私たちの行動は、いつも〝想い〟から始まります。
これまで Ananda でのプラクティスを受講された方より、ここ数日 様々な嬉しいご報告が届いています。
身体と心の健やかさを整え安定させていてくプロセスを共に歩んでいる場として、当然その都度の変容や成熟・変化の過程を受け取ることが多いですが、
特にここ数日は、過去ないほどの大きなニュースもあったりで、
アーユルヴェーダがもたらす自然由来の原則原則が現代にも活きることへの確信とともに、私たちの持つ本来の〝治癒力〟がいかに豊かかを感じています。
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〝想い〟と〝習慣〟
行動は〝想い〟によって引き起こされますが、
〝想い〟には〝習慣〟的な要素が絡まり合うことで
自分では気づかぬうちにそれが〝想い〟になっていることもあります。
ポジティブな、建設的な〝想い〟は、自らのアクションによっていくらでも引き出せるものだと感じますが、
ネガティブな、無意識的でタマス(怠惰)な〝想い〟は上記によって解消されることもあれば、そのままに存在し続ける時期もあるでしょう。
自然界からかけ離れた〝習慣〟のもと暮らす私たちは、アーユルヴェーダの知恵や自然由来の教えによって、しばしばここの部分の〝想い〟と〝習慣〟とを洗い直し、繋ぎ直す作業をすることになります。
ここが直接的に行われれば行われるほどに、個人の治癒力やそれに向かう〝想い〟が向上し、それが維持、安定していくのだと感じます。
〝想い〟と〝習慣〟が一貫性を持つほどに身体・心の変化は内から現れやすくなります。
私たちは自分自身に「バランスをもたらす」ことができるのです。
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「やり方」と「在り方」
私たちにとって「やること(やり方)」は視覚的にも捉えやすく、それは〝正解〟という概念として認識しやすいために、変化には「やり方」が最善であると考える傾向があります。
・やるべきこと・正しいこと・買い揃えるといいもの
確かにこれらは〝取っ掛かり〟にはなりますが、これら〝だけ〟では直接的な治癒や変化は起こり得ません。
アーユルヴェーダでは、様々な直接的な治癒法がありますが、特に重症的な状態の人へそれを施す際には〝信仰心〟もリストに挙げられると聞いたことがあります。
本当に治る気がありますか、という「在り方」が問われるのです。
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一アーユルヴェーダプラクティショナーとして、
この部分_「やり方」と「在り方」のバランスのとれた処方はとても大切な要素だと感じています。
ここ数年、アーユルヴェーダ的な食事概念やセルフケア・暮らし方の原理原則をお伝えするなかであらゆる方々との出逢いがありその都度アーユルヴェーダの知恵に改めて触れることになり、個々へ提示することと併せて学びが深まっていくような感覚でした。
何より、私は医者ではないので〝カルテ〟をとったり〝処方箋〟そのものを渡すことはありませんが、
プラクティスへ訪れたのをきっかけにアーユルヴェーダの実践事項を自らの生活へ取り入れ身体心と真摯に向き合われる方の多くが健康レベルを再構築し著しく高めていかれるのを見てきました。
勿論、外科的な治療を要すような方はここへ来たからと治癒が起こるわけではありませんが、これまで蓄積された(不意に固執した未消化物含め)小さな〝習慣〟を開放し、その代わりに新しく意識的な〝習慣〟へと向かうような〝想い〟が植えられることで根本からの治癒が始まっていくことをアーユルヴェーダは指し示しているのではないでしょうか。
やり方も大事だけれど、同時に在り方もとても大事。
そして私が実感していることの一つとして、とりわけ〝心〟が元気な人では、その回復・向上も早いということです。
・身体的症状が深刻化すると心も鈍化してタマシックに陥りやすい一方で、
・身体は痛むけれど心は元気な人 – 心に元気が入りやすい人 – オープンなマインドでそれを感じ実践に進む人は
アーマ(未消化毒素)の解放も早くに進み、アグニ(消化力)が回復していきやすいのです。
‥だからといってスピードが全てではありません。
自分の状態に「気づき」、「習慣」に改めて目をやり、「受容」とともに今後自分にとって「何が必要か不要か」‥これらを順を追って対処していかれる方も、着実に健やかさを取り戻し本来の自分らしい姿へと還っていかれます。
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健康状態が大きく好転する
これまでアーユルヴェーダの知恵を学んで、暮らしへ取り入れてきた方が体感されている変化についていくつかご紹介します。
これまでアーユルヴェーダの知恵を学び暮らしへ実践を取り入れた方に起きた変化について、いくつかご紹介します。
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毎日お酒さえあれば良かった。
アーユルヴェーダを知って自分のために料理をするようになって‥
・40代の女性で、長い間毎日のようにお酒を飲み食事への関心がほとんどなくなっていて、何ならお酒だけで生きていけないかとさえ考えるようになっていたそうです。
その方は、頭が良く心にも冷静さを持った方でしたので、人生でのある局面から全体の〝バランス〟をとるため、気づいたらお酒が習慣の主軸にあるような日々を過ごすようになっていたのでしょう。
その方が効率的で手軽、そのうえ何となく気分も紛れやすい。
しかし当然ながらそのままでは心身共に心地よく生きられる時間も限られてきて、もっと自分にとってよい生き方があるのではないかと、アーユルヴェーダに出逢われました。
数回こちらのプラクティスでアーユルヴェーダの食事を創って食べ、ヨガにも参加いただいたりして、日を追うごとにその方の身体心は内側から柔らかくなり、アグニが目覚めオージャスが生成されていくのが分かりました。
それまで料理をする習慣が無かったところから〝自分〟へキッチャリーを創って食べるために圧力鍋やほか調理器具を買い揃えるほどになり、以来毎日シンプルなアーユルヴェーダレシピやその他の食事も作るようになりました。お酒の量も減って、飲みに出かけることがなくなってったそうです。
その後 Hale Pule のシェフトレーニングへも参加したり、さらにインドのパンチャカルマ(アーユルヴェーダ的浄化法)も受けに行かれたりと、たった数年でその方は自分自身の身体を取り戻し、心とつなげることで健やかさを大きく安定させました。
思えば初めてお会いしたときと直近とではまるで顔色も違い、全体的な生命力も強くなられたのを感じます。
他にも、
・過去鎮痛剤などで薬漬けの日々を過ごしていた日々からそれらへ頼ることなく元気に過ごし、食べ、生きられるようになった方 |
・難病を患うなか薬の投与治療と同時にアーユルヴェーダと出逢ったことで食事などの実践事項を継続した結果、定期健診で連続して検査数値が正常値になっていた。薬の投与も減らすことに向かい、根本からの治癒が始まった方 |
・数年前に卵巣嚢腫の手術を経て、その後アーユルヴェーダと出逢い 1 年近く食事内容やセルフケアを真摯に継続した結果、定期健診で「何の問題もなし、もう一つの卵巣もキレイな状態」と診断を受ける。 |
・アーユルヴェーダを学んで暮らしへ少しずつ取り入れるなか、数年ぶりにできた彼とのお付き合いが始まり、彼もアーユルヴェーダへの関心を示し一緒にお料理教室にも参加。帰宅すると彼がアーユルヴェーダ料理を作って待っていてくれた日も。約 1 年後、その彼と入籍し子どもを授かることができた方 |
など。
アーユルヴェーダを生活に迎え入れることで、PMS や生理痛などの色んなチクチクした痛みに悩まなくなったという方はとても多いです。
慢性的な痛みが取り除かれることで、〝想い〟や〝習慣〟もより変化が訪れやすく、本質的な健やかが根付いていくのだと思います。
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アーユルヴェーダの聖典に「アーユルヴェーダは健康人にも病人にも最上の道であり、病因論と症候論と治療論の 3 原則を備えた永遠不変の神聖な学問である」と記されている通り、
私たちはアーユルヴェーダを直接的に活かすことによって、身体・心の両軸での治癒を深めることができるようです。
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– レシピ –
心身の治癒に必要なこと
「やり方」と同時に持ち合わせておきたい、シンプルな「在り方」は以下です。
・心からそれ(目指す本質への理解)を望む ・学ぶこと、癒すこと、解放することのプロセスに集中できる環境に身を置く ・一つずつ始める、一つずつ経験する、一つずつ深める ・どんな変化も楽しむと前もって決める ・自分を笑う |
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今後、自分らしさを養いながらアーユルヴェーダの知恵を有効に暮らしに取り入れるプロセスを学べるオンライン版の講座を開始予定です。
また、私自身のこれまでのアーユルヴェーダによる体質改善の道のりは「アーユルヴェーダお便り」より全過程をご覧いただけます。慢性的な不調から脱却し今ある健康状態に至るまでの実践内容を細かに綴りました。
オンライン版の講座は 3 つ開講予定ですが、「アーユルヴェーダライフ講座」は、自然界の原則を自分自身へ迎え入れる過程で身体と心を整え、個性を高めて守るカリキュラム内容になっています。
WEB版テキスト(PDFにて印刷可能)および動画コンテンツは、過去 10 年間実際に身体と心を繋ぐ〝バランス〟を養ううえでに実践してきた様々なプロセス・アーユルヴェーダの原則的な知恵を土台に、現代社会に生きる私たちへ寄与できる形として構成されたものです。
普段、生活している中で私たちが無意識的に取り入れて〝未消化毒素〟となっている要素を根本から排出し、連鎖的に起こる〝滋養変換〟(自分らしく生きれる流れ)を身体・心で展開する手立てを修得いただけます。
アーユルヴェーダ ライフ 講座
カリキュラム内容(一部):
・アーユルヴェーダの思想、哲学から「自分らしく生きること」をみる ・カリキュラムは、アーユルヴェーダのライフスタイル( ディナチャリヤ )、アーユルヴェーダの哲学と自然由来のレメディを土台とした「その人らしいアーユルヴェーダライフ」を土台として構成されています。 |
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i