食事を整えると生活が、
生活を整えると食事が整っていきます
どちらから取り入れても良いですが、
今の自分が何かに執着していて
何度も失敗の経験をしている事柄があったら
まずそのことをやめてみる、
これが健康と幸福において大きなカギとなります
アーユルヴェーダの食事
アーユルヴェーダの食事の概念はとても微細かつ壮大です
食事は食べることだけでなく
準備から始まり、消化の経過まで楽しみましょうといいます
これは私たちが現代のライフスタイルでいかに
多くの物事を同時に行い、
結果にフォーカスしているかを認識させられますね
とりわけ外食では、
「注文」から「食事」の段階で食事をすることになりますから
食材がどこからやってきて
誰がどんな風に調理しているかは“楽しめない”のです
アーユルヴェーダの食事は
6回にわたって楽しめるとしていて、
さらに食べることの目的は
体がバランスし生命力が補われることなのです
そのエッセンスのいくつかを挙げましょう
・人間が食べられるシンプルな、旬の食材
・食べることで身体と心が整う
・食後に正しく消化されること
そのための料理には様々なアプローチがあります
*一度の食事に6つの味が揃うこと
*オーグメンティングとエクストラクティブの比率をみること
*ドーシャとグナを捉えた料理であること
*適量を食すこと
・・・などです
料理は決められたパターンではなく、
日々自分の体状態、それを食べる他の誰かのことを想って
つくられるものが最も滋養になるということです
滋養がもたらされた体では
心との結びつきが強くなり、安定した暮らしへとシフトすることができます
アーユルヴェーダの暮らし方
アーユルヴェーダの教えてくれる暮らし方は、
すなわち自然に沿った過ごし方のことです
人間も本来は自然のうちの一部と考えられ、
自然なサイクルから離れれば離れるほど
小さな不調や疾患、病を発するということです
日の出とともに起きる、日没に活動をゆるめて早々に眠る、
これらの生活は自然の摂理に伴っているので
その作用の中で暮らす人間にとっても生命の循環が整い、
健やかに生きられるということです
ごく当然のことのように思いますが
現代では仕事の時間や付き合いなどで、
そのサイクルはことごとく神話化されているのではないでしょうか?
自分のケアを意識的に行うには
サプリメントや健康食品を駆使するより、
早寝早起きが重要な効果を発揮するでしょう
さらにアーユルヴェーダの暮らし方を習うと
それはいつも自然と自分の体を労り、
肉体と精神のすべてを気にかけて敬うのが大切ということがわかります
そのためには
・自分に良い影響をもたらないものを知る
・自分の命の栄養になるものを知る
これらが土台に根付くことが前提です
それは食べ物だけでなく、行動や人間関係など
自分の接するものすべてと云えます
だからと、社会から離れて山籠もりをするのが賢明
ということでなく、
今いる場を整え、
自分をバランスさせることに注力することで
その輪を少しずつでも広げていくこと、
そうして暮らしをより良くしていきたいものです
暮らしが自分らしく、甘やかなものになると
自然と自分にとって最善でないもの、
有害なものは選ばなくなる
=食事が整う、というサイクルが起きます
アーユルヴェーダの一日の過ごし方/ディナチャリヤはこちらから
私がアーユルヴェーダと出逢ったときは
“食”にまつわる側面からでしたが、
ヨガ留学滞在中だったこともあり
食は生活と、
生活は食と深くつながっていることを実感しました
過去、白砂糖やアルコール依存に偏っていた自分が
(自覚はあとからでしたが)
生まれて初めて自分の体に“在る”ことを実感し、
自分がとても健やかで心もクリアになっているという体験をしました
人はなにかに“ビビッ”とくるとそれを追求したくなる、
当時の私にもそれが起こって、今に至ります
それまでの積み重ねで
成長していると自負できる部分もあれば、
体と心の奥深い部分ではどこか健全さを欠いているな
と自分ではよく分かっていたので
その得体のしれない何か、
=“自分が健康でない理由”が何かを知ることができたことで
改善に向けて変容を受け入れ、
そのエッセンスを学ぶことができたのはラッキーでした
アーユルヴェーダを知れて、本当に良かったと感じることです
これまで長年かけて口承で伝達され、
匠が教えを留めることなく継いでくれたことに感謝ですね
アーユルヴェーダと出逢った当初に
実践し、感じた緩和~変化についてはこちらにまとめています
文面はとっちらかっていますが、皆さんにとって何か参考になれば幸いです
バランスをもたらす食事
食材のセレクトと調理法と食べ方のこと
「おいしい人生」のための
アーユルヴェーダお料理教室を開催しています
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori