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良くも悪くも私たちは過去の延長線上に生きるもの。
「今」を甘受しきれないのは、
過去の残像が創り出す「過去」に生きているか
はたまた違う次元を空想して今に不在である状態でしょう。
ヨガでは「分離」といい
アーユルヴェーダでは「ヴァータ (風) 」が高い、または「タマス (重・止) 」・「ラジャス (動・激) 」が優位であると解釈します。
一つ一つの経験を
その時々で手にしていれば、
過去 – 現在 – が循環し良いカルマが展開していきます。
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将来が不安になってしまう、
就職だったり。‥
このようなご質問・相談をいただきました。
お答えできる範囲で、お話をします。
まず、私たちは多かれ少なかれ「不安」とともに生きています。
世界は不安定な中で完璧に展開しているのです。
それを〝部分〟でしか見なければ
あっという間にすべてが〝不安〟に見えて
自分が漠然としたそれに埋め尽くされるでしょう。
「不安」は、悪いものではありません。
不安を「知って」対処するか、
不安を「見ない」(理解しない)で漠然と生きるか。
不安を感じるのは生きている証でもあり
それ自体が生きるエネルギーに変換可能です。
人生で「楽しいこと」ばかりを
取って集めるように生きているとしたら、
あるとき不安への対処法が分からなくなることがあります。
心から真に楽しむことは、
不安に打ち勝つことでもあるのです。
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「将来が不安になってしまう‥」
不安や見えない恐怖に打ち勝つには、
それらを一切感じ切ることです。
他のことをして気を紛らわそうとするなら、
それをやめて
一度「じっ」とその場に留まってみてください。
自分の心に
自分を信じる気持ちがあれば、
漠然とした不安に駆られることはなくなります。
不安感さえ手にとって
「人生を生きる」ことを選ぶようになるのです。
自分のことを充分信頼する前に
外界の情報やイメージ、
○○のやり方と謳われるものや
「楽しそうなもの」全般に気を取られ続けていると
心と脳には
自分ではない何か、
実態のない何かが蓄積していきます。
これが、
いざ自分が何かをするときのエネルギーを奪い、
漠然とした不安感へと陥れるのです。
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自分が「今」に存在していれば、
やってくる未来(今)へただ対処できるようになります。
それはある意味で
「不安定」を楽しんでいる状態です。
あらゆる娯楽のなかで
最も価値あるものは自分自身の人生
だということを忘れないようにしましょう。
すぐにネットサーフィンをする、
すぐに好きなドラマや漫画を見る、
すぐに好きな音楽を聴く、
すぐに好きなものを食べる、
すぐに誰かに話を聞いてもらって
それによって自己肯定感を満足させる(気になる)、‥
頻度とその質を見直してみましょう。
「娯楽」はあくまで娯楽です。
娯楽で人生を埋め尽くせば、自分自身が薄くなります。
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「今」を見て生きる。
今、自分がどこにいるか。
今、自分がしてきたことは何だったか。
今、自分がしようとしているのは何か。
自覚して、
今の感情や思考を一つ一つ見つめられたら、
計画をし始めて実行に移してください。
これは人生最大の娯楽の一環です。
ラクなことに入り浸って
自分自身を〝ラク〟な人間にする以上に
今、今しかできないことに集中してください。
そのためにはまず「何もしない」こと。
外側の世界で何が起きているかよりも
自分の内側で何が起きているかをみてください。
自分自身に真っ直ぐな関心を抱けば、
すべてがそこから展開することに気づきます。
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「何もしない」なかで
一つ、二つと
今の自分ができること、
今ここですべきことが照らし出されたら、
それだけを信じて
真摯に向き合い、
思いと行動とを繋げていきましょう。
このプロセスを支えるのには
瞑想もとても役立ちます
10 秒で良いので目を瞑って、
自分の心と対話する想いでそれをしてみてください。
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鈍った感性や身体を鍛え直し、
自分の心を明かして
人生へ存在するには
シンプルさ、単調さが実はとても大切です。
アーユルヴェーダではグルヴァディ・グナを生かして世界と関わりを自分の人生を健やかに、幸福に生きることを導いています。
事実、ヴァータは運びピッタが変換しカパが統合するという要素を見れば、体調が整い心や思考も澄んでいくと人生への対処能力が飛躍していきます。
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Ayurveda Holistic 基礎講座では、
アーユルヴェーダの基礎を一から紐解くだけでなく「どのように実践を継続」し「体と心を健やかにする」かを体感いただいています。
そのために調理編と講義編との両面から約 40 時間ほどかけてアーユルヴェーダをお伝えしています。
今後配信する【 ONE LINE 版・アーユルヴェーダコンテンツ 】のうちの1つ
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・自然由来の原則を用いて思考と心を解き明かす ・本来の自分に還るためのアーユルヴェーダカリキュラム ・普遍的なセルフケアと人生を構築する柔軟さを習得 |
– アーユルヴェーダが初めてで、どちらかと言えばまず自分自身について知りたい。
– 思考と心の古い習慣から脱却し自分という自然の領域に立ち返りたい。
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アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i