暑い季節にすすめられる食べ物

 

 

 

初夏~夏~晩夏~初秋はピッタの季節です

 

*風が吹き荒れればヴァ―タが、
雨が降ったりすることでカパも増大するので
その時々によっても変化があります


 

ピッタが盛んになると、
体内に取り込む熱のエネルギーが増えすぎたり、
反対にうまく熱性を対処出来ないことから
バランスを崩すことがあります

・熱中症などその他夏バテ
・食欲不振
・直射日光による皮膚の炎症、汗疹など

 

今日は、
事前に「夏に負けない整った体」のためにできる
・食事法
・取り入れたい食材
などをピックアップしてお伝えしますimg_20180531_172537_693577058058.jpg

私自身が生まれつきピッタが旺盛で
一年を通して意識して取り入れている要素でもあるので、
良ければ参考にしてください


夏にスパイシーな刺激物を欲する理由wp-image-1248865431

ピッタは
「熱性」「油性」「鋭さ」「強烈さ」などの性質を含んでいます

身体と感情はリンクしているので
夏にピッタが増大することで
「辛いものが食べたい」「刺激的なものを食べたい」
というエネルギーが働きだします

・体が燃えているので
心も同調して燃えるものをもっと欲する、
または
・体内に熱を取り入れすぎて
“燃やし尽くしている”状態になることから
より多くの熱を取り込もうとする、というはたらきです20171108_0625049062145365604.jpg

 

【似たものが似たものを引き寄せ、
 相反するものがバランスをもたらす】

アーユルヴェーダの古くからのことわざです

 

なので実際には、
暑い日、激辛ですっぱいものを食べすぎると
体内の辛味・酸味が過剰になって
消化不良を引き起こすことがあります

もともと消化がゆっくりめであるカパが優勢な人にとっては
強い辛味や酸味がちょうど良いこともありますが、

現代(特に日本人)では、
たいていの人がカパ少な目で
ヴァ―タピッタが多めなので
そのような食事を過剰に取り入れると
消化器官での炎症を伴い、
結果体調が乱れてしまいます


夏、体が本当に求めているもの

火事が起きている家を見てわかるように、
燃え盛る炎にはそれを「冷ます」ための水が必要です

体も同様で、
熱性がこもっているときには
それを発散させるためにより多くの熱性を加えるのではなく、

ゆるやかにクーリングしていくための
「冷ます」食材が本当の意味では適しています

 

体を“冷やすこと”となく
“ゆるやかにクーリング”させる食材のヒントdsc_97971311478761.jpg
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原則として2つのポイントがあります
○日本では夏にとれる旬の食材
○季節関係なく苦味・渋味・果物の甘味を含むもの
(ピッタは辛味・酸味・塩味の性質で
これらを取り入れすぎると増悪します)

夏野菜
・カボチャ
・ズッキーニ
・キュウリ
・オクラ ‥など

夏の果物
・ココナッツ
・スイカ
・メロン
・桃
・梨
・バナナ ‥など

クーリングさせる穀物
・米
・米粉 ‥など

– ピッタを助長する –
(ヴァ―タをバランスさせる)
・玄米
・全粒粉

*ヴァ―タも優勢なときには
白米と玄米をミックスしたり、
米粉と全粒粉をミックスさせると
ドーシャをバランスさせることができます

クーリング作用のあるスパイス3つセレクト

・コリアンダー(シード・パウダー)
*シードの方がややクーリング強い

・カルダモン(シード・パウダー)
*ややクーリングで温め作用もあり

・フェンネル(シード・パウダー)
*ややクーリングで温め作用もあり

・ハーブならパクチー、ミント…など

>>どのくらい・どのようにスパイスを使うか?

オイル
・ギー
・ココナッツオイル
*夏場、用いるオイルはやや少なめにします

調理法
・ウオーターソテー(蒸し煮)
・煮る
・水分を含んだロースト

その他
・はちみつよりメープルシロップ


毎日に溶け込ませるimg_20180524_190455_9672134611367.jpg

上記はすべてをしっかり暗記するより、
覚えたものを一つでも、
一日一度の食卓にでもよいので
取り入れてみてください

私は最近、
さつまいもよりもカボチャを、
グリーンソテーにはキュウリを、
スパイスはコリアンダーをやや多めに、

などで調整しながら食事を作っています

パンケーキ生地を焼くのにも
少しのコリアンダーを忍ばせたり、
はちみつからメープルシロップに移行したことで
食後に身体がほのかにさっぱりと
軽やかな感覚になるのを感じています

 

アーユルヴェーダの食事というと、
初めての単語としてとらえると
頭で考えるようになりがちですが、
実際には原理原則はとてもシンプルで

私たち人間が「どう感じるか?」を尊重してくれている智慧です

食事中と食後にやってくる感覚をぜひ観察してみてくださいdsc_054784182141.jpg

その他でピッタを鎮静させるためにできる
いつくかのことを記載します

・白湯は十分に冷ましてから飲む(ぬるめ)
・ヨガアサナはツイストや受動的な動きで15-20ホールド
・長時間の直射日光は避ける
・水辺を散歩する
・ピッタが燃え盛ると過食になりやすいのでほどほどにする

【エアコンで体が冷えるなら】
毎朝(夜でも)のアヴィヤンガ
・白湯を常備して一日を通してすする

 

ピッタを増悪させやすい事柄を記載します

・スパイスを使いすぎる
・アルコールやカフェイン
・揚げ物、肉、魚

 

ピッタのエネルギーが整っていると
私たちの身体は
食べたものの栄養素をきちんと組織に吸収・消化し、
活力のある体が作られます

肌や髪の艶を出し、
物事に対しても積極的に取り組み、よい過程を歩むことができます

 

その他ピッタのこと
>>【火の性質・ピッタ】動きと沈静法
>>勇敢で賢いピッタ/苛立ち・攻撃的になるピッタ
>> 燃え盛るピッタの季節到来


 

バランスをもたらす食事
食材のセレクトと調理法と食べ方のこと
「おいしい人生」のための
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いつも愛をここに

“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori

あわせてご覧ください

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  2. どんな風にして自分の機嫌をとりますか?

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