ハワイカウアイ島でのヨガ・アーユルヴェーダ留学中、朝食ではよく果物が出されていました。
アーユルヴェーダでは果物のほとんどはサトヴィックな性質を持ち、旬のものを、適量、単体で摂ることをおすすめしています。
・
・
果物をあたためて食べる
Hale Pule 滞在中、果物を温めて食べるという摂り方と出逢いました。
特にバナナは ギー とスパイスで蒸した状態で出される日が多く、それはとても美味しいものでした。
バナナは、摂る体質と環境によっては体を冷やしドーシャを増大させますが、少量のオイル( ギーやココナッツオイル )とスパイスで蒸し焼きにするとそれを防げるのです。
特にお腹にガスが溜まっている人や消化力が弱い人、肌荒れのある人では果物をさっと加熱して食べるこのアプローチはおすすめです。
甘さが凝縮し美味しいですし、ほろほろとしたあたたかな感覚にも癒されます。
この調理法はバナナに限らず、様々な季節の果物に応用することができます。
・
・
– レシピ – 朝食やおやつに
果物のシチュー
– 材料 –
・旬の果物 / バナナ、梨、柿など |
– 作り方 –
1 果物を食べやすい大きさにカットしておきます 2 中火で熱した鍋にギー、シナモンパウダーカルダモンパウダーを入れます 3 香りが立ったところで果物を入れて全体をやさしく混ぜ合わせます 4 鍋底が埋まる程度の少量の水またはハーブティーを入れてフタをします 5 中~弱火で 3 – 5 分お好みの加減で加熱して完成です |
補足:
* あたたかいうちに食べるのがおすすめです
* バナナは皮なし・ありのどちらでも調理可能です
(皮なしはカスタードくらいとろとろになります)
(オーガニックバナナであれば皮ありで 5 cm幅の輪切りで)
* カパ優位な人では少量のナツメグもありです
* カルダモンシードやオールスパイスも合います
* 有機のバラの花びらを入れるのも〇
* 夏場ならミント、フェンネルも合います
作りおきには適していません
>> 残り物の工夫/食べ物のエネルギー
・
アーユルヴェーダ的にみる「朝食」とは
朝目が覚めたときの消化の火、 agniアグニはまだ強くありません。 燃え尽きたあとの燃えさしと同じで、 その日1日中、 しっかりした強い火を保つためには、 優しくアグニに燃料をくべなければなりません。 炎が安定していると、食べたもの、 そして経験も楽に消化することができます。 朝食は、英語で「breakfast」 つまりfast(断食)を
break(破る)するという意味です。 断食は注意深く破らなければなりません。
Hale Pule より
朝食は夜の断食状態から目覚め、
今日一日の活動を始めるための回復食だということ
_ そう思うと朝はシンプル何かを適量食べるので十分なのですね
旬の果物のほかには
炊き立てのご飯とあたたかい味噌汁、というのも日本人には合っています
体質と季節をみて、
“今の自分が求めているもの” を直感的に取り入れることが大切です
・
こちらもあわせてご覧ください
体と心を癒し整える
シンプルで美味しいアーユルヴェーダ料理を
季節ごとのテーマに沿ってお伝えしています
Ayurveda cooking
アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
k a o r i