「 今の自分の消化力はどのくらい? 」4段階のアグニ

アーユルヴェーダの自然療法、
食事療法では総じて「アグニの回復」を目的としています

これは、体質的バランスである“ドーシャ”を鎮静、バランスさせることと同時に起こります20171110_1210007901174581874.jpg

アグニのバランスが取れていると、
私たちは体に“居やすく”なり、
取り入れる食べ物、感情、経験をスムーズに変換・排出することができます


健康状態を示す
「アグニの段階」

アグニの強さには、段階があります

このアグニの状態・強さの段階が = 健康状態の指針となります
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真の健康状態では
排泄のリズムがよく色も形もきれい
肌、髪、瞳が潤いキラキラ輝いている
声が澄んでいる
自信がある
偏った食欲がなく安定している
身体にも心にも痛みがなく“満ちて”いる
消化が順調で眠気やゲップ、おならなどが頻繁に起こらない
などが体に反映されます
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自分の消化力はどのくらいか?
– 4つの段階 –

以下に記したそれぞれのアグニの段階(状態)は、誰もが経験し得るものです

まずは今の自分のアグニの強さ、状態に気づいて、理解し、認めたうえで日々アグニをケアすることが肝心です

サマアグニ ◎

バランスのとれたアグニです
全体的に整った消化能力があります
食べたものを心地よく消化し、食後は眠くならず、一日を通して排泄も順調です
肌・髪・瞳が輝き、オージャスも多いです
物事をそのままに受け入れ、直感的に良い判断・行動ができます

ヴィシュマアグニ △

不規則なアグニです
処理能力にムラのあるアグニの状態です
排泄があったりなかったりします
お腹にガスがたまっていて、げっぷやおならが日常的に発生します
食事を抜いたり食べたり、夜にお腹いっぱい食べて寝るような生活ではすぐにこのような状態になります
エネルギー、マインドが朝と夜とでムラがあります
ヴィシュマアグニを繰り返すと病気にかかりやすくなります
ヴァ―タピッタラジャスが増悪している場合に多い状態です

ティクシュナアグニ △

熱すぎるアグニです
燃やし尽くしてしまうような制御不能のアグニの状態です
消化は早いけれども早すぎて栄養素の吸収が間に合わず下痢を起こします
一度食べた後でまたすぐに食べたくなるなど、常に何かエネルギーを燃やしていないと落ち着かない状態になります
便秘、もしくは下痢にもなり、体重の変動も激しいです
ピッタラジャスが増悪している場合に多い状態です

マンダアグニ ×

強いけどく、すぶっているアグニです
消化にとても時間がかかるアグニの状態です
少量を食べてもなかなか消化が進みにくかったり、いつもスッキリしない感覚があります
間食が多かったり一度に食べすぎたり、感情的な滞りから完全な消化がしにくいこともあります
カパ優勢な人やタマスが増悪している場合に多いアグニ状態です


「感情」がアグニに影響する81

食べ物もそうですが、
何を想うか、何をするかということも含めて体は認識します

自分の感情の矛先、行動のパターンを観察してみると、アグニの調子と直接関わり合いがあることを感じるでしょう

アグニを整えるには、いくつかのシンプルなアプローチがあります

〇 新鮮な食べ物を毎日決まった時間に食べる
〇 生姜の前菜を食べる
〇 よく噛み、姿勢よく食べ、食後は軽い散歩に出る

〇 ヨガやウオーキングなど、
自然な呼吸とともにすすめられる運動を日常的に取り入れる
〇 感謝の気持ちを抱く
〇 ディナチャリヤの実践

ぜひ3日間だけでも意識し取り入れてみましょう

消化サイクルの観察としては、
「前の食事が消化されたかどうか」がわかるツールもあります

消化完了、わかるサイン
左の鼻穴を押さえ、右の鼻穴から息を吸います
スーッと通れば「消化できた」サインです
反対側と比べてつまった感覚があれば「消化途中」です


あわせてご覧ください

自分の健やかさを優先する
消化力を左右する「果物の食べ方」


バランスをもたらす食事
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あわせてご覧ください

  1. 基本の基本 – その6 -/アーマとは

  2. 「 アーユルヴェーダもヨガも要らない人 」

  3. 食事を届けることは愛を届けること

  4. 【 重い生理痛はドーシャの乱れ 】

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