ディナチャリヤに従った生活をすると、
ものすごく少ないことだけをしているのに
1日を深く満たすことができます。
身体を自然のリズムに沿わせるよう、
身体のもつ叡知に逆らうことなく
行動に一貫性をもたせていくのです。
しかし、
ここ日本そして大都会東京では
そのような暮らしが丸々実践できるかというと、
そうでもないのが現状でしょう。
多くは「 外側 」のためのアクションであって
自分の「 内側 」に向かうためのアクションはたいてい後回しに…
唯一できる
自分のための一時的な癒しでさえ、
実のところ深部への癒しというよりも
“ 逃避 ”であることが多かったりするのではないでしょうか?
真に自分を癒すことを人生に取り入れる
“ 今していること ”が
自分の健やかさを深めているか、
反対に遠ざけているかを意識したことがありますか?
健康と不健康の定義が人によって曖昧であることを
前提にお話すると、
ほとんどの人は
健康診断の結果で異常な数値が出たら
さて、治療しましょうという流れか、
何やら表面的に大きな不調が現れたら
慌ててそれが何なのかを調べて、
薬を飲んだり病院へ行く…
ということがほとんどのようです。
アーユルヴェーダでは
“未病”の段階からその体の健やかさ・幸福度合いをみます。
アーユルヴェーダやヨガの実践が
すっと毎日に溶け込んでいくと、
すでにご存知の方も多く居るように
「自分の健康は自分で築き守れる」
ということが分かってきます。
自分の意思選択の主導権はいつだって
自分が握っているという自覚がクリアになり、
今までとは違った選択を重ねていくようになります
朝の簡単お料理タイム
アーユルヴェーダの朝食と軽食と昼食
朝、自分や家族にできることを
1 つ 2 つと設けるだけでも
体と心に良いエンジンをかけることができます。
( 朝イチでの冷たい牛乳やコーヒーは
体にできるもっとも最悪のこと、と恩師マイラはいいました )
朝、そんな時間ないわ…
とギリギリまで睡眠時間にあてて
慌てて外出、
食事はコンビニ食か外食が
当たり前になっているとしたら、
身体では、きっと
関節が固まり筋肉は緊張し、
神経系が過敏になり食後は急激に眠くなりやすく、
便秘や下痢気味などといった
症状を引き起こやすいかもしれません。
私自身、
ヨガ・アーユルヴェーダと出逢って
生活全体を整え自炊を増やしたことで
以前とは比べられないほどに元気になりましたが、
そんな私自身も
「 朝そんな時間ないわ… 」ということは現在進行形であります。
それでも、
ひとつひとつのことを
「 シンプル 」にすれば、
自分にできる最良のことが見つかっていきます。
以下、朝にできる簡単な食事の仕込みについて
記載していますので、
皆さまそれぞれの生活で落とし込める点や
アレンジできる事柄を見つけていただけたら幸いです。
《 朝にできる身体のためと簡単お料理タイム 》
キッチャリーをつくるだけ

豆と米、お好みでお野菜をザクザク入れて
スパイスとギーと煮込むだけ
体が歓ぶキッチャリーは
いつでもすすめられる万能食です。
朝食、または保温ジャー入れて昼食用にどうぞ。
活動量の多いときはお野菜を多めにいれたり
水分量を少なくして調理して
食べ応えのある食感でつくることもできます。
-参考レシピ-
【-レシピ- おうちで簡単に作れるキッチャリー 】
【– レシピ – すべてを満たすキッチャリー】
クッキー・マフィン・パンケーキを焼くだけ
粉とスパイスとギー、ナッツ類をあわせてこねて焼くだけ
朝食用と、余った分を昼食用にどうぞ
1 ボウルに粉ものとスパイスをブレンドして
2 ギーとナッツ類を入れてこねる、
3 生地をとり分けて型にしてオーブンで焼く、
というシンプルな工程です
180℃で25分 もしくは
200℃で18分 セットしたら、
その間に洗濯物やお掃除、
またはアサナなどに時間をあてることができます
ここで、くるみなどのナッツ類は
あらかじめ砕いておくと
朝でもスムーズに生地を仕込むことができます
-参考レシピ-
【-レシピ-アーユルヴェーダクッキー/卵バター牛乳不使用】
【おはようのマフィン】
【-レシピ-シンプルなパンケーキで小さなしあわせをつくる】
野菜を茹でる・ソテーするだけ
炒めるか、または茹でるだけで
簡単に美味しく仕上がるトウモロコシなどは
この時期とてもおすすめです。
葉野菜をソテーする際は
少しの水をあわせることで
みずみずしく、うま味が引き出されます。
消化もラクになります。
生サラダよりもアグニにやさしいので
便意がちや冷え症の人にとって
よい結果を得られると思います。
葉野菜のほか、さつまいもやカボチャでの調理も 〇
1 野菜を切る
2 ギーとシードスパイスを熱する
3 パウダースパイス、塩、野菜を入れて全体を絡ませる
4 水を鍋の底がうまるくらい
~ 1 / 3 高さまで水入れて
フタして中 ~ 弱火で加熱
*葉野菜なら 2 – 3 分
かぼちゃやさつまいもなら 6 – 10 分程度
-参考レシピ-
【– レシピ -毎日のシンプルな食事/米と豆と芋と葉】
【– レシピ – /アーユルヴェーダモイスチャーサラダ】
お米を炊くだけ
ズバリお米を炊くだけです
お米とギー大さじ 1 くらい、
お塩ひとつまみをセットして
朝起きた瞬間から炊くか、鍋で炊きましょう。
炊き立てのご飯はオージャスを養います。
朝食として、昼食として食べましょう
( ラップを包んでのおにぎりはなるべく避けましょう )
アーユルヴェーダのクッキーやマフィンは
身体がグラウディングするのにぴったりの朝食になります。
卵バター牛乳ベイキングパウダー等を
使用しないため消化もラクにいきます。
作り置きされた食事や冷凍解凍される食事は
ごくたまに致し方なければ “ 助け ” にはなりますが
毎日食べるものとなると
充分なプラーナは補えないでしょう。
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i