この瞬間の態度、考え方、
そこから習慣や生活が整い、人生がよい方向に変化します
食べ物は大きな「きっかけ」にこそなりますが
食べ物がすべてではありません
私がアーユルヴェーダを通して学ぶ大きなことのひとつに
「ものの見方」があります
私の恩師であるマイラ・リューインは
いつもこのように云いました
「人生を、物事をホリスティック(総体的)に見るのです」と
アーユルヴェーダの根源にある、
食べ物が大事といわれる本当の理由
アーユルヴェーダでは
食事の質・仕方を重要視していますが、
それは食べ物「だけ」が大事ということではない、
と教えてくれます
食材そのものの重要性、以上に
それをどのように見るか、扱うかで
作用や結果、食事の美味しさも変わってくるからです
2つの視点から考えます
1つ目に、料理の観点からいえば
それは使う油であったり、
調味料、調理法によって大きな違いがあります
以前、
アーユルヴェーダの食事における楽しみは6つある、
とお伝えしました
例えば、多少傷んだ食物であっても
それがサットヴァにシンプルに調理されていたら
身体にとっては嬉しいものとしてよく消化されるでしょう
反対に、、
どんなに新鮮な有機野菜でも、酸化した油を用いて
濃い調味料とあわせ、強火で調理されていたら
「新鮮な有機野菜」はどこへやら、
むしろ消化が難しいものになってしまいます
2つめに、アグニの観点からみます
その食べ物を手にし、食べるまでの間で
受け入れる「体」と「心」が大切です
穏やかでやわらかく、
“今”に居れる体と心があれば
食べ物そのものの吸収、消化はとてもうまくいきます
食事をする空間が整理整頓されていたり、
わずかながらも自然のものがそばにあることも大切です
心にある焦りが憤り、不安などが大きければ
どんなによい食べ物といわれて食べても、
それがよい状態で消化されるには
しばらく時間を要するかもしれません
「何を思って食べるか」
これは私たちが思っている以上に重要なことです
体のアグニ=内臓の代謝・消化能力
心のアグニ=人生での経験・消化能力
食べてる「自分の姿」について知る
幸福感にあふれて先も後ろも気にしない、
そんな風な心を養うにはどうしたらよいのでしょうか
その経験を続けて
人生の時間を「お気に入りの瞬間だけ」にするには、
どうしたらよいのでしょうか
アーユルヴェーダの智慧は
そのもの単体では短絡的な効果にしかならず、
人生を通して健康と幸福を実践するならば
「意識が必要」だと教えてくれます
調理を、料理を、食事をすることは
よりよく自分を理解し受容することでした
アーユルヴェーダと出逢い、知り、経験する、…
この諸段階でよくあることは
身体によい食べ物が食べたいからと
そのことだけを優先しがちになり、
心に余裕よりも完璧主義が勝る状態です
そのような心では
利己的な満足感はあっても
やがて平穏な幸福感が乏しくなります
私もそのような経験をしたとき、
本当は自分のすることすべてが大事なんだ、
と気づきました
昨年11月、ハワイカウアイで開催された
Hale Puleのアーユルヴェーダシェフトレーニングでは
この感覚から一歩退き、観察する機会に恵まれました
サットヴァがあふれたその場所で、
すべての経験において意識的になるとは
どういうことかを経験させてもらえたのでした
その探求をいつも「総体的」に捉えること、
この意識は今後私の人生で活きていく気がしてます
>Hale Pule認定
アーユルヴェーダシェフトレーニング記はこちら
アーユルヴェーダを通して物事を総体的にみる、…
あらゆるプロセスを意識的に行うことで
寄り添える受容という姿勢と愛に、
時間がかかっても もっと繊細でありたいと思います
わずかな物事の本質を見ること、
真に必要なことだけを選び取る勇気、…
そんなことを伝えられた機会のおかげで
私は以前よりも
自分のすることに「意識的」で居られる瞬間が増えました
アーユルヴェーダを通して学べる、
こと・実践・癒しなどのあらゆること
そのアプローチや経過、変化や結果は
人それぞれ、みんな異なるものです
そこには「個人の体験」があります
やがて、私たちは
根源的にはみれば「ひとつ」であることを知ります
普遍的な幸福と命、人生
すべてのものに共通していること、もの、人に
感謝して
バランスをもたらす食事
食材のセレクトと調理法と食べ方のこと
「おいしい人生」のための
アーユルヴェーダお料理教室を開催しています
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori