アーユルヴェーダシェフトレーニング/14日間の食事公開 – 後半 –

Hale Puleで学んだアーユルヴェーダ料理は、「まったく新しい見方」 で 「シンプル」 に作られました。

作る行為、食べる姿勢すべてが私たちの生命そのものに届き、健やかさへと導いてくれました。

ここに記載された 14日 間のアーユルヴェーダレシピは、どれも “ 創造的なもの ” としてある種のサンプルのように捉えていただけたらと思います。

大切なのは、“ 原理原則を理解すること ” です。dsc_97081276986253.jpg

自分の体調や傾向、住んでいる場所の気温・気候、生活全体と仕事のリズムなど、それぞれの生活に “ 合っている ” ことが大切です。

こちらにもその概要を記しています。

忙しく取り巻く現代社会ではおざなりになりがちな、食べること=生きること のつながり・・・

何を選び、どのように調理し、何を感じて食べるか、食べたとき、直後にどう感じるか‥

食事との神聖なつながりを少しでも直接的に感じ、思い起こしてもらえたなら。

ここでレシピを公開する私にとっては、それが本望です。

Hale Pule 認定
アーユルヴェーダシェフトレーニング

【 調理実習レシピ 】
– 後 半 –

2017 / 11 / 15 ~ 20
*11 / 20 は延泊日


毎日、調理開始時と食事前は
全員で
目を瞑って合掌し、マントラを唱えました。17-11-13-09-33-45-333_deco647434121.jpg

この瞬間があるだけでも
意識が食物に集中し、
全過程と出来上がったご飯がとても美味しく感じられます。

調理中は、
当日担当のシェフ以外
全員がそれぞれの
アシスタントにまわります。

野菜を切ったり、生姜をすりおろしたり、
水を汲んできたり、翌朝の穀物の準備をしたりします。

初めのうちは
何がどこにあって、どのスパイスがどれで、‥

色んなことが手探りで始まったけれど

回数を重ねるごとに個々に段取りがよくなり、
12 人全員がひとつのキッチンで一体となって
動けるようになっていました。

包丁を持ち歩いても
食器を洗っても、
一度も怪我や事故などなく
無事に終えることができました。


参加者全員で担当したのは、
ランチとディナーの調理でした。

担当シェフ名と日付を記載しています。

朝食は
マイラのアシスタントのケルシーが
毎朝 3 時過ぎに起きて
全員分を準備してくれていました。

調理実習中にメモをとったマイラからの教えも
レシピとあわせて記載しています。

調理日ごとにメモを追記しており、
すべてその日にマイラが伝えてくれたことです。

調理に関するアドバイスをはじめとし、
キッチンに立つ上での心の持ち方、
食材や食品業界のこと‥

ヨガの根源とも深くつながる
アーユルヴェーダの智慧について、
実用的な教えをたくさんもらいました。dsc_02621151771141.jpg

当記事では
それぞれの料理の具体的な調理法は省き、
使用した食材・油・スパイスを記載しています。

ご要望やご質問があればお問い合わせください


2017 / 11 / 15   break fast
11/15 Break fast

◯ パパイヤ
◯ ローンガン
◯ パナマベリー

◯ 皮なし ほっとバナナ
◯ ブラックベリージャムフルーツ

2017 / 11 / 15   lunch
     chef : Sheryl
dsc_0312786353973.jpg

◯ お米
バスマティライス×バスマティの玄米
・ギー
・岩塩
・カルダモン

◯ さやえんどうとひきわりムング豆
・ひまわり油
・生生姜
・ターメリック・
クミン

◯ キャッサバ
・ギー
・岩塩
・スイートシナモン・
・パクチー

◯ カラードグリーン
・ギー
・岩塩
・ひいたコリアンダーシード
・クミンパウダー

◯ アボカド
ライム、ミント

キャッサバはあらかじめ切って、
皮をむき浸水しておく(2時間)
(表面に酸性があり消化もあまりよくない)

 4分割して中にある食べれない芯を取る

 キャッサバは木の“根っこ”
バンガローの裏にあり、
ヴァネッサが木を切り落として収穫したもの

かわいらしい木で赤い茎と緑の葉っぱがついている

ポリフェノールやら何やら入ってても
体が消化できなければ意味がない

kitchenでのおしゃべりも
すべてサットヴァにしてください

>アボカドはそのものによって
オーグメンティングかエクストラクティブかに寄る

2017 / 11 / 15       dinner
       chef : Ai
img_20171115_201404_0111219516600.jpg

◯ バスマティライス
・ギー
・岩塩
・クミン
・カルダモンのさや
・シナモンスティック

◯ さやいんげんとナッツ
・ひまわり油
・岩塩
・ブラウンマスタードシード
・生ターメリック
・パクチー

◯ きゅうりとブロッコリーの葉
・ギー
・岩塩
・クミン
・コリアンダー
・生生姜

 ◯ チャパティ

フムスに入れるクミンは
シードでもパウダーでもよい

より伝統的なフムスはライムやレモン、
タヒニをブレンダーにかける前に入れる
最後にパクチーやバジルのせる
熱いままブレンダーに入れない

フムスをつくるとき
クミンやフェンネルなど
はっきりしたスパイスを少し入れて

 入れるものがフムスの味になる
レモンやライムを足してもいい

何か特定の食べ物を食べたいと思ったら
その中の「何の性質を求めてるか」がわかる
そこから相反するものもわかる

「それの何を求めてるのか?」を
自分にそれを問いかけること

 “重さ”なら、お米と大麦やペストを作ればいいし
自分に出来るすごくいいレシピを作ればいい

➡️自分のためにやらなかったら
他の人に良い形で伝えることはできない

自分に聞く
「それが本当に必要なの?」

感情・態度・マインドがとげとげしいときは
なめらかなものを作って食べる
(お米とムング豆、とか)

 世の中にはもっとシンプルで
もっといい食べ物がたくさんある

砂糖がほしいなら
砂糖への執着は何だろう?
“人生の甘さ”が足りてないサインです
エクストラクティブのものばかり食べ過ぎて
甘味が足りてない
>渋いものばかり食べてると渋い人になる

甘味なら、お米・カボチャ・さつまいもなどがもってる
精製されたお砂糖とは全然ちがう

みんな自分でめちゃくちゃにしてる
砂糖、チョコレート、カフェイン
これらは中毒になる

炒めてる葉野菜、ひっくり返すときは一回でよい

2017 / 11 / 16     break fast11/16 Break fast

〇 テフ、押し麦、ピーカンナッツのお粥

2017 / 11 / 16    lunch
     chef : Minami
dsc_03701652161443.jpg

◯ ひよこまめフムス
・ごま油
・岩塩
・アサフェティダ
・クミン
・昆布
・ライム

◯ 大麦とバスマティライス
・ギー
・岩塩

◯ カボチャのソテー
・ギー
・岩塩
・ブラックペッパー
・フェンネルパウダー
・バジル
・生生姜

◯ ケール
・ココナッツオイル
・生姜
・コリアンダー
・マスタードシード

◯ アボカドとパクチー

2017 / 11 / 16     dinner
   chef : Satoko
dsc_0395997879174.jpg

◯ お米
・ギー
・岩塩
・クミン
・バニラビーンズ

◯ かぶときゅうりのスープ
(in バターミルク)

・ココナッツオイル
・岩塩
・生ターメリック
・クミン
・生ミント

◯ ひきわりムング豆
・ギー
・岩塩
・アサフェティダ
・シナモン
・フェンネル

◯ 白菜
・ひまわり油
・岩塩
・生生姜
・カレーリーフ
・コリアンダーパウダー
・フレッシュライム、

◯ アボカド

【カブ】
カブはものによって
辛味、渋味、甘味ちがう
今日のは甘味
カブは軽いオーグメンティング
ラディッシュとは違う

何の味(元素)があるか?
性質がどうか?
➡️これが土台でありフレームワークになる
ドーシャがわかれば、
この食物があなたに何をするかがわかる

>ケール(辛味)とオクラ(ねばり)は
同じエクストラクティブでも少し違う

【ぶどう】
ぶどうには種が含まれているものは
5つの味覚があった

 種無しは品種勾配の過程によるもので
それは味も本来のものとすっかり変わってしまった

 昔の話ではイエス・キリストは
ぶどうだけ食べることで浄化できたという

【薔薇】 料理に入れて食べることができる
有機のバラをつんで、沸騰させた後のお湯に入れる、
ろかしてそのままでも使うか、ドライにしてもいい

食事はグラウディングをもたらすものであること
いい調子♪てわかる感覚っていいものね

2017 / 11 / 17    break fast
dsc_04032006707516.jpg

◯ バナナ
◯ パパイヤ
◯ ローガン

2017 / 11 / 17       lunch
  chef : Eridsc_04491318699957.jpg

◯ 白米、ワイルドライス
・ギー
・岩塩
・生生姜
・コリアンダーシード

◯ さつまいもオーブン焼き
・ココナッツオイル
・岩塩
・カルダモンパウダー
・生パセリ

◯ ブロッコリーの葉
・ギー
・岩塩
・生ターメリック
・生生姜
・ブラウンマスタードシード
・クミンパウダー

◯ あずき
・ひまわり油
・岩塩
・アサフェティダ
・シナモンスティック
・生パクチー

◯ アボカド

さつまいもオーブン焼き
一皿なら25~30分くらい
少し塩を足すことで水の吸収を助ける

 さつまいもはお米よりも消化が難しいから
塩を少し足すことがこれにも役立つ

オーブンは全体へ均等に熱がまわるよう
真ん中に入れる

オーブン焼きとソテーの違い
口の中で性質の違いがある
【オーブン】
・軽さがある
・フタすれば水分も多いが基本乾燥している
・乾燥によって甘味が凝縮される

【ソテー】
・水を含み、炒めるためヴァータにはこちらの方がよい

マカダミアナッツは水分多いから、低温でローストする

みんなエネルギーがを次のことばかりに飛ばしている
“今”にいてください

2017 / 11 / 17     dinner
chef : Kaori
11/17 Dinner
dsc_0476553124485.jpg

◯ バスマティライス
・ココナッツオイル
・岩塩

◯ ひきわりムング豆
・ギー
・岩塩
・ナツメグ
・マスタードシード

◯ ブロッコリーと人参のクリアスープ
・セロリ出汁
・ギー
・岩塩
・生生姜
・クミンシード、クミンパウダー
・フェンネルパウダー
・刻んだ生バジル

◯ チャパティ
・そば粉、小麦、塩、ギー

◯ ココナッツチャツネ

高温で火を通すとプラーナ死んで
食事そのものの満足感もなくなる

コミットして全身全霊でやれば
自分の経験になる

コミットしなければ
アハンカーラ(過去の残像)に振り回されるだけ

自分をよく生きていくことは
自分をインスパイアする行動をとり、
そこから受ける出来事に対処すること

最低ここにいるときくらいは
自分の意識(言動・行動)に注意を払ってください
今あなたたちがここに来てるのは
変化したいからでしょう?
今までのやり方と同じではうまくいかないのです
変化と微細さに注意を払うことは
物事をおもしろく保ち続けることができる

 つまらないと思ったらそこから離れて
すでに始めていることを深める

男性たちは女性を支えて生きていくのであって、
支配していいのではない
現代にはおかしなものがたくさん歩き回ってる

 大金持ちだからって幸せというわけではない
多くの億万長者を見てきたけれど彼らは幸せではない

幸せな人は「生産的な環境」を創造できるひと

量より質です
逃げたら学びがない

 エゴは自分が正解でいたい
エゴはネガティブが正解とおもってる

2017 / 11 / 18     break fast
dsc_0484199099230.jpg

 ◯ クニ
・米
・ギー
・岩塩
・生生姜
・ターメリック

2017 / 11 / 18      lunch
   chef : Hitomi
dsc_054784182141.jpg

◯ バスマティ玄米とキヌア
・ギー
・岩塩
・オールスパイス
・コリアンダー

◯ 緑ムング豆
・ギー
・岩塩
・クミン
・ライムひじき
・アサフェティダ、

◯ キャベツ
・ひまわり油
・フェンネル
・シナモン
・生生姜
・ディルシード
・ディルがメインのスパイス
・フェンネル
・少しのシナモン

◯ カボチャのスープ
・ココナッツオイル
・岩塩
・黒ゴマ
・生ターメリック

◯ ココナッツチャツネ
・ココナッツオイル
・岩塩
・カルダモン

カボチャのスープ
カボチャはいろんなスープが作れる
生ハーブを最後の最後に入れても良い

人は必要性と恐怖から「不要なもの」を食べる

例えば「○○入りギー」
それって制限にしかならない
その○○の効果にしかならない
本来のギーではない

 ハーブか何かが入ってるくらいなら
それはそのままで料理に使えば良い

ギーはあくぬき不要
不純物は勝手になべ底に溜まる
何か入れたらその時から汚染がはじまる

>塩の適量
エクストラクティブには塩やや多め
オーグメンティングには塩適量

霊的なハートは胸の右側にある

2017 / 11 / 18     dinner
  chef : Heather
dsc_059741877168.jpg

◯ 白米
・ギー
・岩塩
・昆布

◯ ひきわりムング豆
・ギー
・岩塩
・アサフェティダ
・クミン
・コリアンダー
・生生姜
・生ターメリック
・もやし

◯ きゅうり
・ギー
・岩塩
・こしょう
・生生姜
・フェヌグリーク・
ターメリック

◯ラブローフ
・小麦粉
・ココナッツ粉
・チアシード
・メープルシロップ
・チアシード
・ギー
・マカダミアナッツ

◯ アボカド

ラブローフ(18人分)
朝食としてもよい
(朝食食べない人にとって手始めに◎)

190℃で 15分焼く

チアシード
(ぬるま湯か熱い水浸水しておく)

その他入れてもよいもの(バリエーション)
刻んだデーツ(ブレンドしても)
生姜入りルイボスティー
ハーブティー
米粉もいい
生姜をおろして入れる
バニラビーンズ
ココナッツオイル(夏)
キャロブ(入れるとしたら夏) 豆なので苦味を含む

さとうきびの砂糖(フィリピンのもの)がおすすめ
※どんな砂糖を選ぶときも加工工程に着目すること

食品業界は特に倫理をもってない
業界は薬品が体に問題ないと思っている

ラブローフなどのベイクは
旅行に持っていくのもいい

“食べたことのある”
別のものにしようとしないこと

小麦×レーズンよくあるけど消化にあまりよくない
>ナッツ×レーズン
これもあまりよくない
1970年代後半まではないものだった
(レーズンを浸水すればまだよい)

TVができて食べ物の商業化が進み
大量に売られるようになって
みんなそれを買うようになった

大事なことを忘れてる
外側に気を散らされて
内側の結び付きが十分にないと本当にはたのしくないはず

>ヨギは世界にいてもいいけど
世界に振り回されない生き方をする人たちのこと

執着があるのは、自分が世界と一緒になってる

2017 / 11 / 19      break fast11/19 朝

◯ バナナ
◯ パパイヤ
◯ スターフルーツ
◯ ローガン

2017 / 11 / 19       lunch
    chef : Maike
dsc_0638373790988.jpg

◯ ドーサ
・岩塩
・クミン
・フェンネル
・アサフェティダ
・お米
・ムング豆

◯ 人参
・ギー
・岩塩
・生ターメリック
・生生姜
・シナモン

◯ キャベツ
・ココナッツオイル
・黒ごま・クミン
・アサフェティダ
・ひいたコリアンダー
・絞ったライム

◯ タヒニソース
◯ アボカドソース2種

ドーサ
お米とムング豆を一晩浸水する
(少し発酵して消化しにくい、少しインド寄りの料理)

スパイス、水入れて米、
豆別々でブレンダーにかける
結構しっかりなめらか、もったりになるまで
そのあと豆&米であわせて再度ブレンダーにかける

焼くときは薄めのほうが火が通るからよい
ギーで焼く

チャツネのせたりして食べてもよい

白米はにぶづき~なはなぶづきくらいがあればなお◎

2017 / 11 / 19       dinner
  chef : Nancy
dsc_06642001223211.jpg


◯ 米、ひきわりムング豆

・ギー
・岩塩
・クミン
・ローリエ
・昆布

◯ ベイグドビーツ
・ギー
・生生姜
・パクチー
・刻んだ生姜

◯ ブロッコリーのスープ
・ギー
・岩塩
・ミルク
・生ターメリック
・アサフェティダ
・カルダモンシード
・コリアンダーパウダー
・カレーリーフ

◯ ココナッツチャツネ
・ココナッツオイル
・岩塩
・ブラックペッパー
・生ミント

◯ 手で収穫したデーツ

2017 / 11 / 20      break fast

◯ 蕎麦の実 キッチャリー


パンケーキやピザ、アーユルヴェーダ寿司など
– 前半 –

2017 / 11 / 7 ~ 14
シェフトレーニング/14日間の食事レシピ公開
認定アーユルヴェーダシェフトレーニングへ行きました

いつも愛をここに

“自分を知ることによる幸せ”
ヨガとアーユルヴェーダと食事
全米ヨガアライアンス認定 ヨガ指導者
Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
kaori

あわせてご覧ください

  1. ヨガで見つける「本当の自分のペース」

  2. 【 Ayurveda Holistic 基礎講座 / 第四期…

  3. 【6味】性質とその作用

  4. 人生を営むということ

  5. 「 3ヶ月かけてアーユルヴェーダを学んでみて」

  6. 11・12月お料理教室「冬を乗り切るアーユルヴェーダ」

最新記事 おすすめ

カテゴリー

ブログ 購読

A n a n d aをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む