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元気になる食事を食べていますか?
今日のからだ、自分の “状態”は、約 4 日前の食事内容(食物と食べ方)から作られています
今日のからだ、自分の “身体”は、約 1 か月の食事内容(食物と食べ方)から作られています
・女性では 7 年周期、男性では 8 年周期で身体が変容・再生されます
(東洋医学の文献『黄帝内経(こうていだいけい)』より)
私たちが「今日」食べる物が 「未来」の自分を創っています
アーユルヴェーダの原理をもとにした食事を実践すると、少量でも満足感があることや 食欲そのものが落ち着いたという経験を聞くことがあります
口の中で起こる様々な味の作用や、食材の質・作用をダイレクトに感じられるようになることでこれらは起こります
実際に私自身も、アーユルヴェーダレシピの常食により以前と比べて満足度の深まりを自覚しています
アーユルヴェーダの原理を食卓に活かすことは、=身体と心の両面を満たすことに繋がります
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満たされる食事
満たされない食事
食事をするときに意識したい 2 つの大切なことがあります
・この食物を通して自然界との結びつきを感じられるかどうか
・自分にこれを与えます、という受容感を持っているかどうか
食事はとても大切で、アーユルヴェーダでは健康の 3 本柱(睡眠・性生活・食事)のうちの一つとして意識的な食事を推薦しています
意識的な食事というのは上記 2 つに沿ったもので、
食べることで体が整うこと、体調が良くなり健康が増進されることと、
自分がそれを気持ちよく、歓びと穏やかな想いをもって食べれることを意味します
「満たされる食事」とは 心と体が歓んでそれを受け入れ、結果心身ともに元気になる食事のことで、鮮度や調理法、食事の時間帯や食事量、作り手と食べる人の感情等が関わっています
「満たされない食事」とは 食べても滋養にならず、ただ身体を通り抜けていく食事のことで、栄養素を十分に取り込めていないが故に代謝機能が落ち、免疫力が低下したり毒素・脂肪が蓄積していくことになります
著しく加工されて鮮度を失ったものや低品質の食材、過度に味付けがされたもの、料理人が怒りながら調理をしている、あるいは食べる本人が心に抵抗感や恐怖心、興奮を抱いた状態でそれを食べる際に生じます
「満たされる食事」は口に入れた際に自然な甘さがあり、噛む過程で様々な味を感じ、体が唾液を分泌します
消化管を順調に流れていき、組織を形成することで肌艶、免疫機能の全体を整えます
これが日々積み重なると肉体は安定し、体力が保持されます
よって思考力やマインド面も澄んでいきます
「満たされない食事」は、たくさん食べても満足感が得られず、食後には重苦しさや無気力感を伴います
これが続くと次第に体の器官は鈍化し、偏った味を刺激的な食物を欲するようになります
残り物や加工品を抵抗なく食べ、むしろ好むようにさえなります
思考力や感度も曇りやすく物忘れや集中力散漫の原因にもなります
いつも食事やその他の活動において“重さ”か または “刺激” を繰り返す傾向になります
アーユルヴェーダでは「満たされる食事」の概念として以下の要素を食事に取り込むよう薦めています
・6 の味が含まれていること
・献立比率がバランスしていること
・体質に見合った食事内容であること
・食事時に神聖な食べ方を実践していること
・6 の味が含まれていること
食物の吸収・消化を促進するうえでは 6 の味が一度の食事にバランスよく含まれていることが大切です
6 味は互いに補い合い、同時に摂ることで食物の味を良くするだけでなく体の組織形成・浄化の過程でその働きを高めます
以下 アーユルヴェーダの古典チャラカサンヒターに記載されているそれぞれの味の性質と作用について一部を記載しています
「甘味」
身体と適合性があり、リンパ・血液・筋肉組織・脂肪組織・骨・脊髄・生殖器・活力素をサポート
甘味は寿命を延ばし、6の器官(感覚機能)を満足させ、体力と色艶を増す
ヴァータとピッタと毒祖を鎮静する
「酸味」
食材の風味を増し、消化力を刺激し、肉付きを良くし、活力を与える
精神・思考を覚醒させ、感覚器官を丈夫にし、体力を増進させる
心臓に栄養を与え、口内に唾液を発生させる
「塩味」
消化促進、湿潤化、消化促進、流出、便通作用、緩下作用、
ヴァータ沈静、硬直・結合性・緻密性を除去する
液体分泌を高め、カパを液化し、通路を浄化、身体を柔らかくする
「辛味」
口内を清潔にし、消化力を高め、食物を吸収し、鼻汁を出し、涙を出す
感覚器官を明瞭にし、浮腫み・肥満・蕁麻疹・油性・発汗・老廃物を緩和する
食物を美味しくし、かゆみを止め、創傷を押さえ病原菌を殺し、
筋肉を引き裂き、血液の凝固を除去し、カパを鎮静する
「苦味」
苦味自体は美味ではないが、食物への嫌悪(味覚不良)を打ち消し、抗毒作用や駆虫作用がある
失神、灼熱感、痒み、ハンセン病を含む皮膚病、渇きを緩和する
解熱、消化力増進・促進、髄・リンパ・膿・汗・尿・便・ピッタ・カパを吸収乾燥させる
属性(グナ)は乾性、冷性、軽性
「渋味」
鎮静、結合促進、圧迫、治癒、吸収、分泌抑制の作用
カパ、ピッタ、血液を鎮静する
身体の水分を消費する
渋味を単一で摂ると口内の乾燥、心臓部痛、鼓腸、発声障害、循環経路内の動きの遅れ、
顔の黒ずみ、性的不能、消化過程のガス発生、おなら、尿、便、精液の停滞、
極度の痩せ、疲労、口渇、硬直を起こす
・献立比率がバランスしていること
身体に成る・組織を形成、強固する食物を = オーグメンティングといいます
身体から出る・毒素を浄化、排出させる食物を = エクストラクティブといいます
・体質に見合った食事内容であること
日頃から冷え性の人と火照りや炎症を起こしている人とでは適した食事は異なります
自分の生まれつきの体質と直近の体調を鑑みた食事内容が身体のバランスを整える最大のポイントです
>> 【冷え・乾燥・腹部の張りを慢性的に感じる人の食事】
>> 【炎症・肌荒れ・胃のトラブルを起こしやすい人の食事】
>> 【浮腫み・冷え・停滞感・肥満が生じる人の食事】
・食事時に神聖な食べ方を実践していること
食事時の姿勢と感情も重要だとアーユルヴェーダはいいます
食事は瞑想ともいわれているように、静かに落ち着いて食べることで食物が消化機能にスムーズに流れていきます
神聖な食事の仕方 5 つはとてもシンプルです
穏やかな心で食べること、姿勢を真っ直ぐにして食べること、整理整頓された空間で食べること、よく噛んで食べること
そしてながら食べをしないことです
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健康を害する食事
アーユルヴェーダでは、食材同士の組み合わせも重要視します
食物の性質と作用によっては 同時に食べることで毒素を形成し消化不良や病気を発症することがあるからです
サートミヤ(三世代にわたって食べられている食事・土地に見合った食事)の概念によって多少異なる点はありますが、古くから記されている健康を害する食べ合わせは以下です
・魚 × 牛乳の食べ合わせ
(ヴィールヤが相反する故、血液を損ない、消化不良を起こす)
・家畜、湿地の動物、水生動物の肉 × ハチミツ、胡麻、牛乳、発芽させた穀物の食べ合わせ
(聴力障害、失明、震え、悪寒、発声障害、鼻声、死が起こる)
・肉 × ハチミツや牛乳の食べ合わせ
(血液循環の閉塞、動脈硬化、てんかん、顔面丹毒、リンパの腫れ、死を招く)
…などなど、他にも計19の食事例が挙げられています
“ 満たされる食事 ” には、料理そのものと食べ方の両方が大切です
毎日は難しいにしてもできることから始めていきましょう
こちらも参考にご覧ください
>> 有益な食事のための「 1 0 の条件」
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