「 アーユルヴェーダでは子宮筋腫についてどう捉えますか 」


「アーユルヴェーダでは子宮筋腫についてどう捉えますか」


 

・・・【 子宮筋腫とは 】・・・

子宮筋腫は、 子宮壁にできる *【 こぶ 】のような良性の腫瘍で、
1【 筋肉が異常増殖 】したものです なぜできるのか、

2【 その原因ははっきりしていません 】が、
3【 卵巣から分泌される女性ホルモンが影響 】し、
4【 筋腫が発育する 】と考えられています ですので、
閉経後は自然と小さくなる傾向があります。
無症状のことも多く、 検診でしばしば発見されます。
5【生理痛、生理の量が多い、血の塊が混じる】
などがよくある症状です。

・・・
上記概要をもとにアーユルヴェーダの視点と私個人の学んだこと、経験等を交えてお答えできることを記します。



*【 こぶ 】

体内に生ずる「こぶ」、「腫瘍」の疾患ですが、アーユルヴェーダではこれらの症状を《カパ》の増悪によるものと考えます。
粘液や脂肪等のような、固形物としての症状は体内で「蓄積」「滞り」「重さ」等の要素が悪化した様子を表します。

1【 筋肉が異常増殖 】

筋肉が異常繁殖とはつまり、「本来は規則正しく組織が形成される」はずが、「不規則性」によって「異常」な繁殖をしているということ。

アーユルヴェーダで組織形成の要としている
-「アグニ(消化力)」
-「ダートゥ(臓器・組織形成)」の流れに妨げや悪化がみられます。

また生殖器周りで起こる不調は「怒り」「抵抗感」「恐怖心」によっても助長されます。

ここでは《ピッタ》《ヴァータ》の増悪もみられます。

2【その原因ははっきりしていません】

この文言よく見受けられるのですが、このところが要約する真の意味は「原因は様々な部分 – 過程から生じるから」です。

上記の2つ【こぶ】【筋肉の異常繁殖】だけをとってみても原因は明らかだとアーユルヴェーダなら云うでしょう。

体内が滞る原因、つまり不規則な食事(質と量)や睡眠、消化不良を起こす食物の摂取をやめる必要があるということ。

毎日の食事を新鮮なものにシフトし、決まった時間に、心穏やかに、適量を、よく噛んで食べましょうということ。

筋肉の異常繁殖を助長する原因は、ダートゥが妨げられていることが考えれます。
消化力が乱れている、組織に滋養が不足しているということです。

・心をゆるめ、体を徐々に清めていく必要性があるでしょう

3【 卵巣から分泌される女性ホルモンが影響 】

本来卵巣から女性ホルモンは分泌されるもの、ですよね?
=それが原因だと定義することはとても曖昧で部分的な表現に過ぎないように感じます。

一般に、アーユルヴェーダでは女性性の乱れは上記で記したように、不規則・不摂生な食事や生活習慣・睡眠によるものと考えます。

それ以上でもそれ以下でもありません。

また、感情レベルのアーマも関係していることがあります。

一日中食べ続けることや毎日のようにお酒を飲むこと、鮮度の失われた食事を摂ること、恐怖心や抵抗感が強く残ることでそれは必ず体へと影響し、分泌されるホルモンの量や頻度を過剰にしたりまたは過小するのでしょう。

それが【 卵巣から分泌される女性ホルモンが影響 】と称され、一見【 女性ホルモンが問題 】のように見られますが本当は、女性ホルモンが分泌されている【 体と心の循環 – 全体に問題がある 】ということです

 

4【 筋腫が発育する 】

3 に続きますが、アーユルヴェーダでは体に起こることを部分でなく全体で捉えます。

筋腫が発育するのは前後の関連、原因がなくなっていないからで、そのままに経過が進んでいきます。

 

5【生理痛、生理の量が多い、血の塊が混じる】

このような症状があらわれるのだそうですが、これらは《カパ》《ピッタ》の増悪が考えられます。

私自身、ピッタ増悪時は生理の出血量が今より多くありましたが、現在はとても軽く3 , 4 日ほどで完全に終わります。血の塊などもありません。

>> 【重い生理痛はドーシャの乱れ】女性性を受け入れることの大切さ
>> 【生理期間中の過ごし方】やわらかく過ごす生理期間のこと


書き終えたあとに
アーユルヴェーダ ( 伝統医学 ) × 子宮筋腫で調べてみました

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子宮筋腫 → 朝と食事中に白湯を 筋腫は、筋肉組織が良性増殖してしまった状態です。
筋腫の予防、 もしくはできてしまってからの対処としては、
筋肉組織が増殖せず、 正常につくられるような食事をすることが大切です。
大前提としては、消化力を整えること。
起床時と食事中には白湯を飲むことをおすすめします。
筋肉組織を過度に 増殖させてしまう食品は避けるようにしましょう。
【オススメのごはん】 起床時と食事中の白湯
【NGごはん】 砂糖、バナナ、ココナッツ、マンゴー、
長期熟成や発酵したチーズ、牛肉、豚肉、魚

[参考文献:【アーユルヴェーダ式】女性特有の悩みには、こんなデトックスごはんを。]

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子宮筋腫を縮めるために アーユルヴェーダ薬を処方しました。
私の期間は再びより規則的になりました、
そして私はもう極端なレベルに出血していません

 [参考文献:才能のある医者からの本当の癒し!]

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「女性は血なり」といわれるように、女性は月経、出産、授乳と、
一生を通して、血液を消耗する機会が多くあります。
全身に栄養や潤いを届ける血が、
なんらかの原因で不足したり(血虚)、

生命を維持するエネルギーである 気の流れが滞ったり(気滞)、
血の巡りが悪くなると、 子宮や月経のトラブルがおこりやすくなります。

[参考文献:中医学で考える子宮について]

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私は子宮筋腫の改善を目的に参加しましたが、
PCからも離れ、朝日と共に起き、
風と波の音を聞いて過ごす非日常と、
すばらしいセラピストやドクターのおかげで、
随分症状も緩和されたように感じています。

[参考文献:スリランカでアーユルヴェーダを体験した方が実際に感じた、健康効果!]

挙げられている緩和法をみると、どれもちょっとしたことばかりです。

本来、日頃 少しでも気を付けておいたら大丈夫な疾患って、とても多いのだと思います。

身体を知って、心までをみることです。

 

長くなりましたが
「 アーユルヴェーダでは子宮筋腫についてどう捉えますか 」

アーユルヴェーダの視点とこれまでの私の学びからの答えは、

女性として生まれてきた体がそれらしい働きをするのに十分な“ ペース ” と“ 滋養 ”を得られていないことによる症状が子宮筋腫

です。

よって、ドーシャをケアしながら消化力を回復させて、子宮を温めること。

現時点で “ 妨げ ”になっていることを少しずつでも除いていくことが大切です。

自分を受容し、
食事を有難い気持ちでいただいて、
毎日 7 時間は眠る、
ほどほどを心がけ心身のスペースを保つ
シャタヴァリとデーツ

× 3 ヶ月の実践
これだけでも症状は緩和・完治されるのでは、と個人的には思います(ドクターではないので明言できずすみません)

– 自宅でできること  –
アーユルヴェーダでは
それらに応じた食事献立の提案飲み物ハーブのセレクト、セルフケアの手立て、日々の暮らし・ルーチン等、多くのレメディを挙げることができます。

– 健康の 4 つの柱 –
古典にも記されている【健康の4つの柱】
「食事」「睡眠」「生活習慣」「性生活」これらをシンプルで力強いものにして、今からは心身の土台を立て直す機会、と捉えてはいかがでしょうか。


 

今回いただきましたご質問、ありがとうございました

病気の名称等は 現代ではあまりに多くそのあたり私は詳しくお答えがありませんが「どの部位のトラブルか」「どのような症状か」をアーユルヴェーダの視点から紐解いていくと根底にある原因と関連性が結びついて、必然的にどのようなケアが適しているかが見えてきて、私自身また新たな学びにもなりました。

 


アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i 

 

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