朝起きて 明るいな、寝すぎたかなと思う
寝室を出て時計をみたら、5 : 07
もうアラームを設定しないでも朝〝いつもの時間〟に目が覚めることの心地よさ
自分の感情が最も洗われていく、澄んでいくと感じるのもこの時間
自分の辿ってきた道を想い、自分の向かう先を見て、今にストンと座る。
舌磨きと鼻洗浄と歯磨きと、顔を洗って沐浴して、白湯を飲んで。
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少し脚上げをしてからゴロンと寝転がって起きたとき、
「子どもの頃の顔から変わらないね。」とパートナーに云われて
心がくすぐったくなって。
少しは大人になったよ、と照れ隠しをするも
「そうだね」と彼はそのままの今の私を直視していた。
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ある時、「私はあなたに出逢ってよかったよね」と話した。
「私は、あなたに出逢って
自分が何が云いたかったか、何を想ってきたかをちゃんと自分で分かるようになった、」
「それを〝変わった〟っいう感覚もあるし、元々の自分に戻れたっていう方が大きい。」
「やさしさを覚えなさい、そしたらあなたはもっと良くなるよ」とあなたは云う。
私は、ずっと昔から自分にそれを思っていて、でも自分で自分にやさしくすることがとても不得意だったから、
なぜなら自分が自分に厳しすぎて、自分が男みたいになっていたから、
やさしくすることがどういうことかずっと分からなくて、
ようやく「今だ、」と分かってもそれができないことが続いた。
9 年前にあなたの後姿を見た瞬間、「この人だ」と思ったのはきっと
この人になら、この人となら、やさしい自分に出逢えそう、と感じたからかもしれない。
自分よりも自分に厳しく、そしてその中に本当の優しさをもっているあなたのような人になら、
安心してそこにとどまって、私は私にやさしくできるかもしれない、そう感じて。
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良い男の条件は、こういうところにあると思う。
頑なな、男化した女を、本来の〝女〟にする。
それと伴って、女のなかの〝男〟をも引き出し、安定したものにする。
私にとっての幸せは、私自身が本当は分かっていて、
だからあなたと出逢ったときから一切の迷いはなかった。
たくさんの葛藤はあったけれどそれは自分自身の厳しさ – 脆さ – 怠惰に対する葛藤であって、
それを自覚させたあなたは凄いし、諦めさせず、かつ寛容さを培うよう導いたあなたには、心からかなわないなと思う。
それでいて、あなたは云う。「お互い様」だと。
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自分にやさしくなるために、一人ではとうてい難しかったし、
一人なら一生厳しくて – 脆くて – 自滅するような生き方で良かったのかもしれない。
けれど、あなたと出逢って人生の意味が変わった。
毎晩 21時には布団に入って
毎朝 5時には自然と目が覚めて、
こんなサイクルで、
地球上であなたと生きられる日々が、今日も愛おしい。
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i