「 この時期の温度調整の難しさ 」について

以前にお料理教室へ来てくださった方のなかで
〝 この時期の温度調整の難しさ 〟について話を聞きたいとリクエストがありました。

その内容と対策ポイントについて、
アーユルヴェーダ的にいくつかまとめてみました。



“冬は石も消化できる”

アーユルヴェーダの古典にはそんな記述があるくらい、
「 冬 」は季節の中で一番健康を増大させ、
維持するのに適している時期です。

ではなぜ近年、
この時期はインフルエンザなどをはじめとする
ウイルス感染が
“ 普通 ” に流行り、風邪やその他不調を抱える人が多いのか?

・・・

色々な理由はありますが、
そのひとつとして
ここ数十年で暮らしが一気に
“ 豊か ” に発展していったおかげで、
体の全機能・五感器官や免疫力が
本来の力を発揮せずに済むようになった点が挙げられます。



不自然な気温差、

温度差が身体を弱くする

正常な基礎体温を保つことさえままならず
極端な冷え性も多いこの頃、
アーユルヴェーダ的に考えられることとして

・消化力の低下( 内側 )
・身体機能の低下( 外側 )

があります。

エアコンの効いた部屋と外との行き来や、
旬でない食物を普通に食べること
( 冬に夏野菜を、夏に冬野菜を )、
日本に育ちながら欧米食を食べすぎる、
激しすぎる運動と動かな過ぎ、
等・・・

こうした少しのズレた習慣によって
身体にある “ 本調子 ” が乱れ、
温度差に耐えられない状態となります。

本来冬は、“ 石も消化できる ”  はずなのに、です。



日々の温度調整のコツ

冬場と夏、どちらであっても
身体があまりびっくりしすぎないように
日々暮らしのなかでできる工夫を心掛けたいものです。

いくつかポイントをまとめました。


・起きたらそのままベッド ( 布団 ) のなかで両膝を抱えて腰の後ろ側を伸ばす
( 体温上げるスイッチ ON ! )
・1 杯の白湯を飲む( 熱すぎない温度 )
・5 分程度のシャワー or 入浴をする
・午前中のうちに身体をしっかり動かす、3 分ラジオ体操でも 〇



・移動時はモモの付け根から歩く感覚で、
・座り姿勢では背骨が潰れないようにする、胸を開く
・食事は 11 : 00 – 13 : 00 頃陽が高い時間に、食後は 100 歩歩く
・呼吸する( 鼻から吸って鼻から吐く )


夕、夜
・遅くならないうちに帰る
・なるべく寒さをしのげるルートで帰る
・あったかい汁物は必須
・湯舟にゆっくり浸かる
・足裏にオイルを塗り込んでゆるい靴下を履いて寝る

内側からの消化力を整えて、
外的な意味での身体の動かし方にも意識的でいましょう。

年中エアコンを使わず
環境の温度に身体を適応させていく…

これが叶えば最良かもしれませんが、
現時点で消化力が乱れている人にとっては
逆に無理があるので
やはりある程度 “ きちんと暖をとること ” は大切です。

冬の間はヴァータが増大するので
とにかく火を起こして温存する心持で。

目指せ、石をも消化できる力。!



アーユルヴェーダ省察プラクティショナー

k a o r i

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