1ヶ月のヨガ留学 劇的な体の変化 ⑤

2016 年 9 月 / ハワイカウアイ島にて
一ヶ月のヨガ留学中、
200時間のプラクティスを経て体験した
自身の変化について記しています
備忘録として書いているところもあり、
文面にムラや不備はありますが
ヨガやアーユルヴェーダに興味のある人、

一歩踏み込んで自分の人生を見つめ、
有意義な方向へ歩いていきたい、
ただ健康に、
ただ幸福に生きたという人にとって

少しでもなにかを照らせる記事であればと願っています

1 ヵ月のヨガ留学で起こった大きな変化 その ⑤
呼吸の改善

私は、留学の半年ほど前から過呼吸のような状態を繰り返していました。

病院での診断は受けていないため重度な過呼吸、というほどではありませんが日常の呼吸に支障をきたしていたことは確かでした。

生まれたときから 私たちに与えられた「身体」というシンフォニー。
それは生命力を吹き込まれない限り「身体」には成りません。

【参考文献:Hale Pule

生きていくうえで「呼吸」は必要不可欠で、その呼吸の質によって生命力は再生の連続を成すことができます。

にも関わらず、私は長い間浅い呼吸しかできていなかったうえ、しまいには充分に吐いて吸う、ということすらできなくなっていました。


< 浅くなっていた 生命力 >

今思えば、当時の私はただ呼吸をするということを忘れていました。

現状に対して常に頭で考えすぎて、心を押し殺していました。
腹の底から納得していないことへも自分をそこへ当てこもうとしたり、

その反面、自我を守ろうと
周りと自身とを区分することで何とか割り切り、保とうとしている部分がありました。

呼吸がうまくできない日々が始まったとき、毎日漠然とした不安を感じていました。

一人ヨガをしているときや自然の中で散歩しているときは自然に呼吸ができていたけれど、忙しく動き回る仕事の最中、突然、息がなんとなく苦しくて吸おうとしても十分に吸うことができず、何度試そうとも息が止まったままの状態でした。
それからは、常日頃から酸素が足りないような感覚がありました。

いつも海の中で何分も息を止めているような感覚で胸の重苦しさから開放されず、吸えない、吐けない、吸いたい、‥そんな負のループに陥りました。

やっと吸えたときでもほとんど吸えていないので、今度は吐き出すことができません。

立ち止まって前かがみになり、手を膝に当てて、大きく口から吸う‥
そうしてやっと呼吸ができることも多々ありました。

後から思えば完全に過呼吸の症状です。

通常なら、息を吸い込むときにお腹がふくらんで、吐く息とともにお腹がへこむのに、そのときの私は真逆でした。

後から知ったことですがこれは「逆腹式呼吸」というもので、
意識的に行えていればチャクラを活性化させる一種の良い呼吸法になるも、無意識にそのようになってしまうのはよくないとのこと。

自分の体がそうなっている時、私自身はその状況を半ば客観的に見ていました。

今は忙しい日が続いているから一時的な緊張からかな、くらいでそのうち収まるだろうと考えていました。


< 自分への理解 >

留学が決まったときも、この呼吸のしにくさは一時的な症状としか思っていなかったのでマイラからの事前カウンセリングでは回答しませんでした。

プラクティスが始まっても
マイラに相談、報告などもしないままでしたがマイラには解かっていたようです。

「この中で何人か横隔膜が硬い人がいますね」

・緊張 ( 恐怖やトラウマ ) が心の中にあると、お腹まわりの筋肉と横隔膜が固くなり、肺の働きを押し潰してしまう、と話がありました。

プラナヤマ(呼吸法)やアサナ(ヨガのポーズ)を見ていて解かったんだと思います。

私はナイーブなくせに強がりなところがあって自分の中に「恐怖」や「トラウマ」があるなんて当時は認めたくなかったのだと思います。

けれど、感情に気づいて認め、ゆるしてあげること、向き合うことでまた前進できるということをマイラから教えられました。

・人は過ちを犯すものです

・私たちにできることの最大のことは「赦すこと」

マイラはこのようにも伝えてくれました。

これまでの人生では、自分のことは自分で調整していてると自惚れたような考えがありましたが、まったくそんなことはなく、うまくできてなかった部分もあったと気づきました。

もともと、幼い頃から大きな病気もなく、インフルエンザも胃腸炎も鼻血も骨折も経験がなかったからと “ 超 ” がつくほど健康体な私、と自分では思い込んでいました。
直近 5 年は風邪を引くこともありませんでしたし、自分は大丈夫だといつも思っていました。

ですが、小さな不調や慢性的な疾患は着実に続いていました。
「延々治らない肌荒れ」や「過呼吸気味」として、サインを出していたのです。

私はこれらふたつの不調に長い間悩みましたが、身体はとても正直で
“ ドーシャが乱れているよ、
このままではよくないから、ちょっと見直してね ”
と云ってくれていたのです。

カウアイ島で過ごした時間と実践が心身へのたっぷりの余白とその術を惜しみなく与えてくれたことで、自分自身への理解をこれまでにないフィールドまで深めることが出来たと思います。

これからも続けます。


< やわらいでいく自分 >386

日本を発ってカウアイ島でのプラクティスが始まり、多くの呼吸法(プラナヤマ)を学びました。

呼吸法は、7 つのチャクラ(体のエネルギーのセンサー)を通って、浄化・循環・活性化のために行います。

毎日、朝の瞑想時と夜の就寝時に必ず行いうようになりました。
まず 1 種、次に 5 種、トータルで 8 種ほどの呼吸法を学びました。

プラナヤマの実践によって頭がすっきりして集中力が養われたり、消化力が強くなったりします。

覚えていく過程で、はじめのうちは以前のような苦しさはまったくないものの、
深く長い呼吸がいまいちできないでいました。

あるときマイラに
「 あなたが仰るようなテンポでは吸えず、吐く息も短いまま終わってしまいます」
と相談すると、

「ゆっくりと、吸えるだけ吸い、吐けるだけ吐く、だんだんと長く深く調整できるようになればいいですよ」
と言われました。

シンプルな言葉ですが、
つい「吸えてない、、もっと吸いたい」と
思い焦ってしまう私にとって “ 今 ” をゆっくり意識するきっかけになり少し安堵しました。

呼吸に対する捉え方が楽になって、ひとつひとつの吸う息 – 吐く息を心地よく行えるようになっていきました。

横隔膜のはたらきをリセットするアプローチとして、5 kg~ほど重さのあるサンドバッグを使う方法もありました。

息を吸うときに、サンドバッグが持ち上がり
息を吐いたとき、サンドバッグがお腹に沈んでいく
・・・
これを意識する、それだけです。

10 ~ 20 呼吸繰り返して、終わった頃にはサンドバッグなしに横隔膜のうごきとともに呼吸できていることに気づきます。

日々のアサナでも、ウジャイ呼吸を始まりから終わりまで行ってそれとともに身体を動かしていたことで、日に日に私の横隔膜はゆるめられ、呼吸とアサナを深めていけるようになりました。


< 呼吸とマインドの関係 >

呼吸の浅さとマインドの状態について、直結していることが分かったのでようやくすると、
・緊張・多すぎる考え・完璧主義・恐怖心
→ 横隔膜が硬直して呼吸が浅くなります

・呼吸が浅くなると
→ 体の硬直・偏頭痛 ・便秘や下痢・治らず繰り返される体の痛み・足がつる、しびれる・定期的にのどが痛み声がでなくなる ・めまい ・耳鳴り
などが引き起こされます


< 安定した呼吸がもたらすもの >

なぜ安定した呼吸があると生きやすくなるかと言えば、‥

・血中に酸素を送る・神経系、リンパ機能を刺激して免疫力を高める・消化を促し腸内運動(排泄)を助ける・内臓のマッサージ効果 ・活力、生命力、知覚、記憶力を高める ・心を落ち着かせる
などの影響があります。

ヨガではよく、呼吸を大切に、といいますが
「吸う」 = 取り入れる・受け入れる
「吐く」 = 出す・手放す

この循環を正常にはたらかせるためです。

吸ってばかりで吐けなければパンクしますし、吐いてばかりだとエネルギーを失います。

鼻を使ったウジャイ呼吸なら身体へよりよいエネルギーを循環させるので、体と心、魂をつなぐことに根ざしています。

呼吸を大切にすることは
自分を大切に扱うこと

そのためのシンプルなアプローチだと思いました。

自分はここにいるだけ、ただそれだけの存在です

静かにゆっくりと呼吸をすれば、
今自分がここにいる意味を感じることができます

― マイラの言葉より
478

こだわり と 執着 の違い、
このことを自分のなかで紐解いて考える過程で、新たに思考の転換が始まっていきました。


最後までお読みいただきありがとうございます

   

【一ヶ月がくれた永遠】自分と生きるということ

いつも愛をここに

“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule認定アーユルヴェーダシェフ

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