アーユルヴェーダが「食べ物は最高のお薬」というのは、
食べもののもつ性質 = 自然界のエネルギーであり、私たちはそれを食べることで身体にその作用を受け入れ生きているという本質に基づいているためです


「味」は心に作用する

アーユルヴェーダでは
食べ物には「6つの味」があるとしています

これらすべてが一度の食事にバランスよく含まれていると、体的にも心的にも整い、機能が安定するのです

例えば、
何か一つの味が強く突出する食事(激辛、激甘、など)では、その味と性質からくる作用が心身にもダイレクトに影響します

“辛味”が突出した食事を食べたとき、消化管はそれを消化するのに「いつもより頑張って」処理する必要があります

また辛味には代謝を引き上げすぎて炎症を起こしますから、消化管を早く通り抜けすぎて下痢のような排泄になったり、強い火の性質により、燃える=炎症系トラブル(ニキビ、口内炎、胃腸炎、ヘルペス等)を発症します

気持ちの面でも気が立って外交的になり、意識が活発化したり、行き過ぎれば意識の散漫や短気、批判的なマインドとなって現れたりします
辛いものを食べると辛い人になるということなのです

「何かの味を強く欲する」ということは=何かに対して不足を感じている現れであり、心身のバランスの乱れを経験している状態です

まずは自分の体と心の状態に気づき、バランスをもたらす選択を取り入れましょう


[6つの味とその性質 ]Screenshot_20181108-125040.png

  • 甘味
    甘味は重、湿、冷の性質です
    甘味は「地」と「水」の元素に関わりがあります
    アーユルヴェーダでは甘味という言葉にあらゆるレベルで
    体の全組織に栄養を与える、という意味をこめています
    栄養価の高い食べ物のほとんどは、
    口当たりの良い、偏りのない味わいです
    アーユルヴェーダにおける甘味とは、
    栄養満点の良質な食べ物についてであり、
    砂糖や人工的なそれではないということを覚えておいてください
    パン、米、ナッツ、オイル、牛乳、
    熟れた果物、人参、ビーツ、さつまいも、
    カボチャのような食べ物には甘味があります
    (主にオーグメンティングの性質の食べ物です)
    甘味はヴァータピッタを減らし(鎮静)、カパを増やします
    甘味は心身に滋養を与え、満足感をもたらします
    甘味を摂りすぎると欲深になります
  • 塩味
    塩味には重、湿、温の性質があります
    塩味は「火」と「水」の元素に関わりがあります
    海藻や醤油がいい例です
    塩味はヴァータを減らしピッタカパを増やします
    塩味は体が老廃物を輩出するのを助け、
    体の組織を柔らかくし、生きることへの熱意をかきたてます
    塩味を摂りすぎると、渇望と感覚的快楽の耽溺の原因になります
  • 酸味
    酸味には温、湿と重の性質があります
    酸味は「地」と「火」の元素に関わっています
    柑橘系、チーズ、酸っぱいリンゴ、トマトなどがそうです
    酸味はヴァータを減らし、ピッタカパを増やします
    酸味は排泄を促し、食欲と消化を改善します
    酸味はラジャス(動性、刺激性)の性質があり
    心を外向的にします
    本来なら内側で充足感を感じるはずなのに、
    外部にそれを求める働きを促します
    酸味を摂りすぎると嫉妬や羨望を感じる原因になります
  • 苦味
    苦味は冷、軽、渇乾の性質です
    苦味は「空」と「風」の元素に関わりがあります
    緑葉野菜、ナス、コーヒー、お茶は苦味の食べ物です
    苦味はヴァータを増やし、ピッタカパを減らします
    浄化し、乾燥させつつ、すべての味を
    正常なバランスのとれた状態へ戻す手助けをします
    食欲を増進させ、性欲抑制の作用もあります
    苦味は不満と変化への強い欲求を引き起こし、
    強制的に現実を見つめるよう仕向けます
    苦味が過ぎると焦燥や苦味のある態度につながります
  • 辛味
    辛味は熱、軽、乾の性質をもっています
    辛味は「風」と「火」の元素に関わりがあります
    生姜、唐辛子、ラディッシュ、大根、
    ほうれん草、カブ、フェンネルは辛味の食べ物です
    辛味はヴァータピッタを増やし、カパを減らします
    辛味は母乳や精液や脂肪分泌を促し食欲を改善します
    辛味を取り入れると外向的になり、
    強度を渇望するようになります
    辛味を摂りすぎると短期と怒りの原因になります
  • 渋味
    渋味は冷、軽、乾の性質です
    「風」と「地」の元素に関わりがあります
    豆類、アブラナ科の野菜、クランベリー、
    ジャガイモ、ライ麦などは渋味の食べ物です
    渋味はヴァータを増やし、ピッタカパを減らします
    渋味は治癒や浄化、体に閉じ込めるという作用があります
    渋味は分泌を減らし、性欲の抑制作用があります
    渋味を取り入れると内向性が増し、
    刺激や興奮から離れる傾向があります
    内向性が過ぎると、不安、自信喪失、恐怖心につながります

    バランスよく欲しいのは6つの味

    アーユルヴェーダは
    甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、渋味の6つの味を認識します。 
    
    これらの味は3つのドーシャを左右する
    5元素(地、水、火、風、空)に関連しています。

      【参考文献:マイラ・リューイン ラサ: あなたのバランスを整える味は?より】

    6つの味すべてが一食ごとに揃っていることが理想です
    
    かといって、
    白砂糖や加工された塩などを足すのはいい考えではありません
    
    一つ一つの味は自然の素材から生まれるもので、
    バランスの整った食事ではそのどれもが存在しているはずです
    あなたのドーシャの組み合わせ、あなたのアグニの状態、
    そして季節によって、
    6つの味のどれかを強調させる必要が生じます
    
    バランスを乱しているときは、
    一つか二つの味を強く欲し、
    残りの味は忘れてしまう傾向があります
    
    ですがその味に感じる渇望に従えば、
    さらなるバランスの乱れを引き起こすことになるでしょう

    【参考文献:マイラ・リューイン「もっと自由に」より】


    原因と結果を見つめる

「辛いものが大好き」
「甘いものが大好き」‥というとき、
それは案外“自分の個性”というよりかは“今のバランス状態”のひとつの目安であること、

このように考えられると
自分の本当の声や、バランスをもたらす別の術が分かるようになります

私は子どもの頃から酸っぱいものと甘いものが極端に好きでした

今思えば、
酸っぱいものが大好き=行き過ぎたピッタ
甘いものが大好き=欲深さ、執着、愛情枯渇
っであったことがわかります

それらを強く欲していたのは、私自身の個性でも何でもなくって、ただ個のバランスが乱れている状態だったのです

アーユルヴェーダと出逢い、恩師マイラに教えられて自分の感情と体を客観視するようになってからは、それらの状態にただ赴くままにつき従うのではなく「選択する」ことを学びましたscreenshot_20181026-121921456798293-2424738308-1540530272698.jpg

何かを強く欲するときほど、実はやさしく、ケアする時間と術が必要なのだと分かったので
「インドカレー屋さんでカレーとナンが食べたい!」
と、記憶が叫び出したら
「そっか、疲れているんだね
じゃあ体も心も癒せるために、少し長めに入浴時間をとってゆっくりして、食事はシンプルなアーユルヴェーダのプレートにしようね」

ということを決行するのです

結果、自分をケアできたという経験が誇りに感じられ、実際に身体も心も気分が良くなります

心の中にやさしさが深くなることを続けると、以前のように極端にキレることもなくなりました(笑)

人は習慣によって生きています

自分の習慣は自分の意思、手によってしか変えられません

・自分のことは自分で責任を取る
・似たものが似たものを引き寄せ相反するものがバランスをもたらす

これらのアーユルヴェーダの原理に基づく教えを、こういうときにこそ活かしていきたいものですね


あわせてご覧ください

>> その食べ物の性質は?3つのグナ【食材リスト一覧】
>> 子どものためのアーユルヴェーダ/0~13歳で健康な組織の土台を育む


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ヨガとアーユルヴェーダと食事
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Hale Pule 認定アーユルヴェーダシェフ
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Posted by:anandalife1007

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