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アーユルヴェーダの基礎理念を一から紐解く
Ayurveda Holistic 基礎講座 第二期 2020 . 3 ~ 開講
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変化の先の変容を求めてここに集った皆さまとの実践の歩みが、一つ節目を迎えました。
3 カ月かけて – 途中休講の期間があるも – 暮らしに密着した実践を着実に進めながら、この日 最終章にて無事皆さまとの時間をまた刻むことができ感謝しています。
「Ayurveda Holistic 基礎講座」は、
アーユルヴェーダの原則を一から紐解くことで暮らしに取り入れられることを明らかにし、個の身体と心に寄り添った健やかさを根底から押し上げるために在る、
そのフィーリングを、受講者様の数カ月にわたる実践 – 変容 – 成熟の様子を実際に目の当たりにするなかで改めて感じることができました。
・第一章では「アーユルヴェーダの目的」がそもそも何であるか、ということから学びが始まりましたね。
自然界にある要素が私たちの肉体と精神をも創造しているという流れをゆっくりと見つめながら – では食事はどうしたら良いか、暮らしは、関係性は・・・と「原則」が導く「全容」を紡いでいく時間が進んでいきました。
・最後章では「アーユルヴェーダの実践が照らす唯一無二の命」がテーマとなり、調理編で「家族のためのアーユルヴェーダレシピ」を、講義編では「人生における4つの目的」について掘り下げました。
>> 今回は(水),(土)クラス – ともに一つのレポート記事にまとめます。
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Ayurveda Holistic 基礎講座
– 最終章の様子調理編:
家族のためのアーユルヴェーダレシピ
アーユルヴェーダ × 家族のためのアレンジレシピです。
「自分が自分にとっての最善のシェフ」になると、
その先で「体と心にまで美味しい食事を誰かにも作れる」ようになります。
昔から馴染みのある、食べなれてきた食事に、アーユルヴェーダの要素を活かしてみる、‥既知のなかへ新しい施しを取込むのは大切な要素ですよね。
・アーユルヴェーダ流 とろぉりオムライス
・ライムとスパイスのフレッシュソース
・アーユルヴェーダ流 ベジタブルファラフェル
・タヒニソース
・アーユルヴェーダ流 チャパティとバジルペストのピザ(土曜クラスはクレソンとルッコラのペストでした)
* レシピ概要を簡単に。
・ピザの生地はアーユルヴェーダにおいて古くから伝わってきた無発酵の平パン「チャパティ」を、体質に合わせた穀物をブレンドしてつくりました。(軽さ – 冷まし作用が欲しい人、重さ – 温め作用が欲しい人によってアレンジが可能です)そこへ塗るジェノベーゼも、アーユルヴェーダの掟に習ってフレッシュなペストを使えばサトヴィックなピザが楽しめます。
トッピングする具材は旬の野菜をふんだんに、スパイスやギーでソテーしたものを。+ お好みでタヒニソースやフレッシュチーズを合わせても美味しいですね。
・コロッケはひよこ豆をベースに、デトックス作用のあるエクストラクティブ食材を一緒に混ぜ合わせた生地で、良質なオイルでさっと揚げるだけ。出来上がり時の風味 – 食べたときの香りと触感にも最高潮に感動。
揚げ物なのに食べたときとその後も重くない = 消化できるため、嬉しい!とのお声も上がりました。
・オムライスも、ご飯や卵を焼く際ちょっとした工夫を取り入れればすべての体質に適した美味しいものになります。
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第一章からの調理内容を振り返ると、
・やさしく目覚めるアーユルヴェーダ料理 / 朝食レシピ
・活力を与えるアーユルヴェーダ料理 / 昼食レシピ
・癒しをもたらすアーユルヴェーダ料理 / 夕食レシピ
・滋養溢れるアーユルヴェーダ料理 / おやつ・軽食レシピ
でした。
いつ – どのようなシチュエーションにおいても「食事」をどうするか、自由に創造力する、その直感が湧き起こりやすくなるのもアーユルヴェーダを実践することの成果の一つです。
「バランスを整えるのに必要な 6 の味」を知ったり、「食材の性質」をシンプルに捉えられるようになること、そして「柔軟さ、サットヴァ」こそが最大の美味しさの秘訣となります。
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講義編
「人生における4つの目的」
最終章での修得テーマは、これまで各章で基礎を紐解いてきたことでようやく理解が及んでくる – 深めていける内容でした。
人として生まれてきたうえでの「人生の目的」のこと。
当然ながら全員が違うカルマをもって生きていくも、そこには共通した – 普遍的な指針・ 原則・土台があることをアーユルヴェーダは説いています。
古典チャラカサンヒタにも記されている概要に沿って、私たち個々が取り組むべき真実 – 至福についての学びがここにありました。
ここは踏み込めば踏み込むほど、
“ 慣れた殻から一歩踏み出して ” いくほど、
自然に展開していく自分の人生 – 唯一無二の命そのものを味わえるようになるということ。‥
そのためには “ 過去 – 現在の自分ではない何か ” を開放するのはもちろん必要で、同時に澄んだ視点から「未来」のことを見つめたいのです。
そしてだからこそ大切にしたい「今」のこと。・・・
ときに “ 難しい ”と感じる概念ほど、
本当は考え抜くべきこと – 感じ切るべき真実が隠れていることがあります。
アーユルヴェーダもヨガは、そうした「難しい」をどんどん「簡単に」していくでしょう。
私たちが本来持っている力を、実践を通して取り戻すのです。
3つの命「プラーナ(生・気)」「オージャス(活力素・慈悲)」「テジャス(叡智・知性)」を。
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* これまでの皆さまのフィーリングより一部をご紹介
「とても美味しくいただきました!(第四章での調理レシピ)
いただきますの瞑想をした後、ある特定の食べ物への味の執着が消え去った感覚を味わいました。
一個一個集中してそこに在ることで、達成感、満足感を得ていたからなのかもしれないです。」
「アグニが整ってくると夜はきちんと眠くなり、朝スッと起きれる。
今していることを引き続き継続していき、アグニを強化していきたい。」
「すべてのことは必然で、意味のあることなんだと分かった。」
「ひよこ豆とハーブのサラダは、香りも見た目も癒されました。自分の中でのご機嫌レシピになりそうです。」
「朝食をパンチャナッツにしたことで便の回数が増え、生理も軽くなった。
アグニの状態を考えて食事することで口内炎ができなくなった。
食べる事は身体・心をつくることだなと思った。」
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「実践するという力」実践の質は、穏やかな集中力とあるとき飛躍的に高まります。
五感で感じ、心で感じ、体がそこに 100% 在るとき、学びは時間軸を超越して人生に沁みこんでいきます。
人間として毎日必ずする「食事」は私たちを活かし、補います。
意識的であるとき、私たちの心には純粋な動機がやってきやすくなります。
複雑に絡んだそれをもっとシンプルにしていくと、他の歓喜 – 至福にもっと出逢いやすくなります。
自分の人生に幸福がやってくるのを許可したとき、一つが変わってその他も同時に流れていきます。
「一つ」でいいから、「実践」し切り、「続ける」ことは大切なのです。
すべてが学びだと気づくとき、私たちは自由になれます。
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翌週は修了式にて、学びにおける一区切りを皆さまでお祝いです。
楽しみですね。
Ayurveda Holistic 基礎講座
第二期の皆さまとともに、
合計約 80 時間ほどのプラクティスを歩ませていただきました。
(水)・(土)クラスそれぞれに、
想いはすべて
その場で直接お伝えさせていただきました。
皆さまとの
〝アーユルヴェーダを通しての人生への探求〟は
いつも興味深く
とても魅力的な瞬間に溢れていました。
3 ヶ月間 実践の質が濃く、
会う度に高いフィールドでの知性を持ち寄り
創意に溢れた意識、姿勢で
ここに居てくださったことに心から感謝しています。
皆さまに起きた
〝変容〟の一瞬一瞬を
近くで触れることができ、
安堵にも似た至福の想いで私は今満ちています。
終わりはなく、
いつどの時も〝始まり〟ですね。
そして〝今〟がすべて。
この先も、互いに
- 共にアーナンダ (歓喜) を辿っていけますよう。
皆さま本当にありがとうございました。
2020 , 6 , 14 Kaori Tanimoto
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i
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* 第三期 5日間集中クラス2020年 9月26日(土) ~ 9月30日(水)
:満席・キャンセル待ち
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* 第四期 定期受講クラス
2020年 10月14日(水) ~ 12月16日(水)
:お申込み受付中
2020年 10月17日(土) ~ 12月19日(土)
:満席・キャンセル待ち