何を食べたら、何をしたら、幸せになる?

2019 年 8 月に下書き保存のまま掲載できていなかった記事(ほかにも多数あり汗)ですが、大事なことなので掲載します。


2019 / 8 / 2

アーユルヴェーダの教えをもとに自分の体質を理解し、コツコツとできることから始めると、体質は確実に変わっていきます。

ペースは人それぞれ、取り入れるものも、同時にやめる物事も人それぞれだとは思いますが、多かれ少なかれ変容は訪れます。

アーユルヴェーダの原理を実生活に組み込むこと 3 年、私自身も「体質の改善」を実感しています。

短い期間での劇的な変化ではないので著しい実感ではなくとも、3 年前の健康状態と比べれば歴然です。

あぁ、そういえばこんなにも変わったのか、という感覚です。

体質改善を実感すること、そして変わった(整った)ことで、何が良かったのかについて書きます。

食べたいと思うものが変わった

毎日必ずする行為、「食事」。

食事の内容と取り方の変化は、私にとってとても大きかったと思います。

長年偏食と暴飲暴食癖があり、いつも好きなものを好きなだけ食べ尽くしていました。
成人を迎えてアルコール依存症予備軍になり、勿論砂糖にも依存症だった自分が、今現在になって食べたいと思うのは〝やさしいもの〟、〝新鮮なもの〟= 本質的なものということは大きな変化を実感します。

〝おいしそう〟に見えるものでも、それが美味しそうに見えているだけであるということも解ってしまうのですから。

アーユルヴェーダと出逢って以降は、日々なるべく自炊に切り替えて、自分の食べ方を観察しました。
意識的に食べることの練習から始めた結果、これまでに感じることの多かった “ 何かを口にしていないと不安” と いう焦燥感や強迫観念がやわらいでいきました。
何かを口にしていたい、いつも食べていたいというのは愛情を欲している心理状態だったのだと思います。

また怒りがあるときは満腹を超えるまで食べたくなり、すべてを支配したいというエゴを食事や飲酒で満たしていたことにも気づきました。

記憶の中で「あれは美味しい」という概念はあっても、今それを食べたいか?というと、そのことさえも考えなくなったから不思議です。

小腹がすいたとき、スナック菓子やアイスクリーム等を当然のように欲していた自分が、今はむしろ空腹感を楽しみ、次回の食事への味わいとしてその分をとっておくようになりました。

昔何百回と食べたそれを見ても食欲を漠然と掻き立てられることはなく、もっと新鮮でやさしいものが食べられる機会まで待とうと思えるようになったのです。

今、キッチンにはお菓子もアイスクリームもありません。
健康と幸福のために毎日食べ続けられるシンプルな食材、アーユルヴェーダの原理が教えてくれる “ 体に合うもの ” だけが常備してあります。

したいと思うことが変わった

行動の基盤が変わったと思います。
人生での動機が変わった故、当然のことですが。

アーユルヴェーダの暮らし方の知恵  “ ディナチャリヤ ”  は体のリズム、免疫を整えるのにとても役に立っています。
早寝早起きをする、日々同じ時間に食事を摂る、必要に応じたセルフケアを怠らない…等、当たり前のことばかりだけれど、だからこそ毎日続けることができてその重要さも分かります。

私たち人間は習慣の生き物であるから、土台を作ってやれば、あとはその通りに動き続けるということ。

だから健康を向上させたいと思ったらその習慣を染みつかせればよいのだとわかりました。
基盤が整い、日々の気分が良くなると、その妨げになる行動が何であるかが明瞭になります。よって、スケジュールを詰め込むことによる充足感を感じなくなりました。

余白があること、前後にゆとりがあることの贅沢を今改めて感じるのです。

自分の暮らしのテリトリーに自ら根付き、家を整理し、キッチンを簡素に保ち、ルーチンをシンプルにすることの意義がわかります。

夕方以降、夜に外出するのはよっぽどのことです(昔なら家にいることの方がよっぽどのことだったのに)。
自分の人生意外の〝他の何か〟や、〝外部的な物事〟を使って自分を満足させる必要がなくなっていっている気がします。

誰かといることで自分自身のことを自分で考えるのを放棄したり、
着飾ってお酒を飲んで気分をムリに高めることで優越感に浸ってみたり、
刺激的な行動をすることで日常から逃避したり、…

そういうことが不要になりました。(まぁ、経験として必要なお年頃もあるんでしょうけどもね。)

大切な人たちと有意義な時間を過ごし、
誰かと一緒に居ても居なくても繋がっているんだという感覚をふと感じられる瞬間があります。

人は一人で生きるもの、
けれど独りではないし、

結局は互いに支えあいながら生きていて、
だからこそ自分の毎日を大切に生きることが前提として大切なんだろうなと今は感じています。

身体がポカポカになった

冷えや低体温はもう子供の頃からでしたので、自分はそのような体質だと思っていました。
暑がりの冷え性で、代謝機能が低かったです。
万年便秘症で冷え性で、基礎体温は 35.5 ℃前後が通常でした。
寝起きは悪いか、アルコールが残っていれば跳ねるようにして起き上がるかのどちらかでした。苦笑

アーユルヴェーダの原理から見れば、ヴァ―タとピッタ増悪の典型です。

飲み物から食べ物まで “ 温かいもの ” を中心とし、この 3 年は冷たいものを口にすることがほとんどなくなりました。

身体を内から乾燥させながら同時に炎症を起こすお酒も飲まなくなったからか、
皮膚の不調もだいぶ緩和され肌質は大きく変わりました。

「体を温めること」は生きるうえで本当に大切で、朝晩 沐浴や入浴を欠かさないようにして、ヨガアサナや適当な運動と散歩で体をやさしく動かすことが日常に根付きました。洗濯物を干す行為一つ取っても、身体を適切に動かすことの意味を知りました。

3 年越しのある時、体温を測ってみると、36.4℃ありました。

生きることがラクになった

体質が改善されるということは = 心も変わります。

習慣を変えていくとき、体の反応も変化し、〝感じ方〟が今までと違った新たなものになり、気分も良くなっていきました。

良くも悪くも、所詮私たちの身体と心はとてもシンプルな構造のもと成り立っているということ。

体と心の妨げになっていた習慣、
心のクセを緩和させていくときに必要なことは

もっと自分の人生に踏み込み、
ただすべてをそのままに感じて生きる、ということだったように思います。

本当の勇気、優しさを心のなかで育む機会に多く恵まれました。

些細な劣等感から芽生える完璧主義や怒りに支配された限定的な考え方から、
安堵感と楽しむ心を優先した視点に存在するとき、自分の弱さをようやく受容できた感覚が何度もありました。

張りつめていた態度が、
あ、もう大丈夫なんだ、とどこかに着地するような感覚です。


これまでに〝自分が最も振り回してきたのは他でもない自分自身〟だったので、上記のようなことでずいぶんと生きやすくなりました。

よく眠れるようになってよく笑うようになって、
嬉しかったり悲しかったりしたら自然と涙が出るようになりました。

毎月の生理だって本当にラクになったし、
毎日自分の中で “ 相違 – 分離 ” を感じる場面が劇的に減ったと思います。

そしてその代わりに “ 一貫性 ” に根差す行動を選び、そこに居られる場面が増えました。

とは言えまだ 30 歳。

人生において〝目指す方向性〟はあっても、そこに向かってまず今日、明日とコツコツ自分の色形で楽しめれば良いよね、という感覚になっています。

未熟な部分はある、
それが今の自分だし、

過程があるから人生が面白くなる。

気長に付き合っていこう、大丈夫さ、というのが今の所感です。

私は、大切なことはいつも身の回りにあるすべてのコトが知らせてくれていると思います。

どれだけ自身を通してそれらに〝無抵抗でいて取り入れられるか〟にかかっているんだと思います。

そのために、今 – これからの毎日の暮らしを還元する想いでできたらと考えます。

なかなかすべてはそうはいかなくても、
今、今できることをやらせていただく、

自分の魂とこの宇宙に歓んでもらえるように精進して、
にっこりした愛らしいおばあちゃんになってけたら。

A n a n d a
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身体組織(五感)の正しい扱い方と日常でできるケア法
人生での時間の刻み方、自分に見合ったスケジュールの組み方
困難を感じたときにも決して歩みを止めない方法
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K a o r i

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