1ヶ月のヨガ留学 劇的な体の変化 ②


2016 年 9 月 / ハワイカウアイ島にて
一ヶ月のヨガ留学中、
200時間のプラクティスを経て体験した
自身の変化について記しています
備忘録として書いているところもあり、
文面にムラや不備はありますが
ヨガやアーユルヴェーダに興味のある人、

一歩踏み込んで自分の人生を見つめ、
有意義な方向へ歩いていきたい、
ただ健康に、
ただ幸福に生きたという人にとって

少しでもなにかを照らせる記事であればと願っています

1 ヵ月のヨガ留学で起こった大きな変化 その ②
体と心の統合感

 留学中、マイラからずっと言われていたことのひとつに「グラウディング」 がありました。
アサナ中も、「グラウディング」して。
始動練習時も「グラウディング」して。‥

具体的な定義については特段説明はなかったけれど、私の中ではここに根づくこと という風に解釈してます。

だから、グラウディングは人生においても大切なこと。

朝起きてから眠りにつくまで、
今、自分が個々に根付いていることを確認し続け、グラウディングできてから物事にあたるようにしました。
浮ついていたら、それはヴァータなのかピッタなのか、サムスカーラなのか。

‥自己観察の極みでした。

グラウディングにフォーカスしていると、日常のベースがグラウディングすることになります。

無意識的で、これまでのように “ 同じ ” ことを繰り返そうとするとき、
あ、今違うこと考えていたな
あ、今過去を思い出していたな、
あ、今未来にわくわくしていたな‥
と自分の居場所が明らかになりやすく、気づくことでより明確に見つめ、認めて受け流していけるようになります。

すると、「今居る場所」に戻れる。

「今居る場所」に唯一自分のエネルギーを流し、根付かせることができることが分かりました。
仙骨の下から足元を降りて、大地に向かってエネルギーを流していくことで、繋がりがそこに芽生えました。

グラウディングができていないと
心は身体から抜け出て、足元がふらついて思考も浮ついています。

そこから意識は乱れやすくなり、他の何かとくっついたり、引っ張られたりしていきます。

アーユルヴェーダでいわれるドーシャこの観点から見てもグラウディングは大切です。

《 ドーシャの性質 》長所 短所
ヴァータ 創造性・快活・柔軟性 ⇔ 散漫・恐怖・心配
ピッタ 野心・計画性・冒険家 ⇔ 批判・怒り・完璧主義
カパ   忍耐・慈悲・寛容 ⇔ 怠惰・執着・妬み

グラウディングしているとき、自分に心地よく、ちょうどよいところにとどまることができるのだと思います。


< アサナで心・体をしつけて魂と繋がる >

これまで、体はぼちぼちで心も気まま。
よく言えばそんな感じでしたが実際には体は時々痛み、心はいつもここに在らず‥分離して毎日を過ごしているのが普通でした。

ヨガは、心・体・魂をつなぐことだとマイラから教わりました。
アサナを通して身体を正しく扱う術を知り、本来のアライメント、在るべき方向性へと向かわせる。‥
そのうえで心にリンクすることで、不変・永遠の魂と出逢う‥

この機会にはゴールという概念はないことが分かりました。
毎日にただ存在し、体と心が繋がった状態で人生を経験することがすべてなんだと。

幼少期からこのような統合をほとんど実感しないままに生活をしてきた私にとって、留学期間中は “ 自分の統合に集中する”修行、そのものでした。

抜け出ていた心をもう一度キャッチして体と繋げ、
不調和のもと気ままに過ごしていた身体にもう一度息を吹き込んでやるような、そんな時間でした。

すべての行いを新しい目で見て感じて行い、そうして自分をしつけることが “グラウディング ” の実践に繋がりました。

プラクティス中、マイラの伝えるアサナはそれまでに思っていたアサナとまったく異なるものでした。

大前提として 「 アライメントを整えて 」 とマイラはいつも繰り返しました。

今、自分の呼吸がどこに向かっているか、
筋肉、関節のひとつひとつが
どのように稼動しているのか、
細心の注意を払いながら
アライメントを組み立てていくアサナでした。

Hale Puleでは、 本来の筋骨格のアライメントを深く理解した上での アーサナプラクティスを行っています。
このやり方なら、 あなたのからだは一生涯のプラクティスにも耐えうる強さを 手に入れることができます そして、 現代のハイペースなヨガクラスでは当たり前となっている 怪我を防ぐこともできます。
参考文献:Hale Pule

マイラに指導を受けるヨガはとにかく、細かい、小さい、繊細、微細‥

身体に強要したり、無理に伸ばして痛みを伴うような動きは排除していき、その代わりに小さいはたらきかけを意識的に行います。

私ははじめのうち、この微細な動きに 「 うまくつながれない 」 感覚があって焦りを感じていました。
心の忍耐のなさが露わになって、体の感覚が掴めませんでした。

たったの小さな動きなのに、身体がそれ通りに可動しない‥

体と心が離れ離れになっている – まとまりを欠いている自分を目の当たりにして、真の修養の必要性を自覚しました。

マイラの伝えるアサナはいつも、準備段階のポーズから始まり、その重要性について伝えてくれていました。
関節を本来あるべきところに置いた上で、自分にとっての正しいポーズをとっていくこと。

関節を痛めたり靭帯を傷つけてゆるめてしまうことがないよう考慮された動きは、ひとつひとつが瞑想のようでもありました。

ここで、ヨガの教え 「 アヒムサ 」 ( 非暴力 ) の実践にも通じていました。
アヒムサは、体と心の両方が一致しているときに成すことができます。

強制的で暴力的な痛みを伴う行為は、心にもその影響を与える、という解釈。

これまで自己流のアサナやストレッチ、日頃の姿勢の強張りや歪みが長年かけて自分の身体を鈍化させていたのだと知りました。


マイラは、昔からヨガを続けて生きた人たちから、
それらの経験や失敗を含めてたうえで一生続けられるアサナとしての練習法を学んだそうです。

そこからアーユルヴェーダを知り、長年実践を重ねたうえでこのカリキュラムでも総体的かつ最良なアプローチで指導をしてくれていました。

正しいアライメントで継続していくアサナは、“ 自分と生きている ” という
安定した強さをもたらしてくれました。

続けていくとやがて、最小限の力で大きな動きをすることができるようになるのを感じています。

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帰国後の自主練にて


< 本来の姿に還る >

アーユルヴェティックな食事では、必要な栄養を取り入れ ( 排出し ) 、ヨガアサナを通して生きるための体と心をつくる‥

この繰り返しで、身体はいきいきと本来の姿に変わっていきました。

これは進化や成長というよりも
生まれ持った本来の姿に戻っている、そんな感覚がありました。

なにをするにも新しく快適な感覚で、
自分の動きを自分で制御している ( 無制限のなかで ) 、
その感覚がとても創造的に感じられてまるで 5 ~ 6 歳とかの、そんな幼い頃の自分を生きているようでした。

何をするにも純粋に楽しめるって、ただ幸福でした。

気持ちや頭で楽しむことを越えて、
全身でまるごと楽しめる、という感覚です。


日頃の動作ひとつひとつもしなやかになり、慌てたり、衝動的に動いたりという、無駄な動きがなくなりました。


< サイクルが守られた体 >

体と心が重なり合い、統合のうえで心地よさが増していく、‥
すると毎日決まった時間に排泄がくるようになり、
浮腫みってなんだっけ?というくらい一日中身体がすっきりと軽い状態。

寝起きも顔つきはおだやかに、血色も日々だんだんとよくなっていきました。
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それまでは毎日当たり前のように腰痛や背中の張りを感じていましたが、そんなものはどこへやら‥

食後の放漫感やガスとも決別した私の身体は、自然のサイクルの中で生きるようになって小さな不調が起こらなくなりました。

特別なエステや、美用品、健康食品を手にしなくても
ヨガとアーユルヴェーダの実践で自分の生命力は養われ、発揮できることがわかりました。

身体を正しく扱うって
とても神聖で素晴らしいことだと実感しています。


≪ 余談 ≫

留学前も、日々アサナやストレッチをしていましたが今思えばちゃんちゃら甘いものだったと思います。
土台がふらふらなままだとその実践は効果を伴わないことがわかりました。

昔からタイ古式マッサージや整体が好きで定期的に通っていましたが、数日もすればまた浮腫やコリがやってきて‥の繰り返しでした。

当たり前ですが “ 元 ” が改善されなければ不調は繰り返されるのです。

帰国して数日後、フライト後だったし仕事始めの前に、と行きつけのマッサージへ行ったのですが、施術者の方に「脚の浮腫みがなくなりましたね!」と第一声でいわれました。

「前は常に張っていて、少しほぐせても数週間すればまたパンッパンに張っていたのに」と、とても驚かれていました。

「筋肉の使い方とか動き方が変わって、血流が流れやすくなったんでしょうね」ともお言葉をいただき、やっぱり日常的に身体をきちんと扱えていたんだと嬉しくなりました。

飛行機や長時間の移動などで少しは浮腫んでいるかなぁと思っていたので、
すっきりした状態が続いていたことに私自身も意外で驚きました。

「体、薄くなりました?」
「でも筋肉ついてひきしまりましたね」とも仰っていただけて嬉しかったです。

 

正しい知識をもつ師匠のもとで
正しくアサナを深めていく、
これは人生において何にも代えがたい特別な経験でした。
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短期的な快楽、長期的な幸福
どちらを求めるかによって私たちの日々の選択は変わります

マイラ ・ リューインの言葉より


最後までお読みいただきありがとうございます

   

【一ヶ月がくれた永遠】自分と生きるということ

いつも愛をここに

“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule認定アーユルヴェーダシェフ

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