「避けたほうが良い食べ合わせ」に続いて、
今回は「相性の良い食べ合わせ」をお伝えします

アーユルヴェーダの原理・古典に基づき内容をシェアしますが、
実際にはご自身の感じ方・その後の反応に意識的になりながら、ぜひ“丁度よさ”を発見してみてください


食べ合わせの良し悪し

食べ物はそれぞれに“性質”があります

・消化に時間がかからないもの、じっくり時間がかかるもの
・熱性を発するもの、冷却するもの、…など

性質・作用によっては、体に取り入れた後で“偏り”が生じ、かえって消化に負担がかかることがあります

食べすぎたわけでもないのに
食後なんだか気分が悪い、
消化が優れない、‥そんなご経験があるかと思います


「体に丁度良くなる」
食物の(副)作用を緩和させる食べ合わせの例

食物のもつ(福)作用を“丁度よい”ところに落ち着かせるための組み合わせ・調理法を分かっておくと、そのような消化不良を未然に防ぎ、食事をもっと楽しめるようになります

以下は普段のお料理でも活用できることばかりですので、ぜひバランスをもたらす食事ツールとしてお役立てください

果物

りんごにはシナモン
りんごには酸味と渋味があり、冷性で、ヴァ―タを増大させる作用があります
少量のシナモンを合わせることで、渋味を押さえ甘味を増やし、温性を高めます

バナナにはカルダモン、シナモン
バナナには甘味と渋味があり冷性です
熟れていないバナナは特にヴァ―タを増大させる作用があります
(熟れたバナナはピッタカパの増大)
少量のカルダモンやシナモンを合わせることで、鎮静・緩和させます

野菜

キャベツにはギーやひまわり油
+ブラウンマスタードシード、アサフェティダ、クローブ、ブラックペッパー、岩塩
の調理法が効きます
キャベツはガスが発生しやすく(イオウ分があるため)ヴァ―タを増大させる作用があります

生サラダには少量のギー(油)、レモンまたはライム汁が効きます
生サラダはガスが発生しやすく(イオウ分があるため)ヴァ―タを増大させます、できればサッと熱を通すのがおすすめです

トマトにはクミンとあわせて加熱し、レモンまたはライム汁、クミンシードが効きます
トマトはピッタカパを増大させます
生トマトはとくにピッタを増悪させます

玉ねぎを消化しやすくするにはしんなりするまで完全に火を通します
玉ねぎを生で食べる場合は、シナモン+クミン+ブラックペッパー(少量)をあわせることで鎮静・緩和させます
タマネギはラジャスティックな食物で刺激性、熱性を高めます

豆類

豆にはブラウンマスタードシード、アサフェティダ、クローブ、ブラックペッパー、岩塩での調理が効きます
アグニがとても弱い場合には、にんにく、クローブ、唐辛子のいずれかをごく少量あわせることで鎮静・緩和させます
豆類は体質によって(特にヴァ―タ体質の人)はガスが増大します

 

  肉・魚

魚にはレモンの絞り汁か、夏場ならココナッツをあわせると効きます
魚はピッタを増大させます

肉にはクローブ、クミン、ブラックペッパーパウダーをあわせた下ごしらえが効きます
肉は重性で消化に負担がかかります

ベーコンにはクミン、コリアンダー、カルダモン、クローブパウダーを少量あわせた下ごしらえが効きます
ベーコンは加工肉で消化に非常に重いとされます

脂の多い肉にはライム、またはレモンの絞り汁を

卵にはターメリック(カパ増大時は玉ねぎ)を少々加えます
調理した卵はピッタを、生卵はカパを増大させます

 

牛乳、チーズ、ヨーグルトなど乳製品

乳製品には、ブラックペッパーを合わせます
重たい乳製品(チーズ、ヨーグルト)は主に粘液、うっ滞を増大(カパピッタ増悪)させます

ヨーグルトにはクミンシードとジンジャーパウダー(ピッタ増大時は生生姜)が効きます

(アーユルヴェーダでは、長期間保存して作られたチーズはタマスでカパを増やし=粘膜系の分泌を増やしすぎることで消化不良のもとになると云われています)
食べるなら、搾りたての新鮮な乳(ノンホモのミルク)を使った
手づくりのパニールチーズがおすすめです

甘味

アイスクリームにはカルダモンとクローブを少量
または全部溶けたそれを食べてみる、これも違った意味でですが“効き”ます

アイスクリームは粘液、粘液、うっ滞を増大(全ドーシャ増悪)させます

 

穀物

米や小麦には、少量のクローブや生生姜を合わせることでカパ増大を緩和させます 

ナッツ

ナッツを大量に食べると、消化管にガスが溜まります
緩和させるには、食べる前(前夜)から一晩浸水させます
ギーまたはごま油、生生姜とクミンシード、ブラックペッパーで調理します

ピーナツはとくに性質が重く、アレルギーを起こしやすいので極力控えるのが無難です

その他

お酒は結腸を脱水させ、腸内フローラルを乱します
刺激作用と同時に惰性も含みます
クミンかカルダモンのシードを数粒噛むことで多少症状を緩和させます

コーヒーもお酒同様に結腸を脱水させ、腸内フローラルを乱します
ベイリーフ、ナツメグ少量をあわせると症状を多少緩和させます

タバコはヴァ―タピッタを増大させます
緩和させるには、ブラーミ・カラムスが効くそうです

“アーユルヴェーダ”は現在、
日本における財団や研究者によって[日本の将来におけるアーユルヴェーダの可能性] とし、様々な分野が今も解明中です
アーユルヴェーダの古典チャラカ・サンヒターの日本語訳もまだ完全ではなく、今後明らかになっていく事柄も多くあるでしょう
また現時点で分かっている原理原則・理念に関しても、“日本人に向けたもの”として新たに改良が必要なものもあると考えられています

真髄はひとつですが、
自分たちではどのように取り入れるのがベストか?
という部分ではまだまだお楽しみの余白があるということです

アーユルヴェーダは
“ホリスティック(総体的視野)に物事をみること”といいますから、
上記食べ合わせも他のことも、「自分ではどう感じるか?」に意識的にトライすることをおすすめします

アーユルヴェーダは暗記ではなく芸術です、

といった恩師の言葉教えに感謝します


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ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
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Posted by:anandalife1007

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