【 Ayurveda Holistic 基礎講座 / 第四期 開講 】アーユルヴェーダとは何か

 

2020年 秋。

これまでの数々の歴史が繰り返され、積み重なった結果、今、私たちは自分自身の健康や幸福感について考えるようになりました。

どうすればもっと健康に生きることができるだろう
どうしたらより幸福感を深めて生きていけるだろう

個人の領域に留まらず、自ずと周囲へも展開を生じさせるこれらの〝生きる知恵〟は、アーユルヴェーダの原理原則を紐解くことで多くのヒントを得ることができ、
それも知識や情報としてだけでなく実践を通して学ぶことで私たちの命を呼び覚まし、より良い状態へと飛躍させます。

2019 年より開講した Ayurveda Holistic 基礎講座は、2020 / 10 / 14 (水)・17 (土) ~ 第四期が始まりました。

ここからまた一つのサットヴァが、一つのオージャスが、一つの健やかと幸福とが深まっていく過程が楽しみです。

全 5 日間の定期クラスにて、冬の修了とその後に皆様の人生へ〝健康〟や〝幸福〟がさらに身近なものとなりますように。



Ayurveda Holisitc 基礎講座 / 第四期 開講
第一章 レポート記事

プラクティスは、各回にわたって全日【調理編】講義編から成り、前半でアーユルヴェティックな調理実践を行い、後半にアーユルヴェーダの哲学を実生活に落とし込む視点から講義を行っていきます。

Day 1
調理編 / やさしく目覚めるアーユルヴェーダレシピ – 朝食メニュー
講義編 / アーユルヴェーダとは何か

第一章の調理編は〝始まり〟ということで、「1日の最初の食事レシピ」を実践、実食いただきました。

調理 Menu
アーユルヴェーダパンケーキ

丸麦と蕎麦の実の滋養ご飯
アーユルヴェーダローストバナナ
さつまいものポリッジ
パンチャナッツ

アーユルヴェーダパンケーキ

アーユルヴェーダ流のパンケーキはとても素朴でシンプル。
本来「健康な人にとって必要な 5 つの食材」の一つに挙げられる「小麦」は、ほの食べ方によって身体にいかに滋養になるかを実感できるレシピです。
卵や牛乳、BPも砂糖も使わずに焼き上げるアーユルヴェーダパンケーキは、アグニにもやさしく、活力を与える朝食として最適です。
特にヴァータが優れた状態にあり、ピッタの司るアグニが良好なとき、朝食にこのパンケーキはお薦めです。
通常は「とろとろ」~「シャバシャバ」の間の生地感で焼きますが、アグニの調子によっては変化をつけても良いですね。

丸麦と蕎麦の実の滋養ご飯

栄養価の高い穀物を消化にやさしいプロセスで作るこちらのレシピは、朝食メニューのなかでも特に滋養になりやすい一つです。
丸麦は皆さんご存知の通り食物繊維が豊富で消化力を促進する良質なオーグメンティング食材です。蕎麦の実は炊いたときにホロホロしたやわらかさとともに軽さがあり、何かと一緒に炊くと美味しく食べられます。
今回は丸麦に蕎麦の実でこちらを作りましたが、大麦や白米などお好みの穀物でアレンジできます。

アーユルヴェーダローストバナナ

バナナ嫌いもバナナを好きになる ( 現時点までに複数名実感済み ) サットヴァなレシピです。
通常バナナは身体を冷やしますが、それらを払拭しアグニにもやさしい調理法を施します。10分あれば完成します。

さつまいものポリッジ

根菜類は、身体心の根を張るのに大切な食材です。
さつまいもやカボチャの甘味はグラウディングをもたらすのですね。
ポリッジは、とろとろなお粥に近い食感でそれを食べるメニューですが、今回は昼食時だったのでもう少しテクスチャをしっかり目に仕上げています。

パンチャナッツ

アーユルヴェーダで滋養の高いドリンクとして定評のあるパンチャナッツ
生殖器に届きオージャスに成るのが早く、通常 3 , 4 日といわれるこのプロセスを 1 日にかなえます。
飲んだ人みんなが美味しいと満足するパンチャナッツは、是非アグニを支える朝食レシピとして、または空腹時のおやつとしても取り入れていただきたいと思います。


【 アーユルヴェーダとは何か 】

後半の講義編は、
そもそもの土台 – アーユルヴェーダとは何か、
何のためにこれらの知恵が生まれ今日まで伝承されてきたか、など
根源となる原理原則の見方・捉え方を修得していきました。

五大元素 / 空 風 火 水 地
ドーシャ / ヴァータ・ピッタ・カパ
グナ / サットヴァ・ラジャス・タマス

今回主題となったのは「アーユルヴェーダという伝承医学の視点からみた自然界 – 人間の関係性・繋がり」について、でした。

自然界の性質と作用を根本的に見つめることで、人間の身体・精神の仕組みや作用をより総体的に捉えられる手立てが見つかります。

表面的に見えている「ドーシャ」から、その内にも展開しているもの。‥
すべての物事・場所・時間帯へも常に影響を及ぼしている〝それら〟と〝私たち〟を一貫して観ることで日常的な発見や気づきが増えていきます。

アーユルヴェーダを学び始めると
自分自身の状態 ( 原因と結果 ) が結ばれていくだけでなく、健康状態のより良い飛躍に向かう際に必要なこと・ものが見えてくると思います。

乱れや不調から脱却すると同時に「健康になる」ことがどういうことかを、より明晰にしていきます。



プラクティスを経て / 受講者様のフィーリングより

秋は手放しの時期でもあり、学びには良いの説明にさらに意欲と楽しみがありました。


食事の 6 段階の大切さを知り、普段の時間に流されての食事作りに前工程から関わりを持つようにすると最後までうまくいきやすくなることは、食事に限ることでなく全てにそうだなと思います。


日常的に活用できそうなスパイスを知ることができて、そのスパイスを実際に使って、目で見て香りを楽しみながら調理できたのでとても分かりやすかったです。


毎日のように甘味の強い食べ物を食べているので(疲れていたり食事を抜いてしまったときに)、自然の甘味を取り入れて味覚を正しく、体に負担のない食べ物を食べるように気をつけたいです。


食材それぞれが生き生きしていたように見えた。手をかけすぎないことも大切と思った。
鍋やヘラなども、自然のもの、身体に悪影響を及ぼさないものを使うと体に優しい料理になると料理中も食事中も実感した


スパイスの使い方によって、食べ物に変化がある事で自分の体に合わせて料理をすることが大切と分かりました。


今までドーシャばかり気にしていたが、これからは自分のグナを観察していこうと思う。サットヴァ〇 ラジャスタマス× と思っていたが、裏と表があり裏を認める
これは瞑想に似ているなと思う。


考え込んでいたら、それを笑い飛ばすこと。→忘れない。
自分が自分で過不足なく居られる時間、安心して落ち着く時間を作る。


素敵な出逢いがあり、このメンバーであと 4 回学べるのは幸運


戦闘態勢も必要だけど、切り替える!!
自分自身の状態を俯瞰的に見つめる!!


人間らしく生きることができてると実感できるようになりたい。
アーユルヴェーダを実践して染み込む何かがあればいいなと思う。
自分を実験台にして、変化や気づきを体験しようと思う。
きっとかおり先生との出逢いも必然的であったのではないか


料理がとても美味しかったです。
身体に負担がなく満足できる食事ってこういう食事だなと思った。


食事作りもその日の状態によりスパイスを調整したりと、自分の状態を知ることは自分を大切に扱うことだと思いました。


たくさん食べた感じはあるが、苦しくなく満たされた。
いつも慌ただしく調理して食事をとっているが、落ち着いてゆっくりする時間として習慣化できれば理想的。


心の声ではなく体の声に忠実に、という言葉が一番印象に残りました。
食べる食事によって、体調を崩したり、便秘をしたり、頭痛や耳鳴りなったりなど‥体の声に耳を傾けて(サインに気づく)生活をしていきたいと改めて思いました。


アーユルヴェーダの基本的な五大元素を再確認できました。
グナの心の状態について、なかなか理解できないところがありましたが、具体的な例を挙げながらの説明で分かりやすかったです。
心の状態には、これが良い悪いではなく、すべてが意味があって私たちの生活・日常での出来事全てにある事が分かりました。


朝の食事は1日の活動のための大切な食事であり1日を有意義に過ごすためオーグメンティングな食事を意識して取るようにしたいです。


命を支える食事献立の黄金比を学びバランスの大切さを知りました。
6 味の性質役割を知ることで、味のバランスの大切さを学びました。


ヴァータ・ピッタ・カファの特徴を改めて学び直し、まだまだ深く掘り下げられていないなと感じました。
特徴を知ることでバランスの取り方が分かるし、その時の自分の状態を知ることができると思いました。


サットヴァ・ラジャス・タマス どれも大切で中心にサットヴァを持っていけるような心地よい生活が送れるようにしていきたいと思いました。
自分の特徴を知ることで他人の事もそれぞれの特徴があるという事を知る事は大切だと思いました。


アーユルヴェーダを学んでいくと、自分自身の観察、五感や第六感が鋭くなっていく気がします。


知らずに、乱れている性質を求めていたことに気づいた
変化することに、勇気は要るが、その先に幸せがあると、決意できるといい


心が諦めていると改善しにくい、治りたい気持ちが大事。シンプルな食事がベスト。


体の声に忠実に耳を傾け 心の声には背を向ける、最も不得意な点だと思う


作っている過程のときから、幸福感を感じ、安心し、穏やかな気持ちになった。料理の仕方、食べ方なども消化や吸収に大きな影響がある。


オーグメンティング食材とエクストラクティブ食材の性質について、バランスの悪さや要らないものを摂り過ぎないことで自然と整う。


食事を摂っている瞬間から消化し、吸収している感覚があった。食べた後胃は重くなかった。


初めてのライスミルク、パンチャナッツがとてもおいしかった。


感情・身体のバランス、罪悪感とは。
人生がうまくいっていることを知る
身体の声に耳を澄ます、心の声は聞かない
サットヴァはすり減らない、フラット
ドーシャを考え、理解する楽しさ
「生きるほどにラクに」


ドーシャの性質と作用を知ることで、今の自分のバランスをいつも見ることを習慣化できるようになると思う。


心のエネルギーとドーシャの関係性は分かっていてもタマスに落ちることもあるので、意識してサットヴァに向かいたい。


パンチャナッツはなんとも幸せな味と香りで、一口飲んだ瞬間に心と体がぽっと温まり幸せな気分だった


スパイスの適量について、アーユルヴェーダはスパイスを使っても〝スパイス料理〟ではない。
ガスが出る食材にはガス抜きにブラウンマスタードなどをマッチさせる
ヴァータは塩むすびでやわらかく


普段いかにながら食べをしていたり、他のことを考えていたり精神的に不安定のまま食事しているか実感した。


私自身も、普段の食事では朝は少なく昼は多めにしているので、身体の状態を判断しながら食事をしていきたいと思います。


基本の調理器具も見直してみようと思いました。


本当に健康になって何をするか?これは考えたことがなかった。
明確になれば、継続して自分にとって必要な選択をしていけるのではないか
今は思い浮かばないが、考えてみる。


心の状態であるグナが、ドーシャにどんな風に影響するのかを理解し、学ぶことができた。
心や身体が今どんな状態かを日々の生活の中で気づいて、対応できるようにしたいです。


自分のドーシャが分かった。
何が不安定で何をどうすれば安定につながるか、日々の生活に取り入れられると思った。


スパイスはそれぞれ特徴や効能があり、体質や体調によって薬の処方のように使い分ける。
身体に良いもの、心と体のことを考えながら作る料理はとてもあたたく美味しかった。


消化力(心身共に)が弱く、解毒できていないことが様々な不調をもたらしていることが分かった。


食材の性質を知ると、自分の好みの偏りが今の自分を作っているというのがよく分かる!(ピッタになるわけだ‥笑)


今まで朝食に何を食べようか迷っていたので、まずはパンチャナッツを毎日作って飲んでみたいです。どのような変化があるか楽しみ!!


素敵な出逢いがあり、このメンバーであと 4 回学べるのは幸運

Ayurveda Holistic 基礎講座・受講者様から寄せられた全フィードバックをご覧いただけます。

次回、第二章では今回紐解いた「アーユルヴェーダの入り口」から「身体と心を繋ぐ / アグニ・アーマ・ダートゥ」への理解と落とし込みによって、より深い部分へと潜って体現的な知恵を習得していきます。

アグニ・アーマ・ダートゥはそれぞれ、アグニ ( 消化力 )アーマ ( 未消化毒素 ) ダートゥ( 組織形成段階 )です。

アーユルヴェーダの指し示す〝健康〟の概念と原理原則に触れ、健康な身体を育むために必要な日々のメソッドを身につけましょう。



プ ラ ク テ ィ ス 予 定 一 覧 は こ ち ら か ら

アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i

 

 

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