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今、心の状態はどうですか?
落ち着いている?
ワクワクしている?
それとも疲れてますか?
調和に満ちて
自分とそれを取り巻く環境に満足し、
人のためにできることを
純粋な心をもってしようとする、
何をしても純粋に楽しいと思えるとき、
心は「 サットヴァ 」な状態です。
色んな思いが浮かんでは消え、
そこに打算的な考えや衝動的な欲望、
やまない興奮・緊張があるとき、
心は「 ラジャス 」が増えているようです。
やる気が起きない、
過去の記憶に執着して根に持つ、考えすぎる、
今と未来が見えないとき、
心は「 タマス 」に侵されています。
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アーユルヴェーダでは
体的な要素のことをドーシャ、
心的な性質のことをグナといいます
「 ドーシャ 」も
「 グナ 」も、大きく3つに分けられ、
私たち全員がその性質をすべて漏れなく
それぞれの割合で持ち合わせています。
一人ひとりが異なる性質をもち、
故そのバランスは唯一無二で
心も体もそれぞれのユニークさが現れているということです。
◎「 ドーシャ 」は 生まれながらにしてもっているものと、 その後の環境、気候や時間帯、年代によっても変動します◎「 グナ 」はもっと微細な・精神的エネルギーで、 心の状態から、それがドーシャにも影響します |
性質的な意味でいえば、
食べ物にもこのグナがあります。
それを食べると、そうなる、という原則です。
「 サットヴァ 」な食べ物
= 出来立ての食事、旬の食べ物、採れたての野菜や果実、栄養価がそのままに含まれる食事、バランスのとれた食事など。
心地よく過ごせる寿命を伸ばし、食べたときと食べたあとで喜びを実感できるもの。
「 ラジャス 」な食べ物
=激辛など極端な味覚のするもの、揚げ物、スナック菓子や冷たいアイスなど、刺激をもたらし感覚を過敏に使わせるもの。
ほどほどなら愉しみに、過ぎれば興奮や激性からの怠惰・依存をもたらすもの。
「 タマス 」な食べ物
= 作ってから4時間以上経った残り物、作り置きの食べ物、冷凍食品、加工食品、添加物、ホルモン剤を投与された動物性の食べ物など鮮度がなく腐ったもの、不浄なもの。
非難食としては生き延びる糧に、食べ過ぎれば無気力感や重性によって思考と身体が滞るもの。
>> 3つのグナ/食材リスト一覧はこちら
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3つのグナの性質・特徴
≪ サットヴァ ≫
マイナスイオン ・ 癒し ・ 愛 ・ 調和 ・ 慈悲 ・ 純粋 ・ 叡智 ・ 愛情 ・ 幸福 ・ 明るみ
≪ ラジャス ≫
騒音 ・ 乱暴 ・ 凶暴 ・ 活動的 ・ 衝動 ・ 刺激 ・ 欲望 ・ 利己的 ・ 散漫
≪ タマス ≫
暗闇 ・ 罪 ・ 鬱 ・秘密主義 ・怠惰 ・ 執着 ・ 重さ ・ 不活性 ・ 暗闇 ・死
「 サットヴァ 」な心
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「 ラジャス 」な心
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「 タマス 」な心なんだかやる気が起きない、やっても無駄だと思う。 物事を受け入れられず、 “ 放置された状態 ” がタマスなので何事もどんどん溜め込む傾向にあります。 ● タマスの増大は カパは【 水・地 】= 心身の土台・統合です。 タマスなときはタマスな食べ物を好み、 脂っこかったり甘さのきつい重いものを求めます。 |
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「 ドーシャ 」「 グナ 」「 アグニ 」・・・
現代語に置き換えれば
「 体質・個性 」「 心・すべての種性質 」「 消化・代謝能力 」です。
これらの概念が指し示すものについて
基礎をやわらかくでも知っておくと、
日常において
自分に = 周りへも理解がラクになることがあると思います。
Hale Pule 滞在時、
恩師マイラからはこんな風にも教えられました
《 通りすがった人が、自分に向かってなにかひどいことを言ったとする。
そうしたら「その人はタマスだったんだわ」と思えばいい 》と
単純な考えですが、とても附に落ちたのを覚えています。
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あわせてご覧ください
【 本来の長所を引き出す 】ドーシャの働き
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i