2017 / 11 / 7 ~ 11 / 20
アーユルヴェーダとヨガのプラクティショナー、マイラ・リューイン指導のもと 100 時間のシェフトレーニングを修了しました。
古代から伝わるアーユルヴェーダの原理原則を根本から紐解いて、全体性をもって寄与させるための大切な学びを実践しました。
体と心にバランスをもたらすための食事学、日々の生活における基盤の組み立て方とセルフケアなど。
調理を通して、また全体的な暮らしをもってアーユルヴェーダの持つ癒しと治癒の力を深く実感することができました。
1 年ぶりに訪れたハワイカウアイ島。
ここ Hale pule は私にとっての最高のパワースポットです。
空港からの送迎に乗って向かう途中の道のりにも
胸がドキドキ・・・
到着するとそこはとてもあたたかく、
穏やかで真っ直ぐなエネルギーが満ちていました。
到着してすぐ、マイラのアシスタントのケルシーが出迎えてくれました。
各自部屋の案内を受け、荷物を置いたら早々に母屋へ移動して、敷地内のルールと 2 週間のスケジュールについて説明を受け、その後は参加者全員でのセレモニーが行われました。
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全く新しい見方で、
とてもシンプルなやり方をする
食事を作るときに必要なことは何か?
トレーニング中はこのことに注意深く意識を向け、座学と実践を通してアーユルヴェーダについて深く掘り下げていきました。
それは、何よりまず自分の態度を意識的にすること、
過去の記憶を頼りに生きるのをやめること、
無意識にあるクセや習慣を手放すこと‥
これをもってして、
今この瞬間、
すべてが順調でうまくいっていることを知り
体が素晴らしい働きができると信頼する。
自分を受容しながら、
つねに人生の瞬間を積み重ねる。‥
そんな概念に基づいていました。
私は、当初思っていた以上に、ここでのプラクティスによってより内側へと自分に潜り込むことになり、自分の人生にすっぽり参加する、という経験をしました。
アーユルヴェーダの原理原則を捉えて、ホリスティック ( 総体的 ) に食事の調理やその他の生活全体を営むすることが、生涯続ける価値があるんだと実感しています。
特に、都会に生き、日々忙しく過ごす人たちにとっては、アーユルヴェーダのシンプルな教えがどんなときにも人生の支え、癒しになるはずだと考えます。
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100 時間のプラクティス内容
1 年前の全米ヨガアライアンス認定 RYT のカリキュラムも Hale Pule で修了しましたが、やはり匠マイラの伝えるプラクティスはどこをとっても本質と繋がり合い、根本に向かっていくことばかり。‥
1 日のディナチャリヤは以前と同様に、午前中と午後とで講義と調理とがそれぞれ行われました。
今回のシェフトレーニングでの学びの内容は以下です。
1 アーユルヴェーダの原理を取り入れる方法 ブータ、ドーシャ、アグニ、ダートゥ、マハグナ 食べものの取り合わせ、グルヴァディグナ 2 アーユルヴェーダハーブとスパイスの使い方 3 食べ物と食べ方に健全な関係を築くための 4 病気からの回復期、調和を取り戻すための食事 5 食事にサットヴァをもたらす方法 6 食事計画、レシピ作り、台所の整理整頓、 7 イベントのケータリングやレストランでの調理等、 8 食べ癖の対処法 9 アーユルヴェーダシェフとしての様々な方向性 |
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ディナチャリヤ
4:15 起床
舌洗浄、鼻洗浄、歯磨き、洗顔、足洗い
5:00 アグニホトラ
太陽に捧げる火の儀式、マントラ、呼吸法、瞑想
6:30 ヨガ アサナ
ケルシー指導による60分間のラージャヨガ
7:30 朝食
(8:00までは静寂の時間、おしゃべり、電子機器使用なし)
8:15 座学 or 農作業
・毎日の健康日誌シェア
・アーユルヴェーダ座学
・プラクティス内容実践
10:30 調理実習
マイラ実演、生徒考案レシピによる調理など
12:00 昼食
お祈りをし、マントラを唱えます
みんなで美味しくいただきます
14:15 座学
・昼食の評価
・アーユルヴェーダ座学
・プラクティス内容実践
15:30 調理実習
マイラ実演、生徒考案レシピによる調理など
17:00 夕食
お祈りをし、マントラを唱えます
みんなで美味しくいただきます
17:45 アグニホトラ
アグニに捧げる火の儀式
18:30 夕食評価・瞑想
19:00 フリー時間
課題や健康日誌、自分と向き合う時間
20:30 消灯
各自呼吸法・瞑想をし21:00には就寝します
宿泊したバンガローは母屋から離れたところにあり、電気も電波も通っていない小さな可愛らしい木小屋です。
夜、ここへ向かうときにはあたりが真っ暗な中、ライトを片手に進んでいきます。
頭上を見上げると満点の星空が美しく、おもわず足をとめて見とれていました‥
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座学と実践
スパイスのもつ効果・効能や性質、作用について理解を深めていきながら、オイルや食材との相性も見ていきます。
様々な状況下を考慮しつつ、適切な調合方や一人当たりの分量も学びました。
スパイスの適切な分量に関しては、それまで自身が調理で使っていたスパイスの量が少し多かったかな、という印象でした。
アーユルヴェーダの原理原則を落とし込んだ料理法を知ることは、= その日の気温や気候、体調などをみてベストな食事の献立をつくれるようになることだと感じました。
日々の食事献立は、参加者一人一人が変わりばんこでシェフとなり、使うオイル・スパイスを計画して調理を担当しました。
これが毎日毎食、本当に美味しかったです。
他のみんなも野菜を切ったり生姜をすり下ろすなど、全員がアシスタントとなって調理を進めていきました。
“ 原則に沿った食事 ” をつくろうとするとき、感謝と愛が心に芽生え、それがキッチンに立つうえで必要な姿勢になることもわかりました。
時間がないなか焦りで慌てて料理をしたり、
他のことに頭がもっていかれている状態で料理をするのではなく、
大切なことをしている、と自分にコミットして
穏やかなエネルギーで調理の過程を進めるよう、マイラから指導がありました。
食べ物のドゥワンダ(自然のバランスが保たれた状態)を生かす調理方法や、食物の食べ合わせについても学びました。
過去の記憶を巡って「完璧な再現」を追うのではなく、自分の直感に従って調整すること、この感覚がとても附に落ちました。
料理は神聖な行為であって、
突出した味覚や見た目の華やかさを表現することよりもこの食べものが身体を補うか、心を癒すか、そういうエッセンスをもって調理をするということ。
それと食材の本来の美味しさを味わえるか・・
講義では、様々な事例研究をもとにその時々のシチュエーションによって必要な食事内容、症状の緩和法・改善ポイントなども話し合いました。
赤ちゃんから子どものための食事や病気や手術から回復中の人のための食事など、その時の体に本当に合う、美味しくて幸せな食事とは何か?を改めて考えました。
日常でのシーンごとの食事や生活、人生に対する態度のすべてが段階を経て体・心に影響すること、幸福と健康の道とその反対の病へとつながる道のりについても、マイラから詳細に伝えられました。
アーユルヴェーダでよく出てくる重要なワード「アグニ」は、食べ物のみならず環境での影響 ( 排気ガスなどの汚染具合 ) や人生での経験・態度も関わっているということもわかりました。
アーユルヴェーダは「生命の科学」。
すべての要素を総体的に捉えて理解していくと、過去に自分が引き起こしていた不調についても今一度納得ができ、自分に必要なことが改めて見えていきました。
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二度目の Hale Pule
前回のプラクティス時にマイラから与えられた多くの教えが今回のシェフトレーニングともつながっていると実感しつつ、また新たに別の角度からも自分を、食事や生活の全体を見つめる機会になりました
生きるうえでの壮大なテーマ
・人生の幸福が何なのか?
・生まれてきてから死ぬまで、自分が感じたい瞬間は何か?
そういう直接的な意識に毎日触れながら学びを深めれたこと自体が、私にとって貴重でかけがえのない時間でした。
この教えを伝える場を設け、
愛そのままに居てくれているマイラに、心から感謝しています
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今後の活動
帰国後、まずは自分のため、家族のためにこれらの教えを実践し、さらに健康と心の変容を深めれるよろこびを感じています。
また今後のお料理教室やヨガレッスンでもお伝えしていきたいエッセンスが多くあります。
少しずつまとめて、お渡ししていけたらと思います。
アーユルヴェーダもヨガも、直接的な体験がとても大切です。
まずは「やる」「感じる」ことから健やかさのヒントを見出してもらえたらと思います。
現時点で予定している
Ayurveda お料理教室は以下からご確認いただけます
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自分の内側にあるよろこびがひらく‥
そんな感覚をひとりでも多くの方に実感していただけたら嬉しいです
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
認定アーユルヴェーダシェフ
kaori