2 / 16 (土) Ayurveda お料理教室
2月も後半に差し掛かりました
この日お料理教室へお越しくださった皆さま、朝から貴重なお時間をありがとうございました
「解毒」と「新しい自分」
この日にお伝えしたレシピ
・消化に優しいご飯レシピ
・人参とカボチャのハーブマッシュ
・季節のグリーンモイスチャーサラダ
・味噌ダル
・タヒニソース
・生姜のアペタイザー
「解毒にフォーカスしたレシピ」
先月より、解毒にフォーカスした冬のレシピをお伝えしています
アーユルヴェーダの健康はまさに“浄化法”で、毒素の蓄積を防ぎ、日頃から解毒・浄化しましょうというものです
体も心も、日頃の扱い方がとても重要ということ
‥言ってしまえばシンプルですが、実際にはどのような具体案があるかをこの日もお伝えさせていただきました
* 調理中のポイントなど
※受講者様の振り返り用として「メモ」感覚でざっくり記述しています
– 補足記事 –
>> スパイスの適量・調理法のこと
>> 食べ物の性質・選ぶ基準のこと
消化に優しいご飯レシピ
「いつものご飯」も、ちょっとしたエッセンスを加えることでその後の作用がかわってきます
・性質的に軽く、アーユルヴェーダの他のおかずとも相性がよいバスマティライスをアマランサスと一緒に炊きます
・2.5倍量の水、ほんのひつまみの岩塩
・小さじ 1 のクミンシードを入れて通常通りに炊きます
・炊きあがった瞬間に「ほぐし」を行うことでお米の食感を際立たせることができます
・ヴァ―タがより増大している際は、炊く前に大さじ 1 のギーをプラスしましょう
人参とカボチャのハーブマッシュ
肉体と精神の両方を鎮静しグラウディングをもたらす根菜のレシピです
カボチャのほかにサツマイモでの調理もおすすめです
サツマイモはカボチャよりも「温」と「重」の性質が強いです
・カボチャを一口大に、人参はみじん切りにします
・中火で熱した鍋にギー、少しの岩塩、シナモンスティックとカレーリーフを入れて香りが立つのを待ちます
・シナモンが香ってきたところでパウダースパイスを入れ鍋全体を傾けてなじませます(この日のブレンドは、シナモン・カルダモンパウダー同量、ナツメグ少量)
・人参を入れてスパイスとギーを絡めるよう混ぜ合わせてから
・カボチャを投入し全体をまわすようにして混ぜます
・水またはハーブティをカボチャの半分以下の高さまで入れて 8 分中火加熱
・途中で火加減を調整します
・終わったらそのまま余熱で5-10分おいて
刻んでおいたハーブをちらして、半分(もしくは全体)をマッシュして完成です
冬の間はバジルやパセリなどの「温性」が強いハーブを、夏場は「ミント」や「パクチー」などのクーリング作用のあるものがおすすめです
季節のグリーンモイスチャーサラダ
季節それぞれの緑野菜を使って楽しめる身体を温めるサラダです
エクストラクティブの野菜は、アーユルヴェーダで必要といわれる6つの味のうち「苦味」「渋味」「辛味」が含まれていて、これ自体に解毒作用があります
・今回は菜の花、ケール、ゴボウを使いました
・菜の花とケールは約1cm幅に細かく、ゴボウはささがきにて切りアクを抜きます
・ギー、岩塩、シード系スパイスを熱し生ウコンをすりおろします
・香りが立ってきたところでパウダー状のスパイスを入れてなじませます
・ゴボウ、ケール、菜の花(固いものから順に)を順に入れて全体をまんべんなく絡ませます
・水をなべ底がうまる程度入れたらフタをして 3 分前後中弱火で加熱します
・加熱終了後、少量のブラックペッパーをふって完成
(お好みでパクチーなどハーブをちらして+ライムを絞って)
味噌ダル
日本に暮らす私たちにとって馴染みの味噌を使ったダルレシピです
・全ひきわりのムング豆を使います(ホールの場合は事前に 6 時間の浸水が要ります)
・洗った豆を 3 倍量の水で炊きます(圧力鍋 18~20分、通常の鍋 35~40分)
・炊きあがったら別の鍋orフライパンにギー、ブラウンマスタード、クミンシードを熱します
・パチパチ弾けてきたところでカルダモン、コリアンダー、フェヌグリークパウダーを入れてなじませます
・味噌を適量入れスパイスオイルに溶かし、ダルの方へ流しいれます
・必要があれば水分量を足し、全体を混ぜ合わせて完成です
生姜のアペタイザー
参考レシピ:生姜の前菜/アグニを促進する
タヒニソース
・白練りゴマ、はちみつ、ライム搾り汁を入れてお好みのゆるさまで水分調整をして完成
参考レシピ:アーユルヴェーダのソース
「新しい自分」
食事、暮らしを通して
私たちは新たな自分の可能性を見出すことができます
アーユルヴェーダを少し取り入れていくだけでも、
例えばこれまでなら“慣れ”でそれを選んでいたということを
今、そして今後は、“新しく”選択して良いのだということに気づくことがあります
自分の体質と性質の個性、
長所と短所からみたときの本調子等に気づくと、
いつ、何をどのように食べ、
どんな暮らしたら本来のバランスを高めつつそれを維持できるかが自ずと見えていきます
私とあなたは違い、
あなたと友人も違う、
もちろん、家族やパートナーとも全くその“土台”は違うということです
個性を尊重し愛を育むならば、
健康で幸福な身体と心は一層大切であるということが分かります
同じ方向に向かって進んでいる、
という事実だけでも、私たちはより豊かにその道を探求できます
・・・というそんなお話を、
この日はごく自然と皆さまが交わされていたように感じます
なんだかお料理よりも講義の方に熱が注がれたプラクティスでしたが(笑)、お料理も美味しく完成して良かったです
食事をシンプルにする
現代の栄養学や食事バランスに対する考え方は、
アーユルヴェーダの原理からみるといささか複雑なようにも見て取れます
また、そちらに慣れて不足と補いの計算方式から栄養の側面を記憶していると、アーユルヴェーダのいう“シンプルに”、“バランスよくね”という概念が何だか複雑に、難しく感じられるようです
・体質に合った旬の食材を
・適当に調理したできたてを
・自分の両掌をあわせたくらいの適量食べる
シンプルでバランスよく、の極意はここにあります
食べたあとで心地よさが持続するか、うまくいくことが増えていくか?もまた肝心な指針でしょう
例えばほんの数日だけでもこの実践にコミットし、その後心身がどのように反応するかを観察してみてください
(アーマ・パーチャナを意識して)
《受講者様よりいただいたお声》
3・4月のお料理教室のテーマは「春の養生レシピ」です
>> お料理教室 / 詳細
アーユルヴェーダ ホリスティック
基礎講座
2 0 1 9 / 5 月 下旬 ~
1 日 2 部制 × 全 5 日間、
計 10 部編成
(調理編 5 回、講義 5 回)にて行い、
受講者には修了証が発行されます
>> 講座内容を詳しく見る
いつも愛をここに
“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori