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温めること冷やすこと、
軟らかさと硬さ、
これらは相反する性質です。
互いに両極端に存在することでバランスを保っています。
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私たちを取り巻く
「20の性質」と「10の組み合わせ」
日々の最先端な情報や
魔法のような商品よりも
普遍的な事実・自然界の掟の方が自分にとって役立つことがあります。
それが、グルヴァディ・グナです。
グルヴァディグナは、
この世のすべてのものに存在する 20 の性質のことで、
それぞれに 10 の組み合わせに分けてみることができます。
これらは、
身体と心を適切に扱うためのガイドとなります。
すべての性質を表す「 20 の性質」
互いにバランスを保つ「 10 の組み合わせ 」
アーユルヴェーダの聖典 “ ヴェーダ ” に以下 20 の性質が記載されています
冷 / 温 | 湿 / 乾 |
重 / 軽 | 粗 / 微 |
固 / 流 | 静 / 動 |
鈍 / 鋭 | 軟 / 硬 |
滑 / 荒 | 濁 / 清 |
20 の性質はそれぞれに相反するもの同士でペアとなり、全部で 10 の組み合わせとなります。
グルヴァディグナは、この世のすべてのものに存在していて、互いに作用 – 影響し合います。
人の身体でいえば、「冷」の状態へは「温」を、
心のバランスとしては「重」のときは「軽」を、
相反する対となるものを与えることでバランスがもたらされます。
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グルヴァディグナを知って
料理を創造的に
グルヴァディグナの理解が深くなると、
自分にとっての、今の身体と心にふさわしい料理レシピが思い浮かびやすくなります。
寒い日には温かいものを食べるのと同様に、
関節に乾きを感じるとか、
皮膚に火照りを感じるとか、
消化力の状態はどうか、など
食物に対しどんな調理法を施そうか、
水はどのくらい入れようか
ということもグルヴァディ・グナへの感度とともに創造性が広がります。
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環境と体調からみる料理
– 例 –
いくつかのシチュエーションをもとに、
すすめられる料理・その他エッセンスなどを記載しました
* 湿気の多い日や花粉などで鼻づまりがひどく感じる日 湿気の多い日、アレルギー症状が重く出る日は、 その反対の作用は「乾」「軽」「清」です ・脂っこいものや揚げ物を避け、 「湿」「重」「濁」の性質が増大しているときは * 台風で荒れた天気の日 台風の日には、 ・サクサクふわふわした食感がする揚げ物やパン、 * 心が落ち着かず鋭い気分の日 そんな日、心ではきっと ・辛いもの、酸っぱいもの、刺激的なモノではなく 気分が鋭い日、落ち着かない日は >【ヴァータ・風の性質】動きと沈静法 * 体も心も重く鈍い日 季節の変わり目、または慢性的に ・消化に負担のかからないキッチャリーがベスト 体も心も重いときはアグニ(消化力)も弱っていたり、 |
すべて “バランス” から
生まれるということ
似たものが似たものを引き寄せ
相反するものがバランスをもたらす
アーユルヴェーダの古いことわざにもあるように、
私たちは自分と似たものをもっと欲しがる傾向にあります
が、実際には
反対のものの方がバランスをもたらすという普遍的な事実があります
グルヴァディグナを念頭に置き、
“ 今はどうかな? ” という直感と創造力を掻き立てて、
愛情をもって食事や暮らしに取り入れられるといいですね
生きるほどに毎日が豊かでありますように
バランスをもたらす食事
食材のセレクトと調理法と食べ方のこと
「おいしい人生」のための
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
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