アーユルヴェーダやヨガでは、
健康を重んじ幸福を愛でるにおいては
体と心の扱い方について常に意識的であるよう促します
感情と態度の矛先で、
結果として「体が動く」ため
日常でうまくいっているときというのは = 体も心も本調子が引き出されているということで
うまくいっていないことがあるとき = 感情や思考、態度のすべてから見直していく必要があるとされます
腰痛の本当の理由
慢性的な腰痛の根本にあるのは「消化不良」です
腰痛というと、一般には姿勢による骨の歪みなどの骨のトラブルを思いがちですが、実は内臓にある消化機能、胃腸の状態が弱っている際に腰痛は起こります
・食事による未消化物が体内にある
・感情の滞り、つまりがある
この2つが主な理由で胃腸の働きは弱くなります
例えば、「食事による未消化物が体内にある」場合、夜の食事後十分な消化時間を当てないまま就寝することや、日々の食・生活の乱れ、偏り(食べ合わせの良し悪し、間食ばかりするなどを含む)が消化機能を弱めます
消化力が低下した体内では未消化物がさらに蓄積し、それと同時に背面側の筋肉が硬直します
胃腸の働きと背面側のコリ、硬直が関連していることがこれでわかります
胃腸の働き(消化力)・背中側の筋肉・腰回り(骨盤含め)
これらの一帯はすべて繋がり合っていて、連動しているとイメージしてください
「感情の滞り、つまりがある」
抵抗感、怒り、恐怖心、…などのラジャス、またはタマスの増大による感情
これらの“感情の滞り”も、消化力を鈍らせる一因です
神経系や消化機能がこれに反応し機能が抑圧されるが故、食べても滋養にとして変換されなかったり、食物が順調に消化されないというサイクルが生まれます
そうすると未消化物として蓄積され、前途「食事による未消化物が体内にある」と同じように「背面側の硬直」へと影響します
私自身、アーユルヴェーダやヨガと出逢い、自分が感情によって消化不良を起こしていることを自覚しました
それまでは、感情と消化の結びつきや感情と腰痛の関連についてなど考えたこともありませんでした
ですが実際に、消化に優しい食事を中心にし、毎日を受容の姿勢で過ごしていたら、消化力はみるみる回復していき、腰痛や肩こり以外にもあらゆる緩和が身体で起こりました
・物事を完璧にこなそうとする支配欲
・相手をコントロールしたいという執着
そのような感情があると人はお尻の横のあたりへ、きゅっと力が入るようです
このきゅっとした締め付けが、お尻周り・腰回り・背骨一帯のコリに結びつきます
感情がどうであるかで体が反応する、
とヨガの匠からも教えてもらいましたが、
こうして日頃の体の反応に意識的になると
自分の状態について、これまで以上に理解が示せるようになると思います
お尻がきゅっとなって、連動して太ももの付け根あたりもハリがあるという人は実際多くいます
仕事中や家事をしている間など、何気なくそれをしていることにまず気づきましょう
そしてそうなっていると気づくたびに
「力を抜く」・・・
そこでスムーズな呼吸を取り戻し、ゆるめることが大切です
何度か呼吸しながら、深部にある自分の声に気づき、それをよく聞いてみましょう
どのような声であれ、最後まで聞いたらそれをただ認めて「大丈夫よ」と言い聞かせれば、その声は安堵して去っていきます
これも一つの大切な浄化・解毒法です
肩こりの本当の理由
「肩こり」はどうかというと、
「他の人の期待に応えなきゃ」という感情が根本にあります
自分でないエネルギーを多く入れすぎると、それが肩こりとなります
・他の人の期待に応えなければならない
・周りが望むような自分でいなければ
・自分が黙って、すべてやればいいんだ・・・等
人には、“快適な緊張”と
“不快な緊張”の両面があります
不快な緊張というのは、まず神経系を抑制するため首回りから背骨、横隔膜を硬直させます
(チャクラの観点からも主導権を他人軸に委ねているという点で自己の力を失っていることがわかります)
すると呼吸も浅くなり、上半身を軸にハリ・硬直、そうして肩こりが起こります
どんな人間関係、環境においても、
自分の内にすっぽりと入ったうえでそれと関わること、
また自分の力量を自分で知り、できることとできないことの判断をしっかりして自分でマインドを操れるようになることが大切です
「自分のケアに集中すること」
「他人が自分のことをさほど考えてはいない」
と匠が以前教えてくれました
・自分自身の面倒をきちんと見ることの大切さ
そして、何であっても
“そうしないと愛されないかもしれない”という恐怖心に根付く姿勢はうまくいかない、
・相手のため、何かのためでなく、“関係性”のために尽くすことが大切なのです
腰痛と肩こりを緩和させる
上記を考えていくと、体の痛みを緩和・改善するには“心の在り方”に取り組むのが根本的な解決策だとわかります
現代には、何か素晴らしい作用を発揮する特効薬もあるかもしれませんが、
長期的な緩和・改善・維持のためにまず、自分の日々での取り組み方が大切です
・毎日重い荷物を持って肩こり腰痛になる人とならない人
・毎日重労働していても少々辛い人と、とても辛い人
同じことをしても感じ方が人それぞれ違うのは、その人の様々な状態が「違う」からに尽きます
心を流し意識的な暮らしを実践するために、他にも取り入れやすいエクササイズや食事法を以下にご紹介します
* 腰痛と肩こりを緩和させる
ケア、エクササイズ
・普段の立ち姿勢を正しく整える
– かかと、ひざ、太もも、骨盤、背骨、肩甲骨、後頭部が一直線にあるようにする
・朝起きたらそのままベッドの上でツイスト(左右)、ハッピーベイビー、小さなダウンドックポーズをする( 3 ~ 5 分)
・肩のシミーエクササイズ、肩回しや首回しをする( 1時間に 1度、3 分程度 )
・ヨガマットを敷いて 5 -10 分ヨガをする時間があれば
ウシュトラアーサナやマツヤアーサナ、マジッチアーサナなども良いでしょう( 首を痛めている人、坐骨神経痛やストレートネックの症状がある場合は軽減法でのアサナを行い、クッション等あわせて使います )
・定期的に遠くを見たり空を眺めて眼球を休める
・感情を書き出し、燃やして手放す
* 腰痛と肩こりを緩和させる食事
・一日を通して 1 時間 に一度 1 / 2カップの白湯を飲む
・毎日基本的に同じ時間に食事をする
・食事と食事の間隔を 4 – 5 時間は設ける
・消化しやすいやさしいものを食べる
・やわらかいものであっても良く租借して食べる
・揚げ物や脂っこいもの、加工食品はなるべく選ばない
・食事の前後に軽い散歩をする
・夜の食事後、3 時間空けてから就寝する
>> 未消化物・アーマの蓄積度のチェックはこちらから参照ください
>> 消化力・免疫・代謝を高めるエッセンスはこちらをご参照ください
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全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule認定 アーユルヴェーダシェフ
kaori