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ドーシャの傾向について少し知っておくと
自分がどのようにしてバランスするか、
またバランスを乱すかを観察し、理解できるようになります
ドーシャから成る「存在」
アーユルヴェーダでは
この世界のすべては五大元素から成っているという考え方があります
そしてあらゆる植物・動物が誕生し、
私たち人間もその要素の“割合”によって創られているのです
私たちは生まれながらにとてもユニークであること、
オリジナリティに溢れた存在であることを
この概念から改めて知ることができます
ドーシャはサンスクリット語で
「ごちゃごちゃしたもの」「不純なもの」と称され、
いつ、どんなときも
バランスとアンバランスを繰り返しているものと考えられます
過去ドーシャについては
何度か触れてきましたが
改めてここに3つのドーシャの性質と作用についてまとめています
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ユニークな無数の組み合わせ
私たちは必ずしも一つのドーシャだけを
持ち合わせているわけではありません
3つのドーシャはすべて、
この世に必要として存在しているものだからです
3つそれぞれに役割があり、
どれかが欠けていることには
私たちの体は循環し得ませんし、機能し得ません
ヴァータ、ピッタ、カパ、
この3つが人によってどれか一つが優位であったり
あと2つを同じくらいのバランスで持ち合わせていたり、
2つが優位で、残り1つを少ない割合で持ち合わせていたり、‥
無数の組み合わせによって形成されています
また、人によっては3つすべてを
同等に持ち合わせていることもあるのです
その時々でドーシャの傾向を見る
季節別
ドーシャバランスは季節ごとにも変動しています それぞれの性質や作用がその天候にも現れていますヴァ―タ…秋~冬、また季節の変わり目 ピッタ‥初夏から真夏~初秋、鋭い熱性を伴う日 カパ‥冬~初春、春、梅雨、湿気があり重さが伴う天候の日 |
時間帯別
ヴァ―タ… am2 : 00 – 6 : 00 / pm14 : 00 – 18 : 00 カパ… am6 : 00 – 10 : 00 / pm18 : 00 – 22 : 00 ピッタ… am10 : 00 – 14 : 00 / am22 : 00 – 2:00 |
時間帯ごとでも優勢なドーシャが変わります
日の出から日没までの自然界のリズムが関係しています
ヴァ―タの時間帯は「あっという間に時間が過ぎる」感覚が、
カパの時間帯は「なんだか時間が経つのがゆっくり」に感じたり
ピッタの時間帯は「活発的になり思考の回転も早く」なる傾向があります
「生まれつき」と「環境による変化」
ドーシャを見るときは二度、診断してみることをおすすめします
なぜなら私たちには、
生まれながらにして持っている「プラクリティ」と
今いる環境から成っている状態(乱れ)
「ヴィクリティ」との両面があるからです
アーユルヴェーダでは、
「プラクリティ」と「ヴィクリティ」がかけ離れているほど
不調をきたした状態、病気の状態になると考えられています
「生まれつきのプラクリティ」
両親の間に誕生した瞬間、
すなわち受胎の瞬間に決まるといわれています
両親のドーシャバランスの状態と、
性行為をしたその場のエネルギーのすべてが影響します
「環境による変化(乱れ)ヴィクリティ」
直近半年~一年間での傾向をから見れます
住んでいる場所の自然環境や仕事の動作、人間関係の状態など
“今”いる場のあらゆる要素が関わってきます
また、自身のその時のマインドや人生での姿勢も関わってきます
自分のためだけのガイド
アーユルヴェーダの智慧は自然に根付いた考え方なので
あらゆる側面からみて不変的といえます
自分にとって何が正解かを知るには、
自分が何か?何から出来ていて、どのような反応をするのか?
をまずは客観的に知ることが大切です
100%自分自身のことを理解するのは
とても安易ではなく時間もかかる作業ですが
これを継続していくことの意味と、
そこからやってくる真の健康と幸福が価値あるものであると
アーユルヴェーダとヨガは教えてくれるのです
あわせてご覧ください
ヴァータの性質・動き・沈静方法
ピッタの性質・動き・沈静方法
カパの性質・動き・沈静方法
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i