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毎日自分らしく、元気に生きる
って、
むずかしいでしょうか?
・
もともと心身共に乱れが生じやすく
(自分では 大きな病気もないし強いと思っていたけれど
実は未病の固まりで、常に不健康の現状維持でした)、
とくに興奮状態 – 慢性的な疲労状態が
抜けにくいままに暮らしている傾向があること、
私自身昔から自覚はあったように思います
「戻る」、「整える」、「落ち着ける」
といった事柄、行為を
いつも本能的に求めていました
・
アーユルヴェーダと出逢うずっと前からも、
実はそうしたピッタやラジャスの
熱量・刺激性を鎮めるためのことをしていたということです
連勤の帰り際にタイ古式マッサージへ行く
(ピッタ・ヴァータを鎮める)、
遅番の日の朝は軽く運動をする
(カパを鎮める)、
月光浴とあわせて
夜は 1 – 2 時間の散歩に出かけたり、
休日は予定をなるべく入れず
でも早起きをして、
知らない土地までゆらゆら出かけて
知らない道を気ままに歩いてみたり。
アーユルヴェーダと出逢い
実践を経て感じることは、
私たちは自分自身を想うとき、
身体や心に寄り添おうとするとき、
自然と、理にかなった行動を
暮らしの中でしているということです
秋の夜の月光浴や夏の海水浴、
春のお花見などはすべて
季節の属性に見合った人間としての自然由来の過ごし方なのですね
(そこにセットになっている暴飲暴食を除いた場合、ですが)
そこでさらに
アーユルヴェーダの知恵を知っていくと、
より日常的に体と心をラクにしていくための
ツールが明らかになっていきます
・
自分とその他を結ぶ「余白」
2016年ヨガ留学中、
また翌年にも参加したシェフトレーニングで
匠マイラは、数十の生徒をひきつれている
(そして同時進行でほかのクライアントともやり取りしている)
にも関わらず、
昼食後は決まって
アシスタントや愛犬らと周辺へ散歩に出かけていました
彼女のそうした姿勢、日々の習慣からも
私は「生きること」や「仕事をするということ」
について学ぶことがありました
結局のところ、
身体と心に宿る活力や精神の在り方
すべてが仕事やその他の関係性へ現れるということなのです
・
彼女の傍で学ぶ機会を迎える前、
私は自らの仕事の場で
その重要性を感じた経緯がありました
当時、私は企業内の営業職として
日々複数名と顔を合わせて
打ち合わせをするという業務体制のなか、
「仕事」と「生きる」ことの連動性を考えていました
毎日 昼食はひとり公園で食べ、
休憩時間は一人で過ごすことにしていました
(ごく時々、上司や同僚らと外食することもあってその時間も好きでした)
外で食べているとき、
見上げた空へ木や葉が重なり合う景色が好きでした
陽なたぼっこして、本を数行読んで、
昼寝をしたり(アーユルヴェーダ的にはダメ)して、
束の間、自分の気持ちを遊ばせるようにして過ごしていました
私にとって、仕事内での業務と同等に
これらはとても大切な時間でした
ヴァータ・ピッタが優位な私にとって
「戻る」、「整える」、「落ち着ける」が
最善のセルフケアだということをわかっていたのだと思います
それに、卓越した仕事スキルがないうちは
卓越した精神力、安定的な体力や
密なパフォーマンス力を習慣づけることが先だ、と
そうして仕事に励むなか、
充足感を得ることを私は歓びに感じていたのでしょう
(「頭」がない分、元気で勝負しようということ 笑)
余白のなかで
すべてが拡大する
_ 余白をつくって、力を循環させる
このことが
匠の日々の習慣からも垣間見えたとき、
私にとってアーユルヴェーダやヨガの
云う原則は、
より身近で 普遍的なものだと感じられました
自然界の流れに
自分の身体と心を沿わせることは正しいのだ、と
・
物事に取り組む、励む、力を費やす
一方で「余白」をつくることは
それらと相反する行為でありながら、
だからこそ必要不可欠なのです
余白が生じると行い – 思考は拡大し、
物事の意味や味わいは深くに浸透していきます
感情は拓き、思考は洗われ、
身体は今現在のここに、戻ってきます
・
余白を持つためには
なにも「大がかり」である必要はありません
例えば
疲れを癒すために「旅行」に行くことも一つですが、
日頃から小まめに「活動」-「余白」のサイクルが
リリースできていればそこまでお金や時間をかけなくとも癒しはそこら中にあり、
もっといえば自分の家のなか、
心のなかにもそれが存在するようになるのです
・
今、東京のど真ん中に暮らす私が
余白に設けているツールは以下です
・駅 1 – 3 つ分の距離は歩く(そのために予定は入れすぎない)
・散歩時 知ってる道より知らない道
・予定は1日 1 – 2 つ、前後はゆっくり膨らませる時間に充てる
・夕方以降は早めに家に帰る
・休日は ほとんど携帯不携帯
・21時以降は携帯PC電子機器さようなら、神経系を休息させる時間
・食事は 1 度に 3 – 4 品まで、内臓が消化判断しやすいように
・いただきます と ごちそうさまで食物とつながる
・入浴中、お手洗い中は瞑想時間
・真っすぐの道、だれもいない通りは目を瞑ってあるく、身体を意識的に使う訓練
・相手との沈黙も楽しむ
余白(スペース)をつくり
そこで人生を大きく展開させていくことの影響について、
匠が話した言葉を記します
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1日のリズムを讃える生き方をして、
自分を省みる静かな時間を持つようにすれば、
自分をもっと完全体に感じるでしょう。
「ノー」と言えるようになるだけではありません。
正しいことに対しては
「イエス」と言えるようになることも大事なのです。
これは、一晩でどうにかならなくても良いのです。
明日は昨日よりももっとシンプルにしよう、と決意すること。
シンプルで美味しい蒸しバナナの朝食から始めてみてください。
こんがらがったヨガの練習をほどいて、
いくつかの力強い、
例えばウトゥカタアーサナ(椅子のポーズ)のようなポーズに集中してください。
日中はその手を休め、
ゆったりとした意識的な深い呼吸を3回行い、
本来の自分に戻ってきてください。
夜は少し静かな時間を持って、1日を振り返ってください。
することは減っていても、
シンプルな生活はかつて想像したことのない
大いなる恩恵をあなたにもたらしてくれるでしょう。
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i