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8 月初日。
例年よりも長い梅雨が明けて、大きな太陽と空が頭上に広がった日でした。
個人的には新しいスタートとなったこの日。
8 月 1 日にお料理教室をまたここで行うことができ、皆さまをお迎えできたことに感謝しています。
3 年前にはマンツーマンで、お一人様と始まったプラクティスでしたが、
この日は満員での開催となり、お顔馴染みの方と初めましての方との空間に、Ananda がまた〝歓び〟の場となっていたと感じます。
お越しいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
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心身にバランスをもたらす食事
2020 / 8 / 1 (土)
Ayurveda お料理教室– R e c I p e –
この日 作ったお料理
《 黒米ブレンドのキャロットごはん 》
《 ダルと夏野菜の森煮 》
《 ズッキーニとチンゲン菜のモイスチャーサラダ 》
《 オージャスコーンポタージュ 》
《 消化力を高める生姜の前菜 》
《 デーツカップ 》
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Ananda では「身体と心にバランスをもたらす」レシピをお伝えしています。
アーユルヴェーダによれば、夏は地上にピッタのエネルギーが増大する時期。
ここで自分自身にも熱が高まるとオーバーヒートし、肉体的な夏バテや精神的なイライラ・短気のもとになります。
体内に熱がこもらぬよう、また環境下において熱を奪い取られることによって消耗しないよう、食事と暮らしの両面からケアしていくことについて今回はお伝えしました。
この季節特にやりたいのは、適切な熱冷まし(冷却)と適度なアグニ(消化力)を保つことです。
以下、2020 , 8 , 1 (土) のお料理の様子&メモを記載します。
・「黒米ブレンドのキャロットごはん」は、「令和元年産 金賞受賞米 理想郷 ミルキークイーン 」有機玄米を七分づきに精米したしたものに有機黒米を 1 割ブレンドし、細かく切った人参、ごま油、岩塩、フェンネルシードを一緒にして炊きました。
〝ご飯〟は組織にとって大切な滋養のもと。サットヴァ的オーグメンティング食材なので毎回しっかりといただきます。玄米ほど重く、白米に向かうほど軽く冷の性質を持ちます。季節や体質に応じてのセレクト or ブレンドができると良いですね。
とくに、玄米からひきたての、かつ〝〇〇部づき〟というように完全に精米しきっていないお米は滋養も多く、水分量を多めにして炊くことで消化しやすくなります。
「ダルと夏野菜の森煮」は、今回チャラカナ(黒ひよこ豆)とムング豆(緑豆)をブレンド(緑豆若干多め)して、野菜はブロッコリー、キュウリ、カボチャ、人参をあわせました。
カボチャと豆がホクホク、とろとろに煮えたところにスパイスとソテーしたその他の野菜をあわせるだけの簡単なレシピ。
森のように緑とその他の色彩が豊かに広がります。♪
チャラカナがあることによって食べ応えもあり、ほかの野菜の様々なラサ(味)も楽しめるレシピです。
豆のレシピにはスパイスを比較的しっかりと使いますが、季節や体質に応じてのアレンジが可能です。
寒い時期にあったら、クローブやブラックペッパーなどの熱性のものを加えたり、スパイスを少量にして味噌や醤油を少々あわせてもおいしくできます。
「ズッキーニとチンゲン菜のモイスチャーサラダ」には、レーズンも少々入れました。
毎回アーユルヴェーダプレートに登場する、身体を冷やさない、潤いを与えるあたたかいサラダです。
火加減は終始中~中弱火で、エクストラクティブ食材を中心に作りますがズッキーニはオーグメンティングでも軽い方なので一緒に火を通しました。
「オージャスコーンポタージュ」は、この季節ならではのレシピです。
コーンの甘さはピッタを鎮めるのに最適。デーツやアーモンドをはオージャスを生成します。
水で素材の味をシンプルに。ライスミルクでご飯レシピ(朝食にも〇)に、生乳をあわせたら朝食や遅い日の夜食にも良いでしょう。
「消化力を高める生姜の前菜」は、アーユルヴェーダでは定番の消化促進アイテム。
少量の生姜を、ライムや岩塩と一緒に口にしよく噛んで食べる事でアグニが目覚め、消化機能の準備が整います。
便秘の方や食欲の湧きずらい方へもお薦めです。
「デーツカップ」は、Hale Pule で紹介されているオージャス増強のスイーツ。
(この日のお土産お持ち帰り用スーツでした。)
デーツのギー漬けを利用して、今回はギーも合わせてフィリングに使い、とっても食べ応えのある食事レシピとしてのデーツカップをつくりました。
一日のメインの食事である昼食のなかではお薦め。
おやつや軽食としてなら、デーツのみを使ったフィリングでのレシピが食べやすそうです。
>> ギーを少なくしたデーツのみのデーツカップ
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口にするものは、
人生全体の投影から成るアーユルヴェーダを紐解いて体と心にバランスを寄与していくとき、食物だけでなくそれとの関わり方 – 生活全体での土台について見つめるようになります。
暮らしの知恵、生きる知恵は食物とその全体に関わっているのです。
自分の中でのバランスを探すことは、自分の健康状態を正直に見つめることと同時進行です。
少しずつ、乱れや不調を取り除くためにアーユルヴェーダではできることがたくさんあります。
お料理教室では、毎回その日のブレンドでティーをお出ししています。
この日は、レモンヴァームに生姜、フレッシュミントのハーブティーを食前に飲んでいただきました。
神経系の鎮静を促進し、リラクゼーション効果のあるレモンヴァームに、アグニを高めるのに有効な生姜をスライスして白湯で蒸らし、最後にフレッシュミントの葉を入れました。
スーッとするんだけど、ほんのりと甘さや渋味もある味わいです。
お料理教室でお伝えするレシピは、毎回季節の食材を用いてシンプルな工程で完成するものです。
帰ったその日、翌日からすぐにても実践できて毎日継続しやすい、&アレンジもできるものなので、皆さまそれぞれに楽しみながら、活かしてもらえたらと思います。
次回は 8 / 5(水)の【キッチャリーづくりお料理教室】と、
8 / 22 (土)は、できたてのアーユルヴェーダランチを食べる&ゆったりとお喋りする、の【アーユルヴェーダランチ会】を予定しています。
ランチ会はまだお申込み間に合います。
是非この機会に、身体に有益な食事と時間を楽しみにお立ち寄りください。
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受講者様のお声
アーユルヴェーダ ランチ会
8 / 22 (土) 11 : 00 ~ 13 : 00
Ayurveda お料理教室7 / 8 (水) 10 : 00 ~ 13 : 30満席8 / 1 (土) 10 : 00 ~ 13 : 30満席
キッチャリーづくり8 / 5 (水) 10 : 00 ~ 13 : 30満席
女性と子どものためのアーユルヴェーダWS7 / 11 (土) 10 : 30 ~ 14 : 00満席
Ayurveda Holistic 基礎講座
9 /26 (土) ~ 9 / 30 (水) 5 日間集中
10 / 14 (水) ~ 12 / 16 (水) 定期受講
10 / 17 (土) ~ 12 / 19 (土) 定期受講
“ 自分を知ることによる幸せ ”
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
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