食べ物が身体を作り、食べ方は生き方に現れます。
キッチャリー ( kitchari ) は、
主に米と豆をスパイスやギーとともに調理したもので、日本で云うところの〝 お粥 〟です。
米だけでなく豆( 主に緑豆 )も一緒にしていることで、体内の消化機能を休める & 組織の深部へ滋養を与えます。
( 土台が成ることと内側からの解毒が起こることは同時の方がうまくいきます、過食と断食繰返しちゃダメ🙅 )
調理時に合わせるスパイスは消化機能促進や免疫の向上に、ギー ( 最強オイル ) は内臓や神経系の潤いを増して心身の活力を高めます。
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– レシピ –
おうちで作れるキッチャリー
自宅で簡単に作れるレシピについて、アーユルヴェーダ・ヨガの匠から教えてもらい毎日のなかで作りやすいと心得たものを下記へ記載します。
【 食材 】 3 ~ 4 人分あたり ・お米 1 カップ ・ムング豆( 緑豆 )1 / 2 カップ ・ギー 大さじ 1 ~ 3 ・岩塩 適量 ・生姜すりおろし 大さじ 1 ・水 3 . 5 ~ 4 カップ 緑豆は、 < スパイス:シード ( 粒 ) > ブラウンマスタード < スパイス:パウダー > ・野菜も入れる場合は |
【 調理法 】20 ~ 40 分 1 表記半量のギー、 2 カルダモン以外のパウダースパイス、塩を入れる 3 洗った米と豆を入れて全体を混ぜ合わせる 4 水を全体量の 3倍入れて 5 加熱時間を下記の通り設ける 圧 力 鍋 普 通 の 鍋 6 残り半量の ギー、カルダモンを 7 最後に生姜をすりおろして入れて * 時間がないときは 補 足 一度プロセスが分かると季節・体調に応じたレシピも作れるようになります。 ・暑い日のキッチャリー ・浮腫み、冷えがある時期 ・便秘、乾燥が気になる時期 お米の種類は白米が最も消化にやさしいですが、玄米や押し麦などお好みの穀物で作っても良いです。 保存可能時間は「 ほぼなし 」 ギーも是非手作りで |
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キッチャリーを食べることによる
体調の変化
私自身は 2016 年のヨガ留学を機に、
匠がアーユルヴェーダにも精通しているプラクティショナーであったことでキッチャリーを知り、かつ継続的に食べる機会がありました。
1 週間 1 日 3 食のキッチャリーが続いたことで、まずその効能について直接的な変化を体感しました。
キッチャリーを食べた際、大切だと感じたのは、食事だけでなくその〝 食べ方 〟や暮らし方全体のバランスについてです。
食事を食べるときは食事そのものに集中することや、
1 日を通して一定のリズムで食事を摂ることなど、
すべての行いやそこにあるエネルギーの行き先が総じて身体の機能を治癒し、根本からバランスが整っていくのだと実感しました。
とは言っても、初めてキッチャリーを食べたときは
「・・・ ( 無 )?」といった感じで、正直すぐには「 おいしい! 」と思いませんでした。
日を重ねるごとに美味しさを感じられるようになるのですが、いかにそれまで刺激的なものや人工的な調味料に味蕾が慣れていたかにも気づきました。
アーユルヴェーダでいう、ラジャス ( 激性 ) → タマス ( 惰性 ) のサイクルにいることが常だったのです。
キッチャリーは日本でいうところのお粥ですが、
私の所感としてはスパイスやギーを適当に含むことで消化機能をやさしく促進しつつ内からの浄化、そして活力をも与える感覚があります。
続けることで体が、心が緩和していき、双方が一致していくような感覚。
キッチャリーは人間としての健康そのものの真髄に根差した食事の最高潮ともいえるし、だからこそ定期的に食して、自分自身の軸に戻ることの大切さを知りました。
キッチャリーとその周辺の習慣が丸々 1 ヶ月続いたときは以下のような変化がありました。
・ 1 ヶ月で – 5 kg、でも過去最高に体力や精神力がある感覚 ・姿勢が良くなった、肉体の緊張やコリが解けた ・寝起きと寝つきがとてもよくなった、エネルギーの安定を感じた ・毎日快便になった、決まった時間に自然と出るようになった ・浮腫みにくくなった、慢性的な疲労感がなくなった ・怒り狂うことが減った、感情の解放と受容がラクになった |
留学からの帰国後もキッチャリーは定番食になり、
キッチャリーオムライスなどのアレンジも楽しんでいます。
自らの手でキッチャリーを作って食べる、
・・・この一連を経験するだけでも食への感覚が大きく変わるキッカケに成ったり、心身の癒しの機会になると思います。
おいしいキッチャリー、是非作ってみてください。
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i