-レシピ- 【おうちで簡単に作れるキッチャリー】

 

食べ物が身体を作り、食べ方が生き方に現れます。

アーユルヴェーダで古くから食べられてきた滋養食「 キッチャリー 」の作り方をご紹介します。

キッチャリーは、主に米と豆をスパイスやギーとともに調理したもので、日本で云うところの〝 お粥 〟です。

米だけでなく豆( 緑豆 )を一緒にしていることで、体内の消化機能を休めるのと同時に深部から滋養と活力を与えます。一緒に調理するスパイスは消化促進や免疫の向上に、ギーは内臓の潤いを増し心身の治癒を高めます。

自宅で簡単に作れるレシピについて、
アーユルヴェーダ・ヨガの匠から教えてもらい毎日のなかで作りやすいと心得たものを下記へ記載しています。



– レシピ –
おうちで作れるキッチャリー

【 食材 】 3 ~ 4 人分

お米  1 カップ

ムング豆( 緑豆 ) 1 / 2 カップ
  米に対して半量
  ホール状の豆は事前浸水 6 時間 / ひきわりタイプはすぐに調理可能

ギー 大さじ  1 ~ 3
  便秘体質や冷え性の人は多め肥満・浮腫み体質の人は少なめ

岩塩 ひとつまみ

すりおろした生姜 大さじ 1
   下痢気味や肌荒れの人は少なめ便秘・肥満・浮腫み体質の人は多め

水 3 ~ 4 カップ
  全体量に対して 3 – 4 倍


< スパイス:シード Ver > あればで ○
  クミン / コリアンダー / ブラウンマスタード
  小さじ 1 / 2 ずつ

< スパイス:パウダー >
 クミン / コリアンダー / カルダモン / ターメリック
 小さじ 1 / 2 ずつ

  アサフェティダ or フェヌグリークがあればなお ◯
  シンプルなキッチャリーは「クミン」のみでも作れます

>> スパイスのこと・効果効能一覧


野菜も入れる場合はオーグメンティングとエクストラクティブをバランス良く
  ( さつまいも × 小松菜・カボチャ × 白菜、など )

【 調理法 】20 – 40 分 * 圧力鍋で 20 分、通常の鍋で 40 分程度

鍋へ表記半量のギー、シードスパイスを入れて中火で加熱
   ブラウンマスタードがパチパチ弾けてきたところで他のシードスパイスを入れる

洗った米と豆を入れて全体を混ぜ合わせる

水を入れて、火を強くし沸騰させてから蓋をする

加熱時間を下記の通り設ける

圧 力 鍋 >> 18 分加圧調理

普 通 の 鍋 >> 水をもう 3 – 5 cm 高く注ぎ入れて中 ~ 弱火に落として 35 分前後加熱
フタは少しずらして空けておくと焦げ付きにくい

別の小さめな鍋へ残り半量の ギー、パウダースパイス、岩塩を入れて熱する( 焦げずに香りが立つ程度 )

米と豆の鍋へ流し入れ、生姜をすりおろして全体を混ぜ合わせて完成

時間がないときはシードスパイスのあとにパウダー、岩塩も入れて調理。最後に生姜をすりおろして完成。


補 足

一度キッチャリーの作り方が分るようになると季節や体調に応じたレシピを創造できるようになります。
活動量が多くしっかりと食べておきたいとき さつまいもやカボチャなどの根菜類と葉物を入れてグラウンディングがかなうキッチャリー
暑い日のキッチャリー スライスしたキュウリと刻んだ水菜を余熱で混ぜ合わせる
浮腫み、冷えがある時期 生姜のすりおろしを多めに
便秘、乾燥が気になる時期 水分量を多めに

 お米の種類は白米が最も消化にやさしいですが、玄米や押し麦などお好みの穀物で作っても良いです。
白米 冷まし効果・熱鎮静・消化しやすい >> 特にピッタに○
玄米 温め効果・強壮・重さ・グラウンディング >> 白米と半々などでブレンドすると○

保存可能時間は「 ほぼなし 」
キッチャリーの滋養は出来立てのときが最高潮です。
調理後すぐ、~ 遅くとも 6 時間以内に食べきるようにしましょう。

ギーも是非手作りで
>> ギーも自宅で簡単に作れます。



キッチャリーを食べることによる
体調の変化

私自身は 2016 年のヨガ留学を機に、匠がアーユルヴェーダにも精通しているプラクティショナーであったことからキッチャリーを知り、かつ継続的に食べる機会がありました。

1 週間 1 ほど日 3 食のキッチャリー週間が続いたことで、その効能について直に変化を実感できました。 

キッチャリーを食べる際大切だと感じたのは、食事だけでなくその〝 食べ方 〟や暮らし方全体のバランスについてです。

食事を食べるとき、食事だけに集中することや、
1 日を通して一定のリズムで食事を摂ることなど、
すべてが総じて身体の機能を治癒し、根本からバランスが整っていくのだと実感しました。

とは言っても、
初めてキッチャリーを食べたときの感想は 「・・・ ( 無 )?」といった感じで、正直すぐに「 おいしい! 」とまでは思いませんでした。

日を追うごとに美味しさが段々と感じられるようになるのですが、いかにそれまで刺激的なものや人工的な調味料に味蕾が慣れていたかにも気づきました。アーユルヴェーダでいう、ラジャス → タマスのサイクルにいることが常だったのです。

キッチャリーは日本でいうところのお粥ですが、
私の所感としてはスパイスやギーを適当に含むことで消化機能をやさしく促進して内からの浄化と活力をもたらすフィーリングがあります。続けることで体が、心が緩和していき、双方が一致していくような感覚。

ヨガ的な、真髄に根差した食事の最高潮ともいえるし、だからこそ定期的に食し、自分自身の軸に戻っていくことの大切さを知りました。

キッチャリー週間とその後のアーユルヴェーダ食が 1 ヶ月続いたとき、以下のような心身の変化が現れました。

一ヵ月で – 5 kg、でも過去最高に体力がある感覚
姿勢が良くなった、肉体の緊張やコリが解けた
寝起きと寝つきがとてもよくなった、エネルギーの安定を感じた
毎日快便になった、決まった時間に自然と出るようになった
浮腫みにくくなった、慢性的な疲労感がなくなった
怒り狂うことが減った、感情の解放と受容がラクになった

留学後もキッチャリーは定番食になり、定期的にキッチャリーを食べることやキッチャリーオムライスなどのアレンジも楽しんでいます。

自らの手でキッチャリーを作って食べる、・・・この一連を経験するだけでも食への感覚が大きく変わるキッカケに成ったり、心身の癒しの機会になると思います。

おいしいキッチャリー、是非作ってみてください。

 


アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i

 

 

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