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Q・5
妊娠中で、眠くなる時間帯や排便など
すべてのリズムが狂っていますが、
無理にも正した方がいいですか?
A・「無理に」でなく「ラクに」なるために整えましょう
母体の健やかさが胎児にとっての一番の滋養です
ドーシャ(体質)バランスが著しく乱れていると
アグニ(消化力)を良好に保つことが困難になり、
結果アーマ(未消化毒素)を蓄積しやすい体と心をつくります
妊娠前 – 妊娠中 – 出産後において
上記の状態が続くことは良くないと、アーユルヴェーダではいっています
乱れ – 増悪 – 蓄積が慢性化すると、
本来の自分の丁度よいバランスそのものを見つけるのが困難になり、
「無理にでも正した方が良いか」という発想になります
が、今が不快な状況にあって
症状が慢性的であればあるほど、確実に整えたほうが良いです
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アーユルヴェーダについて関心を引かれ、
「無理にでも正した方が良いか」と考えている時点で
心では「正した方がいいんだろうな」とお思いなのでしょう
「無理に」と思うなら
ストレスになるだけで無理には正さない方がいいですが、
本来、健康状態を築くこと、
自分の調子を回復させることは「ラクになること」ことです
整えたら整えた分だけ、
まず自分自身がラクになり、赤ちゃんの成長過程を支えることにもなります
子どもの健やかさ – 生きやすさ、
自分自身の健やか -生きやすさを望むのでしたら
できることから少しずつでも取り組む価値は大いにあります
自分を疲弊させ続けることの代わりに
少ない時間でも毎日、自分を
肉体面でも精神面でも癒すような事柄の実践をお薦めします
今の時点で【睡眠も食事も】‥
すべてのリズムが狂っているということは、
これまでの生活 – 仕事などでたくさん頑張ってきたのでしょう
「乱れ」は、
胎児がお腹の中で順調に育つよう「安全な環境」を求めて
様々なサインを身体が出しているということでです
味覚の変化や重いつわり等は
ドーシャバランスの乱れであるとアーユルヴェーダはみています
今現れている様々なサインを無視し
乱れたまま、狂ったままで出産 – 産後を迎えると、
お母さん自身も子どもも
その後もっと大変な思いをします
アーユルヴェーダ的観点からみると
やはり、母体の健康 = 胎児の健康 = 家族全体の健康になります
規則正しく食事を摂ること、
睡眠時間を一定に保つことで
どれほど胎児にとっての環境が整うかをイメージしてみてほしいと思います
匠マイラによれば、
アーユルヴェーダやヨガの教えをもって身体を整える人の多くは
妊娠 – 妊娠期間中 – 出産後もとてもラクであることを経験するそうです
お母さんがラクに出産 – 育児と向き合えることは
子どもにとっての健康や幸福をも自然と後押ししますよね
(そして旦那さんや家族みんなも)
今の仕事、暮らしもあると思うので、
できることから少しずつ、が良いと思います
「無理に」と思わず
「ラクに」なることと思って行動することが大切です
十分な睡眠をとり、
できたてのあたたかい食事を中心にとりましょう
そして五感がリラックスして過ごせる時間を定期的にもつことをお薦めします
– まとめ –
* 母体の肉体的 – 精神的な健康度合いがすべて胎児に影響する
* 十分な睡眠と規則正しく滋養の満ちた食事は超必須
* 朝は白湯飲みから始め、夜は消化しやすい食事をいただく
* 日ごろから正しい姿勢を心掛け、骨盤底筋を使う
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>> 妊娠したら赤ちゃんのためにできること
>> 今日から始める「アグニを整える」こと
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K a o r i