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Q・4
夜に過食しないと眠れません
何から始めるべきでしょうか
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A・過食してしまう理由を自覚しきってください
それをいつまで続けたいかを考えてみてください
あなたが人生で本当は何を感じたいかを、
自分のなかで明らかにしてください
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慢性的に過食に至らしめている
その「理由」を、
様々な角度から観察しましょう
理由を明らかにしない限り、これは変わりません
過食は、逃避の現れです
自分が何から逃げているかを問うことで、
その裏に隠された、
真に望んでいることも見えてきます
(正しくいうと、「自分の考え方」が何から逃げているか)
そのためにもまず、
自分が恐れているものを自覚しきるのです
あなたにとって、これは決して
心地よい作業ではないかもしれませんが、
この際、自分自身のことを責めたり
評価したりする必要はないのだと覚えていてください
「ただ淡々と」、「第三者のつもり」で
それぞれの理由をどんなに些細なことでも洗い出していきます
心の中で、自由に対話してください
誰もそれを笑ったり評価したりもしません
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「恐れ」「哀しみ」「怒り」・・・
それらは果たして本当に、
自分の人生 – 未来のすべてを覆いつくすほど
重大なことかを、改めて自らに問いてみるのです
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それのせいで、
あなたの人生は台無しにされるの?
それのせいで、
あなたの未来はすべて決まったの?
それのせいで、
あなたは感情に振り回され続ける必要があるの?
・・・
「○○ のせいでうまくいかない」といえば
あなたは人生から逃げるしかなく、
こっそりと、
まるで息を止めるように生きていくほかありません
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でもそれが耐えられないから、
「夜に過食しないと眠れない」のですよね
「夜に過食しないと眠れない」
と悩みそのものが思い当たるということは、
過去の残像によって苛まれ、
毎日 – 人生から逃げ続けるのはもういやだ、
自分らしく 自分の人生を生きたい、
と心で願っているのでは
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過食はすぐにやめるべきではありません
・18 : 00 より前は好きなだけ食べてよいことにする
→ 夜の過食分を全部 18 : 00 前に繰り越してください
そうして、夜には食べる気が起きないくらいに自分自身をコントロールしてください
まずはこれを 3 日続けて、体がどう変わるか観察してください
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一方で、過食をすぐにやめられる方法はあります
1 誰かに心から愛される
2 誰かを心から愛する
3 冷蔵庫の中身、台所にある食材をすべて捨ててお金を持たない
私たちは「安心」を求めて「食物」に走りますが
安心、安堵感は本来、「関係性」、
すなわち自分や周りの「存在」自体に生じるものです
お腹いっぱい食べても
100万円の買い物をしたとしても、
心からの安堵感 – 至福は別であることを知っておきましょう
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夜の過食
= 1日の満足度の低さを表します
過食はタマスで、心と体を鈍くするので、
翌朝のやる気をさらに落ち込ませ、
やるべきことや
与えられていることに気づきにくくなり、
→ 満足しないまま 夜になって
→ 夜に過食しないと眠れない ( 眠りたくない ) ということが起きます
食べることは五感を使う行為で、
様々な行いのなかでもすぐに気持ち良くなれます、
なので、表面的な満足を満たすのにはうってつけな行為です
が、過食を繰り返せば五感は鈍り、
体と心には重さ(タマス)が残ります
・・・
夜に過食しないと眠れないのは、
あなたの力が余っている証拠でもあります
あなたという存在が、過食という行為を通して
「幸せになりたい」と訴えているのです
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毎日にもっと満足したい、
心でそれを感じたい、
けれど、どうしたらいいのかわからない
これが本心なのではないでしょうか
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幸せや健康は、本当はとても簡単です
難しくしているのは、ほかでもない自分自身です
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身体と心は
常にバランスを求めているので、
現時点で気づかれているその心の声、
_「過食しないと眠れない」という
自分の行動が意味することを、どうか見逃さないでください
意識を向ければ、それは変わり始めます
私たちの肉体と精神は、
日々の思考と習慣からつくられていくのです
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チャラカサンヒタには下記のようなことが書かれています
「適量の食事の効果」
適量の食事をすると、
人は正常な状態を乱すことなく
確実に体力や色艶、幸福な人生を得ることになる
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- 良い習慣と悪い習慣 / 慣れているものを抜くと“反応”が出ます
- この瞬間にも変化があると気づく
- 自分のことに向きあっていますか
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次回の質問回答記事もぜひお楽しみに。
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