそれぞれの経験をしているんだ、と
彼との会話で途端に附に落ちたのでした
誰かみたいになりたい
こうでないと成功ではない
これがないと幸せを感じられない ‥
こんな考え方は現代社会の副作用でしかありませんでした
以前の私は自分の意思を貫きたいというエゴとともに
このような考え方を何度もしていたと思います
もうじゅうぶん、と頭では分かっていても
心で「誰かの人生」を歩もうとしていました
このような考え方は、一見安全には見えても
真の自分が失われていることがあります
自分にしかない経験が心から楽しめるとき、
私たちは言葉にならない思いで胸が満たされ
自分がしていることに対して
真の安心感を得るようになります
何ならそのような感覚さえもないかも、?
過去や未来にいきがちな思考を
今、現在にだけとどめて、
人生で“自分をよく感じてみる”‥
多くの場面で忘れ去られがちですがとても大切なことです
私たちは一人ひとり全員がオリジナル
このことを分かっているようでも、
あたりを見回すと体現的に実践できている瞬間は
とても限られているように思います
やり方もスピードも体験もみんな違います
「誰か」はあなたと同じ人生を生きてはいないし
あなたは「誰か」の同じ人生を歩んではいません
恩師マイラから伝えられた言葉でした
みんな違う経験をする
みんなが進む
それは同じことじゃなくてよいし
同じ経験じゃなくてよいということ
自分だけの経験をそれぞれにするだけ、
私は今になってこのことを深く感じ、実践を始めています
私はベトナム人の両親のもと生まれ、
難民としてここ日本で暮らし
3年毎に在留期間を更新して生きてきました
25歳のときに一から申請をし、
26歳で帰化、日本国民となりました
私にとってはそれが当然のことで、
それが経験になりました
当時の私にとってはコンプレックスだらけなことでした
でもその過程での経験が
私の受容する心を養い、勇気を育て、宝にしてくれたと思います
状況が後にどのような経験を造り出すか?
それには参考になるエピソードはあっても
自分が自分の人生を生きると決めたときに初めて動き出します
気づかせてくれるもの・ひと・ことが
いつも周りには溢れています
私がいま、ヨガをお伝えするのも
アーユルヴェーダ料理をシェアするのも
以前の生活と比べたらとても「静寂的」です
今しか見えないこと、
経験をたくさんできていると思います
深みや穏やかさ、優しさが
私の経験(人生)に必要だったということがわかります
人にはそれぞれカルマがあるんですね
現代社会を生きる人にこそ
「真の自分の楽しみ」が必要
私は現代社会を元気に生きるひとのために
今後もヨガやアーユルヴェーダの智慧をお伝えしていきます
どのような形であっても、
それが真の自分の楽しみを深めると感じるからです
ヨガもアーユルヴェーダも
規則や完璧さを提示するのでなく
原理原則に沿ってシンプルであること
このことを根っこにおいておきます
この世での本質や原理原則はシンプルでも、
私たちの命や人生経験は
それぞれがとても繊細で、ものすごく鮮やかであること
このことも忘れずに
無我夢中で進む道も
誰も教えてくれない無知の領域も
振り返れば愛おしい歴史になる、
だから「今」を「自分と」生きたいです
この瞬間、充分に「自分」を楽しめていますか?
自分なりの冒険、感じ方はどうですか?
ヨガやアーユルヴェーダの無尽蔵の教えが
「自分を楽しむ」ことの能力、エネルギーを創り出してくれます
高い次元で感じる力や
冒険する勇気を後押ししてくれるのです
5000年以上も受け継がれ語られている原理原則は強力です
自分の感覚を高い次元から知りそれをコミットして扱うこと
今にとどまることの勇気
無視無欲で与えることのダイナミックさ
新しい自分に出逢うことよりも
生まれながらにいる真の自分を感じ続けること
そこにほんとうの「たのしみ」が詰まっています
プライベートヨガ空間では
いつも「小さな動き」に意識を当てています
ポーズのイメージや完成形に正解はなく、
一人ひとりに合ったアライメントを意識してもらっています
お料理教室では
食事をつくることの神聖さ、そのこととまずつながります
自分の経験、意識、エネルギーが愛にあるとき、
美味しい料理をつくれるからです
皆さんとお会いして話していると
あらゆる話題、物事に触れていきます
普段食べているもの、していること、
迷いがあること、好きなこと、いやなこと、興味があること‥
すべてあって、私は良いと思っています
大切なのは、その中にある「繊細さ」に目を向けること
それがとてもシンプルで大事なことです
「体と心のバランスをもたらす食事」
>> Ayurveda お料理教室
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
k a o r i