・
皆さまこんにちは。Ananda かおりです。
アーユルヴェーダお便りを受け取ってくださり、ありがとうございます。
心から感謝をお伝えします。
これからアーユルヴェーダお便りのコンテンツ内では、アーユルヴェーダ – 私 の側面から、今こそお伝えできるお話を綴っていきたいと思います。
「部分」ではなく「全容」のこと。
体質改善が内側から起きていった約 4 年前 ~ 今日までのことです。
これまでも、ブログ記事やインスタグラム内でアーユルヴェーダの考え方や私的な実践内容、体質や心の面での変化 – 緩和についてお伝えしてきましたが、実際には、【綴り切れないでいたこと】-【実践ごとの背景にあった変容過程】が多々ありました。
自分の身体と心に絶えず展開していく流れ – 変化 – 停滞 – 緩和 – 循環への解釈は、どのような「知識」をも上回る「価値」があると私は感じています。
約 4 年ほどかけて今のこの身体 (と心) が「以前とまったく別人のようになっている」と気づく機会が増えたとき、今なら「アーユルヴェーダお便り」として、その背景を含む一連をテキスト&動画でまとめることができるだろうと今回のコンテンツ制作に至りました。
アーユルヴェーダは、私をとても生きやすくしてくれました。
表面的な私、ではなく、本来の私が生きるための道を用意してくれたのです。
このコンテンツを通して、皆さまにとってもアーユルヴェーダが「直接的なもの」として感じられる機会になれば嬉しいです。
また当時 私一人だけでは辿り着けなかったであろうアーユルヴェーダとの出逢いを結んでくれた、
多くの人への感謝、恩返しの想いもこめてこのお便りを綴ります。
アーユルヴェーダの知恵が、今後また必要とする人のもとへ届くことを願っています。
・
・・
まず、体質改善ってどんなことなんでしょう。
アーユルヴェーダと出逢って感じたことのひとつは
「自分のすることすべてが自分になる」という本質についてです。
_ 体質改善といって、冷えを緩和させたり、内臓環境を整えたり、代謝をアップさせたり。‥
それらを本当に望むとき、「自分自身の行動と動機のすべてを省みることが必要」だと私は体感しました。
私はそれまで長い間、「部分的な見方」で何かを〝くっつけ〟たり、何かを取り入れれば「すべてが変わる」と淡い期待をしていましたが、現実は全くそうではありませんでした。
アーユルヴェーダが伝えることは、自然の原則 = 普遍的な事実としてただそれらは起きる、ということです。
体質改善は、「体質を改善しよう」と思ったところでそうすぐに変化しません。
体質を改善するということは、本来 – 身体が求めている暮らしや食事を知って、
実践 – 研究 – 観察 – 継続していくことでかなうのです。
そして、そもそも自分の何が – どこが「原因」となって体質を乱しているかを自覚することも大切です。
私にとっての「アーユルヴェーダ」は、まさにここから始まりました。
“ アーユルヴェティックな暮らし ” そのものを体感したことで、体と心の因果関係を直接的に感じる機会が 2016年にありました。
_________________
自然界のリズムに沿った暮らし。
自然界の力を得る食事。
体と心を浄化すること。
・
そうした中で「自分の無意識な分野から生じている行動」や、それにくっついていた考えについて、奥底の方で少しずつ理解をし始めました。
身体で体感してまず一つの変化をみたとき、次に心でその因果関係を感じて- そこから本質的な意味での体質改善がゆっくりと起き始めました。
一定の期間が経って、私の基礎体温は 1 ℃上昇し、肌質も髪質もまるで変化していました。
年中冷え切っていた体の末端、乾燥してうねってどうにもならなかった髪の毛、オイリーだったり乾いたりで忙しい肌質の私は、いつしかいなくなっていました。
現在、月経にいたってはPMSもほとんどなく生理そのものがとても軽くなりました。
痛みに耐えたり不調を心配する時間が減って、自分らしく生きられる時間が、どんどん増えました。
現在の私にとって、生きる = その瞬間に在る自分 – 世界と出逢うことの連続です。
そうした今のフィーリングに至るまでの約 4 年は、一秒たりとも “ 同じ ” ことはありませんでした。
なかでも、より体感が増したのは “ 自分が生きている ” という過不足のない確かな気持ちです。
その時なりの経験を選び、その時にしかない感覚を全身で受け、観察を続ける日々のなかで体質は内から変化し、すると性格もなんだか変わっていったようです。
ひどく嫌って避けていたものが受け入れられるようになったり、久しぶりに会う友人らから「変わったね」と言われたとき、〝連続して変化していくもの〟の意味が分かりました。
身体が変わると、心が変わる。
それは本当のことでした。
性格 – 人格は、多くの場合一時の思い込みやイメージによって作られているということが腑に落ちたとき、
私は元々の – 本質的に在る – 自分の本来のパーソナリティを再び見つけることができました。
・
・これまで、私は「アーユルヴェティックな知識」そのものよりも「変化の瞬間」に視点を置きながらアーユルヴェーダをお伝えしてきました。
購読者様、フォロワーの皆様からは「実際にそこへ至るまでにどのくらい時間を要しましたか」や「こんな場合ではどうしていましたか」といったご質問等をいただくことが増えています。
「やり方」をなぞらえるだけでは – 本質的な(自分にしかない)変化 – は訪れないことを私たちは本能的に知っているものです。
「今」のフィーリングより、むしろ「どのように」という経緯を知ることで、見出せるものは大きいと思います。
そこからさらに、真剣に「自分のこと」としてそれを置き換えて捉え – 実践するときにのみ、内から身体は反応し – 心も開放、受容されていくと思います。
そのために、アーユルヴェーダの実践を始めて4 年経った今なら「全容を総体的に」綴ることがまずまず可能だろうと、このコンテンツに着手しています。
・
この 4 年、私にとって【一秒たりとも “ 同じ ” ことはなかった】と云いました。
・
その日その日に各コンテンツにおいて “こんなことがありました ” と発信をするも、実際には “ 過去こんなことがあって、そこからこういうことをして、そしたら【今日】こんなことがありました ” ということを思い、伝えたかったのです。
しかしながら毎度「部分的なやり方」から「本質的な変化」について発信することはとても容易ではなく、私はそのための最善の時と形とを待っていました。
・
その都度、それぞれの全背景を掘り起こして(過去を遡って)詳しく何もかもを書くことは、これまで自分のなかで避けていることでもありました。
【一秒たりとも “ 同じ ”ことはない】なか、今を体感するのに精一杯で、【今は、今】というフィーリングを優先してきました。
発信する内容としては “ なんだか毎回不完全燃焼 ” 、だけど今は自分の人生を消化しよう、というように。
アーユルヴェーダと出逢って以降は、いつも「今」。「今」。「今」。…
自分の人生の毎瞬に夢中になっていく時間が多く訪れていました。
約 4 年が経ち、体質や心が “ おおよそ ” 新しい方向にむかって歩みを安定させてきた今。
今ならば少し立ち止まって、過去と紐づけて時間軸を前後しながら、‥ その全容を細部にわたって綴れるだろうということになったのです。
やっと“ 不完全燃焼だった部分を整理整頓ができる”と いう意味では、今回の試みはひとつ私自身 – 自分のためでもあるのです。
・
・私は生まれてから一度も「真の健康」を経験したことがなかったんだと、アーユルヴェーダ(とヨガ)と出逢って本当に気がつきました。
病人の苦しみは病人にしか分からないように、真の健康における心地よさも真に健康になって初めて実感できるのです。
振り返れば、私は幼少期からすでに超がつくほどの偏食で、いつも好きなものばかり、それらを制限なく、食べたいときに食べたいだけ、満足のいくまで食べ続けていました。
当然ながら精神的忍耐力は乏しく、納得のいかないシチュエーションには顔を思い切り膨れ上がらせて怒るような子どもでした。
幸せそうに笑うことは決して多くなく、何かを取り上げられることへの恐れや執着を常に抱き、自分を満たす次のものは何か‥といつも何かを探しているような、そんな子どもでした。
それより幼いとき、3 – 4歳の頃はもっと純情で可愛い女の子だったみたいです。
道を歩きながら花を眺めては摘んでみて、それを持ち歩いて一人静かに遊ぶ子どもだったと母親から聞いたことがあります。
その後 7 – 8歳頃では、偏食が加速&長い反抗期で身体と心は分離しコントロールが効かなくなり、
さらにその後 20歳頃では「超」がつくほどのパリピにまで成長してしまい、割と深刻な未病状態でその後 数年間を生きることになります。
■ 生後からの健康状態時系列
・3 – 4歳 純粋な子ども時代、自分らしく過ごす日々 ・7 – 8歳 偏食が定着、肉食で甘いお菓子が好き、炭酸水が好き、便秘の始まり ・20 – 21歳 砂糖中毒、アルコール依存症予備軍、不規則な食事と睡眠、不眠や耳鳴り、 深刻な肌荒れ、ヘルペスなど。半年で 8 kg 太る。ヨガと出逢う。 ・21 – 25歳 自分なりに暮らしを整えることを考え実践するようになる。 ・26 – 29歳 ヨガ留学。アーユルヴェーダと出逢う。本質的な体質改善が始まる。 ・30歳、現在 健康状態が安定する、精神が落ち着いて本当に好きなこと、 自分のできることに集中できるようになる。 |
・
・
幼少期からとても長い間、身体と心との両面に「詰まり」がある感じがしていました。
今振り返れば思うことですが、当時はそのことを自覚できてはいませんでした。
「詰まり」があるものの、どこか「空っぽ」な感じもありました。
私にとって体質改善は、実にマイナスからのスタートでした。
長年未病の状態にも自覚がほとんどなく、むしろ「自分は健康な方」とさえ思っていました。(後半いよいよそうではないと薄々気づいていきますが)
「詰まり」が蓄積した結果、便秘や冷えは普通で腰痛や浮腫みも慢性化し、度重なる炎症トラブルも持ち合わせるようになりました。
習慣がもたらす苦痛について「人間らしい」と見える側面もあるかもしれませんが、
どう見ても当時の私は「人間らしく」ありませんでした。
五感は乱れ、自律神経も鈍くなった先で「よく分からないまま」に、それでも生きるしかありませんでした。
自分がなぜそれをしているか、その動機がどこから起きているものか、自覚が伴わない状態でした。
外側に大きく期待や執着を続ける一方、内側の奥底ではとっくに失望していて、
出口を「見よう」ともせず、ひたすら何かを「探して」いた時期がありました。
もっとも最悪だったのは、そんな状態にまでなっても『どうにかなる』とすべてに対し向こう見ずな態度でいたことです。
アーユルヴェーダでは【健康】から【病気】まで 6 段階あるとされ、現代では「ごく普通」とみなされるような小さな不調だとしても、それが続く(完治しにくい) = 毒素が蓄積していて、病気の素になるということを表します。
「なんだか調子が良くない」が続く = 未病状態だとすれば、私は幼少期から約 20年近くも未病の状態を彷徨い続けていたことになります。
どうりで熱意が保たれず、忍耐力は欠しいわけです。
そして目的を掲げながらも簡単に脱線し、気づけばいつもと同じ繰り返しということに。
■ 当時の未病サイン
・慢性的な便秘。数日に一度しか出ない。コロコロの便しか出ない。 ・手足指先はキンキンに冷えているのが普通。 ・小学校高学年頃から肌荒れが始まる、ニキビを繰り返す ・口内炎が頻繁にできる、繰り返す ・毎朝寝起きが悪く、重い日がある ・集中力が途切れがちで黙って座っていられない ・耳鳴りがし続ける ・夜寝付けず眠りが浅い、眠っても頻繁に起きてしまう ‥など |
その後 2016 年のヨガ留学を経てハッキリと分かったのは、自分が白砂糖中毒だったこと、そしてアルコール依存症予備軍であったことです。
当時はきちんとした「自覚」がなかったものの、それらを “ 完全に抜いて ” 2 – 3 週間経ったとき「抜け殻になった感覚」や「ここにない何かを渇望」していたのをみると、いかに自分がそれまで有害な何かによって突き動かされ – コントロールされているかを知りました。
特に 20歳を迎えた頃、朝起きたときに空虚感に覆われ、今 自分が生きているのが架空のことのように感じられてベッドから起き上がれないような日もありました。
当時私は、毎日仕事と外的な付き合いと過度な活動とで自分自身からすっかり抜け出て過ごしていて、毎日アルコールで脳をどこかへ追いやっては感情を思い切り吐き出し、気が済むまで自我を散漫にして、発散させた気になってから気を失うように何とか眠りへつく… 2 – 3 時間でまた起きて、仕事へ向かう・・・
そんな日々を過ごしていました。
本当は、いつも、心では「幸せになりたい」と願っていました。
「果たして自分は幸せになれるんだろうか」と度々苛まれつつ、「でも、きっとそうなる」と、望みを – 自分を捨ててはいけないことも本能的には分かっていたのです。
恐れているものは克服できるはず、信じているものはかなうはず、‥
そんな感情が確かに私のなかにもありました。
‥‥‥
_ヨガ留学ではアーユルヴェティックな食事・生活様式のもと一ヵ月間暮らし、アサナを通して常に微細なレベルで五感を扱いながら過ごしました。 ■ 滞在中で実感した変化(自身の健康日誌より一部抜粋) |
・
【アーユルヴェーダお便り】は、現在 ~ 過去( 4 年またはそれ以上 )への時間軸を遡りながら全容を辿り綴っていきます。
これまでの体感から実際に内から起きた体質改善の過程を「テキスト」に掲載し、シンプルで簡単につくれるアーユルヴェーダ料理レシピやセルフケア、各エピソードを「動画」に収録します。
すでに挙げた未病のサインに加え、当時の状態からの今日の回復までを、5 話(プロローグ含め 6 話)にわたって閲覧いただけます。
■ 当時の未病のサイン(リマインド) / 4 年間での変化トピックス
・慢性的な便秘。数日に一度しか出ない。コロコロの便しか出ない。 >>「白砂糖漬けの食生活から天然の甘味で満足する心身になったこと」 |
アーユルヴェーダお便り全編購読法 * フォームにてお支払決済後、全コンテンツを閲覧いただけます。 * アーユルヴェーダお便り Vol . 1 収録概要 |
・
ア ー ユ ル ヴ ェ ー ダ お 便 り 目 次 一 覧
■ 00. ~ 今なら振り返ることができる ~ ~ 「超」未病で身体も心も痛かった ~ ~ 自覚のない未病について ~ ■ 01. ~ 自分の健康状態にある真実を見る ~ ~ アーユルヴェーダを知る前の、マイアーユルヴェーダ期間 ~ ~ ヨガとの出逢い ~ ~ 200時間のヨガカリキュラム ~ ~ 身体と心が機能し始める日々 ~ ~ アーユルヴェーダライフ動画 01 . ~ ■ 02. ~ 古い習慣に呼び戻されそうになったとき ~ ~ アーユルヴェーダとヨガを本質的に機能させる ~ ~ 1 年後再びハレプレへ ~ ~ アーユルヴェーダライフ 動画 02 . ~ ■ 03. ~ 食物と食べ方と暮らし方と心の置き方 ~ ~ 定着した「自分らしく暮らすこと」の色・形 ~ ~ 原因と結果の統合から新たな変容へ ~ ~ 喜んで失敗すること ~ ~ アーユルヴェーダライフ動画 03 . ~ ■ 04. ~ 自分らしさを模る食事と暮らしの総体性 ~ ~ 選べるようになること ~ ~ パートナーとともに進む健やかさへの道のり ~ ~ アーユルヴェーダライフ動画 04 . ~ ■ 05. ~ アーユルヴェーダが教えてくれること ~ ~ 満たし合い、育み合い、愛を生きる形 ~ ~ Ananda にあるもの ~ ~ 終わりに ~ ~ アーユルヴェーダライフ動画 05 . ~ |
アーユルヴェーお便りが誕生した経緯
「アーユルヴェーダ・ヨガでどんな変化があったのですか?」