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アーユルヴェーダの根源にある
「健康と幸福」の結びつきについて。
私たち一人一人は
誰もが個性から成るエネルギーによって造られていることを知ったとき、
もっと日常にアーユルヴェーダを取り入れたいと
多くの人が本能的に考えます。
いま、私の周りでも
アーユルヴェーダの智慧に興味を抱き、
関心が芽生え、恩恵を受け取っている人が増えています。
様々な実践を通して、
心身的に健やかな変化を体験しています。
アーユルヴェーダは
どの時代にもゆるぎない癒しとして
私たちを照らすものであることを教えてくれます。
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げんだいたるところで目につく
流行的な健康法や美容法は、
“ 一時的な手段 ” であることが多いように感じます。
忙しさに追われて
慢性的に疲れた私たちに処方される
「今すぐ」 効く強力なお助け薬です。
現代社会を生き抜く手段として
必要なものであることは承知ですが
わたしたちはもっと本質的な部分で
健康に生きることができるのではないでしょうか。
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前途のとおり、
アーユルヴェーダでは
幸福 = 健康
健康 = 幸福
それらの定義は「 バランスがとれていること 」とされます。
痛みのない体、執着のない心のことです。
100 % まではいかなくても、
できるだけ病気にならない健やかな体、
調和の取れたマインドを日々育てることで
私たちは人生を
より豊かに楽しむことができるという考え方です。
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【初めてのアーユルヴェーダ】
普遍的な幸福の探求今日、ほんの少しのものと時間を活用し
やさしく実践を始めれる、
そして続けていくほどに心身が癒されていく、
そんなアーユルヴェーダ法をお伝えします。
これらを
自らの手によって自分の体と心を愛するための
「幸福の入り口」 と考えてください。
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【はじめてのアーユルヴェーダ料理】
私たちは “ 消化したもの ” でできています。
心も体も例外なく、です。
まずはいつものキッチンに
小さなエッセンスをくわえてみてはいかがでしょうか。
◯ 手始めに必要なスパイス ( パウダー ) ・ クミン ・ コリアンダー まずはこの2つがあれば かんたんなお野菜の調理はまかなえます + 生姜のすりおろし、塩、ライムまたはレモン、という感じです《スパイスの効果・効能》 |
◯ ギーのすすめ 日頃の調理用油にぜひ「ギー」をどうぞアーユルヴェーダでは「ギー」という、無塩バターからつくられる万能オイルを 活用しています。《ギーの効果・作り方》 便通改善、体内の潤い、肌の潤い‥ |
◯ 食事のバランス アーユルヴェーダにおけるシンプルな考え方があります。〔オーグメンティング〕と〔エクストラクティブ〕を 6:4の比率で食べること。つくる / 出るもの6 ▶ 体の土台 (血、肉) をつくる 浄化するもの4 ▶ 体の循環を促し排出される という基準です 1) 土台を作ることで私たちは健康でいられます 例えば‥ これで6:4の黄金比の出来上がりです |
【続けて幸福、アーユルヴェーダ習慣】
◯ 朝 ・起きてすぐ1杯の白湯を飲む(すするようにして) ・3分間のアサナをする ・喋らず、内側に向かう時間をつくる ・起きてから1時間は電子機器に触れない (携帯、パソコン、音楽プレーヤー、TV) ◯ 昼 ◯ 夕~夜 |
体が心地よく感じるサイクルを
選び取れるようになると、
周囲との付き合いが悪いといわれたり
今までのように
「流行」をキャッチできなくなるかもしれませんが
その代わりに、
潤った肌、澄んだ声、輝く瞳を育むことができて
自分ととても仲良くなれます。
すると、自分にとって
本当に大切な人たちとの調和がうまれていきます。
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【自分のドーシャバランスを知る】
アーユルヴェーダ、と検索すると
多くはドーシャ診断についてが該当します。
※これらを受ける前に知っておいてほしいことがあります
◯ 私たちはすべてのドーシャをもっている
ヴァータ・ピッタ・カパ
これらのドーシャすべてを私たちはもっています。
そのバランスが個々に全く違うということです。
◯ 二回、診断してみる
今診断した場合、【今の自分】のドーシャバランスがわかります。
では、人生を通してどうか?
【生まれつきの自分】の観点でもう一度診断してみます。
《風の性質 ヴァータ度 診断》
《炎の性質 ピッタ度 診断》
《水の性質 カパ度 診断》
二回の診断で違いがありますか?
生まれつきのドーシャバランスと
今いる環境によって形成されているドーシャバランスとで
見比べてみましょう。
◯ 季節、時間ごとに変動している
“ 夏はピッタね ”
“ 14 : 00 ~ 18 : 00 はヴァータね ” というように
季節ごと、時間ごとの優勢ドーシャもあります。
それに伴い、心身も影響を受けやすいということです。
自分の性質をある程度知っておくと、
食べ物でも習慣でも、
より取り入れるものに対して
純粋な判断ができるようになります。
なんとなく口にしていたものや
気持ちの波、パフォーマンスの向上も
自分でコントロールできるようになります。
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何事も継続していけるシンプルさ、
体と心の本質に届く純質さが大切
反動的に行うような
〝偏り〟のあるメニューでは生活のなかで続きませんし、
〝実感すること〟より
〝達成〟にフォーカスすること自体、
ドーシャやグナのバランスを乱す原因になります。
健康によいと謳われる
健康食品や栄養剤を多量に摂取したところで、
心や体にアーマ ( 未消化物や毒素 )
が溜まっている状態では、
結局それらをうまく取り入れられず
さらなる悪循環を招くことにもなります。
ひとつひとつをゆっくりと、
自分にとってどんな〝感じ方〟が起きるのか、
分かりやすい〝劇的な〟変化がなくとも
心と体とそのプロセスについて対話していくことです。
自分の心身を本当に思いやれるとき、
愛情が内から溢れ
やがてそれが隣人へも受け渡されていきます。
_このことが普遍的な幸福であり、
自分との調和、
世界の平和であるとアーユルヴェーダは云っています。
かくいう私自身、
アーユルヴェーダの学びと実践から
普遍的なよろこびを感じる瞬間が増えました。
もともとヴァータ・ピッタが過剰な心身と環境にいて、
それらに突き動かされるようにして
過ごすことが普通でした。
何かと競争心や完璧主義に陥り、
その度に幸福 ( 高揚感 ) に近づいたり
かと思えば遠ざかったりの
ジェットコースターのようなサイクルを繰り返していました。
このところ〝刺激 〟よりも〝調和〟を
積極的に受け入れるようになったのは、
幸福が 「 なにか 」 や 「 どこか 」 ではなく
〝自分自身の内側〟にあることを知り、
そこに向かって行動するようになったからだと思います。
朝目覚めて澄んだ空気を感じながら散歩することや
短時間でもヨガに集中すること。
夕方を静かに迎えて夜は早々に眠ること。‥
長いようで一瞬の人生で、
どの瞬間も
できるだけ今ここにあるものを全身で感じること。
アーユルヴェーダとヨガの実践を続けてきて、
そのことの意味をようやく体得してきています。
人間ですから、
時に心的にも体的にも
アンバランスになることもあります。
自分のことを真正面から見つめる機会を
アーユルヴェーダとヨガの叡智からもらうようになって
自分に 「大丈夫、良い方向へ進んでいる」 と
声をかけれることが増えました。
自分とあまり仲が良くなかった時期がある私にとって
今が人生で一番自分と仲良しです。
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「取り入れる」
「排出する」‥
「受けとる」
「与える」‥
このバランスを永遠に自分のなかで感じれますように
下記もあわせてご覧ください
▸【1日の活動に差が出る】朝食という回復食
▸【アーユルヴェーダ実践のヒント】現代社会に生きる私たち
▸【アーユルヴェーダ】健康と幸福のサイン
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