アーユルヴェーダ的に考える「おやつが食べたいとき」

「おやつ」が今、多くの人にとって定型的な習慣となっていますが、今よりももっと前(戦前)はおやつを食べること自体が普通ではなかったんだとか。

特にファストフードが流行し出した以降、人々によって「間食」の癖は強くなり、不規則に食べることが普通になっていきました。



「食べる身体」を思う

アーユルヴェーダでは、食べ物の前に「食べる身体」のことを思います。

身体はそれを消化できるか = 滋養として取り込めるか、をみるのです。

・腹部に膨張感がありおなら、げっぷが頻繁に出る
・便秘、下痢によくなる
・少量しか食べていなくても痩せにくく太りやすい
・冷え性
・生理が重い、長い
・寝起き時に体が重くだるい
・風邪を引やすく治りにくい
・夜寝付けない

これらの症状がある場合、身体は本調子でないことを表しています。

ドーシャが乱れている、充分に燃やす力がない、= アグニが弱いということです。

アグニ(消化力)の状態が安定してないと、
食べたところで、その「質」や「量」が誤っている場合、消化が充分かなわず、むしろ負担となり未消化毒素がつくられます。

アグニが整うと、消化はうまくいき食べたものによる滋養を取り込めます。
それは = 同時に不要なものを排出できるということ。

アグニを高めて健やかな体を築くには、
アグニを整える食べ方・食べ物・環境が大切です。

以上から、アグニを考慮すると「おやつ」は適切でないことが分かります。


おやつを食べるなら

一方で、程よい「おやつ」が身体と心にとって滋養となることもあります。

アーユルヴェーダでは、妊婦さんや子ども、高齢者等の場合、アグニを考慮したうえでおやつを取り入れることも薦められています。

アグニ( 消化力 )が乱れていない、その他心身に著しく問題がない場合は、「良きもの」を「良きとき」におやつとして、がシンプルな掟です。

・一度の食事で食べ過ぎない

おやつを食べるなら、まず毎度の食事で食べ過ぎていないことが前提です。
過食は簡単にアグニをくすぶらせ、消化を停滞させます。

食後、胃のなかの 1 / 3 が空気としてあることがベストです。

「おやつ」の質は、アーユルヴェーダ的に見るとオーグメンティングの質が主となるでしょう。
焼き菓子や旬の果物など、甘味がメインのものはオーグメンティングです。
ナッツ類はエクストラクティブになりますが、これらの食物を、ランチプレートの一部として構成する、がかえっておやつを欲さなくなる一つの工夫でもあります。

そうではなく、一度の食事で十分消化ができていて、 3 – 4 時間後に軽い空腹感があるとき、エネルギー補給としておやつを食べるとき、お薦めしているのは季節の果物一切れ、もしくはサットヴァな焼き菓子、ふかしたさつまいもや茹でたトウモロコシなど、ほか天然の甘味が主となるものを。
これらは程よい重さとともに身体を補い、脳へのリラクゼーション効果があります。


・散歩とセットにする

食事の前後で歩くこと、そして昼食後に十分な散歩を設けて、その後におやつタイム、というのも心地よく消化がなされる小さな工夫です。

アーユルヴェーダでは、人間にとって最も有効な運動法として散歩を挙げています。

とりわけ毎食食べ過ぎてしまう、おやつを必要以上に食べてしまう傾向のある人はドーシャバランスが乱れている可能性も考えられるため、心をゆるめ、身体を適当にやわらかくするためにも散歩を日常的に取り入れることをお勧めします。

・食事間隔を規則正しく

おやつが美味しく食べられる身体というのは、消化がうまくいっています。

消化機能がうまく機能するためには、毎日規則正しく同じ時間帯に食事が行われていることが大切です。
体質によって朝食が要らない人もいますが、たいていは朝・昼・夕と適切なリズムとともにバランスのとれた良い食事内容がアグニを支えます。

消化のリズムをみると、食事と食事の間隔は 4 – 5 時間あるとよく、その間で小腹がすくならおやつ、ということになります。

体質でいうとカパが優位な人は消化がゆっくりのためおやつは最適ではありません。
ヴァータピッタが優位な体質の人は、それぞれアグニの具合によります。

・天然の甘味のみをおやつとする

食べるならば、サトヴィックなおやつにしましょう。

白砂糖がふんだんに使われた甘いものも心の一時的な休息にはなりますがそれだけ中毒性も高く、腸内フローラへも影響を与えます。
精製された白砂糖やほか添加物が多く使われたおやつを常食すると「満足」というよりは「マヒ」が体と心を支配するようになります。

自分で手作りしたおやつや、シンプルに旬の果物を食べることの方が、心と体にとって必要なエネルギーを補うことができます。


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心から満足するもの

「どうしてそれを欲するか?」自分の心にある動機の本質を探ってみると、それは案外「おやつ」ではない他のことで緩和できることもあります。

心から本当に満足できること、
_それを、一時的なおやつに限定せずに人生全体で味わえたなら‥

長期的な健やかさと幸福とを育むとき、私たちはもっと自らの手によって最善のやり方を見出すことが出来るでしょう。

アーユルヴェーダでは、ドーシャやグナ、アグニのバランスから自分にとってのベストを照らし出し、それに向けた実践の手立てを与えてくれます。

また、「食べること」は「食べる」単体ではなく、もっと広い範囲で楽しめる価値あることです。

部分でなく全容を受容できるようになると、身体と心の両面が一致してもっと生きやすくなっていきます。

古い習慣からの脱却、見方捉え方を方向転換させて本来の自分らしさを持って生きるためのエッセンスを【 アーユルヴェーダライフ講座 】へ詳しく搭載しています。

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