昔から言われてきた「よく噛んで食べるのよ」のこと

 

 

 

皆さんは食事時、
一口に対してどのくらい噛んでいますか?

 

私はもともと食べるのがゆっくりなタイプで
意識しなくともよーく噛むのが癖になっています

(周囲にはいつまで噛んでいるの?とよくいわれます)wp-image-8614861861.jpg
ふと、私て何回噛んでるんだろう?と思い
数えてみたら、

一口あたりだいたい45~50回くらい噛んでました

 

これは噛みすぎ?

と思って調べてみると
咀嚼に関してあらゆる記事が出てきました

 

咀嚼の意味からプロセスに関する検証、
それらが人体にどんな影響をもたらすかの研究など‥


 

「租借」について
アーユルヴェーダの視点から学ぶことはこうです

1  液状になるまで噛んでから飲み込む
2 固形物のまま飲み込まれたものは消化されない

「消化されない」とまで言われると
少しハッとしますね

しかしその通りで、
「何を食べるか」と同じくらい
「どう食べるか」は大切なことです

このふたつのシンプルな教えには
大事なこと全てが詰まっています


液状になるまで噛んでから飲み込む

【 回数 】
「○回噛むのがよい」ということよりも
「液状になるまで噛み砕く」ことを大切にします

食物や調理法によっても
仕上がりの状態(固さ)は違いますので

食感、味、匂いをよく感じて食べていれば
自然と液状になるまで堪能することができます

【 食事は瞑想 】
~ながらの食事は消化の妨げの原因になります

意識的に食事をすること、
食べている、そいう行為自体を感じ、たのしむことが
消化には一番よいのです

食事を始めるときはそっと目をつむって
作り手の心、顔を思い浮かべます

胸の前で両手のひらをあわせて
“いただきます”

心も体もやわらかくなったところで
それらの栄養を自由に体へと取り入れます

“食べ方”は“生き方”に相当します

【 噛むことのメリット 】
噛むことのメリットはすでに多く知られていますね

消化吸収、美肌、小顔、がん予防、免疫力アップ、‥

どうしてこのようなメリットがあるのかといえば

アーユルヴェーダの視点からいうと、
それらはすべて“消化器官のため”です


消化過程を知る

アーユルヴェーダでは
体には「7つのダートゥ」があるとされ

身体の消化器官を順調に流れていき、
栄養に変換される過程のことをいいます

= = = = = = = = = = = = 
7つのダートゥ
「食物が組織の細胞になるまでの道」

1・血漿、リンパ(ラサ)
     ↓
2・血液(ラクタ)
     ↓
3・筋肉組織(マーンサ)
     ↓
4・脂肪組織(メーダ)
     ↓
5・骨組織(アスティー)
     ↓
6・骨髄組織、神経組織(マッジャー)
     ↓
7・生殖組織(シュクラ)
= = = = = = = = = = = =

ここでは、食べ物が固形物のままだと
正常に処理がなされないため
よい血や肉、筋肉、骨などがつくられないということです

組織に取り込まれなかった食物は
未消化物として消化器官にとどまり、
毒素へと姿を変えてしまう可能性があります

それが過度な脂肪や浮腫として現れます
本来のベスト体型よりも太ったり痩せたり、
便通の滞りや下痢、口の中のトラブル、
脳内の病気やその他の不調の原因になります


消化のサイン

適切な食事時間は20~30分

速すぎは消化器官がクラッシュします
遅すぎは消化器官が 「 もう次へ進んでいるのでやめて 」 といいます

そのため調理中の味見間食は、
よい臓器をつくるうえでは望ましくありません

 

消化のサインは右の鼻の穴

指で軽く左側の鼻の穴を押さえて
右の鼻の穴で息を吸ってみてください

つまっている感覚がしたら
「消化途中です」、

スースー通る感覚がしたら
「消化終わっています」のサインです

 

ゲップに耳をかたむけて

げっぷ=明らかに音のする大きなげっぷとは限りません

胃から空気が逆流してきたとき、
小さなゲップも出ます

おしゃべりに夢中になっていたり
よく噛まないで食べていると
げっぷに気づきにくいようです

げっぷが出たら
「胃の中は消化できる量域に達しました」のサインです

それ以上食べ続けると消化を妨げます

日常でゲップが出やすい、
食べ始めてすぐにげっぷが出るのは
消化器官がクラッシュを起こしていたり
アグニ(消化の火)が弱い状態ということですので

食事間隔を少しあけたり(本来は毎日規則正しく)、
消化しやすいキッチャリーなどを食べます

 

 

どうか体のサインを無視しないで
気づくことから始めてみましょう

よく咀嚼し食事を深く味わうこと、
自分の消化力(アグニ)を知ることで本来の自分の調子を呼び覚ましましょう

アーユルヴェーダの食事療法
お疲れさまの晩御飯
私たちのなかにある消化の火「アグニ」



 

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ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori

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