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心を司る3つのグナを知る

今、心の状態はどうですか?

落ち着いている?
ワクワクしている?
それとも疲れてますか?

調和に満ちて
自分とそれを取り巻く環境に満足し、
人のためにできることを
純粋な心をもってしようとする、
また何をしても純粋に楽しいと思えるとき、
心は「サットヴァ」な状態です

色んな思いが浮かんでは消え、
そこに打算的な考えや衝動的な欲望、
やまない興奮・緊張があるとき、
心は「ラジャス」が増えているようです

やる気が起きない、
過去の記憶に執着して根に持つ、考えすぎる、
今と未来が見えないとき、
心は「タマス」に侵されています


アーユルヴェーダでは
体的な要素のことを「ドーシャ」、
心的な性質のことを「グナ」といいます

「ドーシャ」も「グナ」も大きく3つに分けられ、
私たち全員がその性質をすべて
それぞれの割合で持ち合わせていると考えられています

一人ひとりが異なる性質をもち、
故そのバランスは唯一無二の個性があり、
心も体もそれぞれのユニークさが現れるということです

「ドーシャ」は
生まれながらにしてもっているものと、
その後の環境、気候や時間帯、年代によっても変動します

「グナ」はもっと微細なもので、
心の状態から、それがドーシャにも影響します

性質的な意味でいえば、
食べ物にもこのグナがあります

「サトヴィック」な食べ物
=出来立ての食事、旬の食べ物、採れたての野菜や果実、高い栄養のある食事、バランスのとれた食事など、心地よく過ごせる寿命を伸ばし、喜びを実感できるもの

「ラジャスティック」な食べ物
=激辛など極端な味覚のするもの、揚げ物、スナック菓子や冷たいアイスなど、刺激をもたらし感覚を過敏に使わせるもの

「タマシック」な食べ物
=作ってから4時間以上経った残り物、作り置きの食べ物、
冷凍食品、加工食品、動物性の食べ物など鮮度がなく腐ったもの、不浄なもの

3つのグナ/食材リスト一覧はこちら

3つのグナの性質・特徴

≪サットヴァ≫  マイナスイオン、癒し、愛
調和 ・ 慈悲 ・ 純粋 ・ 叡智 ・ 愛情 ・ 幸福 ・ 明るみ

≪ラジャス≫  騒音、乱暴、凶暴
活動的 ・ 衝動 ・ 刺激 ・ 欲望 ・ 利己的 ・ 散漫

≪タマス≫  暗闇、罪、鬱
怠惰 ・ 執着 ・ 重さ ・ 不活性 ・ 暗闇 ・ 死


「サットヴァ」な心

何かに属することなく中立でいて
そこで幸福を見出していること
そのものがサットヴァです

生きることの中心に調和や幸福があるので
自分にも、物事や相手にたいしても
純潔な目で見て接することができます

直感力が高かったり、徳のある心のことでしょう

判断や評価、識別を越えて
宇宙とのつながりがもてているので
本人も、その回りにいる人も幸福でいられます

●サットヴァがより増大すれば
やりたいこと、できることの境目を深く理解し、
ひとつひとつ丁寧にこなしていくことができます

いつも安定するようになり、
心身は潤いと活力に満ちてとても健康です

サットヴァによって、
すべてのドーシャはバランスします
この状態を「サマ・ドーシャ」ともいいます

食事もサトヴィックなものを求めるので、
簡単でも自炊したり、旬な食べ物や純質な食べ物を
適切な方法で適量食べます

自分の身体を満たすものをよく分かっていて、
食べれる量や消化の早さも一定で安定します

「ラジャス」な心

すべての動きの根底にあるのはラジャスです

私たちは適切なラジャスがあるおかげで
毎朝起きることから日中の仕事や家事をこなし、
夜まで生活を送ることができます

周囲とのつながりもラジャスから生まれますね

ラジャスが増大すると‥
ラジャスが増えすぎると
ヴァータ・ピッタをアンバランスにします

ヴァータは【風】=循環
ピッタは【火】=変換
なのでどちらも「動き」を要する性質ですね

ラジャスが増大すると活動過多状態、
すなわち動きすぎによる集中力欠如や
見返りを求める利己的な考えに陥っていきます

常に散漫な状態にあるので
過剰な飲酒やギャンブルを好み、
刺激のある食物の摂取しずぎ、
身体の状態を省みない働きすぎを招きます

騒音の激しい環境や
殺人や暴力的なシーンが多い映画を観ることでも、
ラジャスを乱します

そうしてラジャスが増えすぎると
結果、クラッシュしてタマスの状態になります

ラジャスが増大しているときは
ラジャスティックな食べ物が食べたくなります
(刺激物、辛いもの、冷たいもの、揚げ物、
 ふわふわ・サクサクする乾いたもの、ジャンクフードなど)

【風の性質・ヴァータ】動きと沈静法
【火の性質・ピッタ】動きと沈静法

「タマス」な心

なんだかどんよりした気配・鈍さを感じるものは
たいていタマスな状態です

物事を受け入れられず、受け流すこともできないので
考え込みすぎて動けなくなります

“放置された状態”がタマスなので
何事もどんどん溜め込む傾向にあります

物思いにふけりすぎたり、
なんでも一番楽な方法を選びがちになり、
下へ下へとエネルギーが向いていって
重さを増していきます

タマスが増大することは
 主にカパをアンバランスにします

カパは【水・地】=土台
なので「重さ」のある性質です

過去の出来事に執着し、妬み、
いつも悲しかったり泣いていたりします

タマスなときはタマスな食べ物を好むので、
重さのある脂っこいものや甘いもの、
加工食品や大量の肉や魚などを欲します

【水の性質・カパ】動きと沈静法

これらの性質をやわらかくでも知っておくと
日常において自分にもまわりにも
理解がラクになることがあると思います

私が留学時、恩師マイラからは
こんな風にも教えられました

通りすがった人が
自分に向かってなにかひどいことを言ったとする、

そうしたら
「その人はタマスだったんだわ」と思えばいい、と

単純明快な考えですが
とても附に落ちたのを覚えています

自分に対して、ないしは相手、物事に対して
いつもひっきりなしに評価や判断を繰り返していると、
思わず反論したくなったり、
動揺したり傷つくことってあると思います

けど、
自分がただ調和に満ちて純潔でさえいれば
「相手はたまたまそういう状態だったんだ」と

ただ「認識」だけでおわって、
その出来事によって
自分の幸福が左右される必要はないんですね

私たちは日頃、
何かを達成することや「頑張ること」を指針としていて
「自分らしく」と思いながらも常になにかと戦っています

立ちはだかるなにかに、何かと
困難を感じたり、必要以上に感受したりして
心と頭はいちいち本当に忙しいです

ヨガやアーユルヴェーダの実践、
なんならたった一度の深呼吸でもよいから
自分の心のなかに深くもぐっていってみれば、
抱えていた本当の気持ちが見えてきます

相手や物事へ「指をさしたくなる」とき、
本当は自分の内側にケアが必要であることに気づきます

自分のことを自分でケアしていればじゅうぶんです

他人は、
自分が思うほど自分のことを考えていない

これもマイラのいっていた言葉で印象的でした

私たちは、
安易に結団することや争うことをめがける前に
一度踏みとどまって、
自身をサットヴァに導くことが大切なんだと思います

しあわせ、はいつも自分から

あわせてご覧ください
【本来の長所を引き出す】ドーシャの働き


いつも愛をここに

“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
kaori