朝を快活に迎える / カパの重さを軽やかにする6つのヒント

いつもの朝

寝起きの状態はいかがですか?

体がだるく頭が重い、
また浮腫みや目やに、鼻詰まりなどは
アーユルヴェーダではカ主にパ増大による症状だと捉えます83

アーユルヴェーダ的にみる寝起きの状態と、その重さを軽減するためのいくつかのアプローチについてお話します。


≪ 寝起きにみるカパの症状 ≫

○ 顔の浮腫み
○ 体のだるさ、重さ
○ 頭がぼーっとする
○ 多すぎる目やに、たん
○ 鼻水、鼻づまり
○ 関節の痛み

カパは、組織の土台をつくることにまつわる統合エネルギーの役割をもっています(ヴァータは循環・ピッタは変換)

粘膜系・水分系を溜め込み、造る・膨らませるというような作用があるため、前夜の消化不良や日頃の運動不足によるアグニ(消化力)の低下からもカパは増悪します

カパの増悪 = アーマ (毒素) を作り出すため注意が必要です

私自身の経験で言うとヨガ・アーユルヴェーダを学ぶ一ヶ月間の留学中、寝起きの状態におおきく改善されました

アーユルヴェティックなライフスタイルで規則正しい生活リズムのもと鼻洗浄や舌洗浄を行い、毎日のアサナ、神聖な食事によって体がどんどん浄化されたのを実感しました

身体が浄化途中にあるときは朝の浮腫みや目やになどの老廃物がありましたが、2 週間ほど経った頃からそのような症状がほとんどなくなっていき、寝起きから体も思考もクリアな状態でした522

 ≪ カパの性質 ≫

カパの性質的な特徴について

 水 ・ 土 ・ 重 ・ 油 ・ 遅 ・ 冷 ・ 安

カパは体的・心的ともに忍耐強く、安全・安定性をもち、どっしりしていて、包み込む慈悲な精神をもってはたらいてくれます

体的には土台の形成、粘膜の形成など組織に必要な土台をつくります

安定してバランスのとれているときは「溜め込み」、「維持して」、「造り上げる」
この作用が円滑にまわることで丈夫な組織と土台、慈悲な心を養います

しかし、増大から増悪、アンバランスになると寝起きや雨の日に上記のような不調を起こします

【カパの動きと沈静法はこちら】
93

≪ 朝 6 ~ 10 時はカパの時間 ≫

アーユルヴェーダでは
この地球上のものは大きく3つの性質
= ドーシャから成ると考えます

「ヴァータ」  「ピッタ  「カパ

【3つのドーシャ・個性はこちら】

体質・性質を形成しているのがドーシャで、
自然界すべてのものに
このエネルギーが流れているのです

季節ごと、年代ごと、気候ごとにも
ドーシャが移り変わっていき、
時間ごとにもドーシャが影響しています

そのため
「 午前中 ~ お昼までがゆったりと長く感じる 」 、
「 夕方以降 ~ 夜までがあっという間に感じる 」 というのも
アーユルヴェーダ的に見ると説明がつき、
理にかなっていることなのです

– – — – — – — – –

時間ごとの変動で見ると、
ドーシャは4時間ごとに移り変わっています

6 : 00 ~ 10 : 00、
18 : 00 ~ 22 : 00 がカパの時間帯といわれています

この時間はカパの性質が現れるため、
他の時間帯と比べてゆっくりと流れているように感じます

≪ ヴァータとの連動性 ≫

カパ単体は大きく乱れる性質ではありませんが、ヴァータの増大によってカパも影響を受けます

日常的に見られる早口、早歩き、働きすぎ、早食いなどはヴァータの増大を助長する動きの典型です
現代人の誰もが過剰になりやすく、アンバランスを引き起こしやすいのが「ヴァータ」です

ヴァータはもともと【風の性質】で「軽 ・ 乾燥 ・ 速 ・ 動 ・ 風 ・ 冷」などの性質を含みます

体的にも心的にも「循環」のはたらきを担っています

バランスがよいと、機転が利いて機敏で快活、物事を様々な方向から見て捉え、考えることができるのでその創造性のおかげで世をより良くしていくのです

しかし、速すぎ・動きすぎ・乾きすぎによってヴァータが増大・増悪すれば
クラッシュ状態を引き起こして、地に足のつかない散漫状態から物事を最後までやり遂げられないという悪循環に陥ります

≪ ドーシャバランスの関わり合い ≫

あらゆる不調・病気の発症はその多くがヴァータ増悪によるものであると
アーユルヴェーダではいわれています

ヴァータはピッタやカパにも大きく影響するからです

ピッタ・カパの増大による疾患・病も数多くある一方で、ヴァータさえ鎮めれれば他のドーシャも安定する場合が多いのです

その例として、南インドなどにあるアーユルヴェーダのクリニックでは患者の症状を診る際、まず第一にヴァータの状態をみるそうです

日頃からヴァータのバランスを適切に守り、ケアすることがそのままカパの安定にもつながります


≪ カパを軽やかにする ≫

寝起きに増大しているカパを軽やかにする5つのヒントを記載します

寝起き時のほか、
もともとカパが優勢な体質の人やカパが増大しやすい雨の日、
冬~春の季節の変わり目などにも役立ちます

1 早起きでオージャスを満たす

寝すぎ、二度寝はカパをより重くします

朝6:00以降がカパの時間帯なので
だらだらと寝続けるとカパを増やします

起きてすでにお昼の時間、
体もなんだか重たく頭がぼーっとする‥

外へ出るタイミングを逃して
そのままなんとなく夕方まで過ごしていると
まさに「カパな一日」になります

ゆっくりと優雅に過ごすことはオージャスを満たすので
ヴァータ過剰な人にすすめられますが、
寝すぎ、食べすぎ、動かなすぎなどは
カパを増悪させてしまいます

アーユルヴェーダでは
陽ので出の 96 分前が
もっともオージャスの高い時間帯とされ、
この時間帯に起床することをすすめています

写真はある冬の日の am 5 : 00頃ですが
この時間帯の景色は格段に美しいです
20160906_051217

すべてがまだ活動を始める前、
自分や家族を含む
すべての新しい「命」がうまれる瞬間がやってくる感覚に
自然と感謝の念が芽生えます

個人的には夕陽より朝陽が好きです

遅くとも6:00前に起きて
窓を開けるなり散歩するなりして
外の空気を吸うことで
体も思考もクリアになり
快活に一日をスタートできます

そのためには早寝が必要ですが、
仕事などやむを得ず就寝時間が遅くなる人は
少しでも早く眠りにつくよう環境を整えること、
最後の食事は少量を、
なるべく早い時間に終えておくことが大切です

また、
休日には予定にたっぷりの余白をつくり、
なんの罪悪感もなしに早寝をできるよいでしょう

2 ベッドの上でやさしくツイスト

急にベッドから起き上がると
カパを引きずると同時にヴァータを乱します

仰向けで寝たままの姿勢から
ほんの2~3分体をツイストするアサナをします

・体をまっすぐ仰向けにした状態で
・片足のひざを曲げて体に引き寄せ
・反対側に向かって足を倒し
おへそから下半身をツイストします
・上半身は仰向けで残したまま、
 (肩を浮かせないようにして)
・両腕は真横にまっすぐ伸ばしておくか
 曲げている足のひざを軽く押さえます

→ゆっくり10~20呼吸やさしくホールドします

※痛みが伴うほど強くひねらず、
心地よくのびている感覚を探してください

3 アヴィヤンガ・沐浴

アヴィヤンガは太白ごま油で行う
アーユルヴェーダのオイルマッサージです

【アヴィヤンガのやり方はこちらから】

知覚を向上させ身体を養う、
すべてのドーシャを安定させる
素晴らしいトリートメントです

5 ~ 10分ほどでできますが、
それほどの時間もないならば
沐浴のみでもよいでしょう

37 ~ 42℃のお湯で
全身をやさしく洗い流します

科学物質を含むシャンプーや洗顔料などは
ヴァータを乱します

オーガニックのものから試してみて、
カラーリングや整髪料を使用していないときには
「泡を使わない」湯シャンですませるとよいでしょう

4 適度な運動

カパを軽減するアサナは主に
ツイストのアサナと後屈のアサナです

[ツイストアサナ]
・パリブリッタパールシュワ・コナ・アーサナ
・トリコナ・アーサナ
・マジッチ・アーサナC
ツイストのアサナは柔軟性を高めるので
カパとピッタを鎮めます

[後屈アサナ]
・ダニューラ・アーサナ
・セツバンダ・アーサナ
・ウシュトラ・アーサナ
後屈のアサナはチャレンジ精神を刺激するため
カパを鎮めるとともに
一日の始まりにとてもぴったりです

ヨガ以外にも軽い散歩やランニングなど、
朝に5~20分ほど体を動かすことは
カパを軽やかにしてくれます

5 白湯をすする

起きて口の中をきれいにしてから
白湯をすすりましょう
内臓のはたらきをゆるやかに呼び起こし、
アグニを強化して、
アーマ排出とともに排泄を促します

白湯のつくり方
やかんや鍋などで水に火をかけ、沸騰させます 沸騰したらフタをあけて そのまま10分、沸騰させ続けます ( 水 + 火 →  風 3つの性質すべてを入れるため ) できたての白湯を飲めるくらいの温度で ( 40℃ ~ 60℃・寒い時期は 70℃ ~ 80℃ ) 口の中全体を白湯が流れていくように ゆっくりとすすりながら飲みます。

飽満感を感じたり、
ガスが溜まっている感覚があるときは
アグニ(消化の火)を休めるために
朝食は軽めにし(もしくは抜き)ます

【アーユルヴェーダ的朝食についてはこちら】

6  睡眠の質をあげる

アーユルヴェーダのディナチャリヤ(毎日の習慣)では
夜は22:00より前に就寝し、
朝は6:00前に起床することをすすめていますが

22:00以降~2:00は
ピッタの時間帯になり
この時間に起きていると
思考が活発化して考え事が増え、
眠りにくくなるといいます

また、ヴァータが優勢な体質のときは
睡眠時間が短くても支障が出ない場合もありますが
長期的にはドーシャをさらに乱し、
不調の引き金となります

体質・体調によっても
適した睡眠時間は異なります
大まかには以下のようになります
ヴァータ優性時:8~9時間
ピッタ優勢時:7~8時間
カパ優勢時:6~7時間

穏やかな睡眠のためには就寝1時間前は電子機器(PC.携帯)から離れ、冷えや不眠を感じる日は白湯や生姜湯、ホットミルクなどを1/2カップほど飲みます

食後、十分に消化を見届けて一日の最後に「今日感謝を感じること」を振り返ります

マインドも身体もやわらかくして眠ります

アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i

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