私の髪の毛「こんにちは」

 



 美しく見せること
  美しく在ることの違い

私たちの〝美〟に対する感覚や価値観は、生まれながらに備わっている側面もあれば時代の流れやその他の後天的要素から感化されたりして磨かれるものもあります。

私自身はアーユルヴェーダと出逢って以降、自身の肌や髪、つまり外見的要素について、それを艶やかに〝見せる〟ことや〝つくる〟こと、= 外的な手法によってそうすることへ一切の関心を閉ざした時期がありました。

本能としての生命的な機能 = 内臓の働きや根本的なマインドの核となる部分で、ありきたりですが「強く」「しなやか」で在るようにと、そうではない分離した・部分的なやり方をやめていきました。

以前からも思っていたことや考えは多々ありましたが、アーユルヴェーダによる直接的な体感の延長線上で「命」そのものを抜本的に健康にしたいと、そしてそれにはどうすべきかを新たな視点から見ていきました。

些細なことですが、化粧水や乳液を塗る代わりにアヴィヤンガマッサージで皮膚と内臓を覆うケアをしたり、食事へギーを取り入れて組織全体の滑らかさを補うようになりました。
カロリーオフや糖質カットと謳った飲食物をセレクトとするのではなく、正常に消化・排出できる肉体や精神とをつくろうと真に調和のとれた食事が何であるか、バランスを養う暮らし方を自分の範疇で習慣化していきました。

本質に根付いた行動を一定期間・一貫性を持って続けたおかげで、エゴによる静かな抵抗や執着が顔を出すことが一時的にあるも、気がつけば自然とベスト体重を維持できるようになり(数年ぶりに体重を計ってみたら高校生時の体重と同等でした、体格や肉付きは勿論多少違うけれど)、
顔面へのファンデーションやトリートメント剤も不要となりました。

そうした〝まぁほったらかし〟の結果、自分自身のフォルムをそこそこ気に入るようにもなれました。

一体誰が、〝ちゃんと〟キレイで居なきゃと決めたんだ。
一体誰が、〝トレンド〟に乗ることがすべてだと云ったんだ、と自分の中にあった固定概念をまた一つ外していったのでした。

美の概念は時代によって変わるしね、
そろそろもっと自分という〝命ありきでの中身〟の伴う自然体な美しさを培えるようにもなりたいわ

と、それ自体が一種の〝美〟の感性であったことは今気づいたことですが、アーユルヴェーダによって新たな美的感覚を養えたように思います。

・・・逆説的ではありますが、一つの命について「内側」から全体を見直すことでおのずと「自分」という人間が、実はどんな「フォルム」を持っているのか、母と父から授かった個性やそれが現代 – 私を生きるとどう成るか?の「外見」をそのままに見出すことに繋がります。
これはどのようなトレンドよりも興味深い芸術品のようにも感じるのです。

髪の毛がツヤツヤ(自然な)に、強くなりました

というわけで、アーユルヴェーダと出逢って以降内的なケア = アグニ(消化力)に重きを置いた結果、気づくと髪の毛がとても(自然な)きれいになりました。

写真はとある日の夕方。
前夜に湯シャン(いつも少しだけシャンプー:天然由来のもの)をして、テキトーにドライヤーで乾燥させてそのまま就寝。朝は手ぐしのみでスタート、1 日の活動を終えたときに撮ったものです。

多少は参考になるよう、元々の毛質と過去の状態から現状とについてまとめてみました。




・ピッタ × ヴァータの毛質
・ピッタは熱性と油分とを持ち合わせていて、毛質はうねり(猫)毛でかつ頭皮はオイリーになりやすい。ピッタが増大・増悪することで若禿になることも。
・ヴァータは乾燥と軽さの性質が故に毛質もパサパサ、縮れる傾向にある。毛自体も細く、固い。ヴァータが増悪・増悪することで

・小学高学年からくせ毛、うねり毛がひどくなる
・つるつるのストレートヘアに憧れて中学時代から縮毛矯正を毎月
・20代 ~ ハイトーンブリーチカラー常連に、好きなカラーはアッシュミルクティー♪
・毎朝アイロン or コテして髪を真っ直ぐか巻くかしないと家出られない
・毛が傷み過ぎ & 寝ぐせもひどい & 頭皮の油分凄すぎて毎朝シャンプー&トリートメントする(夜もしているのに)
・つまり色々しすぎ & 食事と生活の乱れで芯から良い滋養を得ていなかった

・10 年カラーなし
・毎日ほぼ湯シャン、ちょびっとシャンプー
・トリートメント、リンス系 4 年使用なし
・生理期間中 2 日目までは頭濡らさない
・手ぐしのみ、寝起きはちょっと絡まる
・ここ約 5 年は¥1000カット or 理容室で「毛先揃えてください」
・つまりほぼ何もなし

過去中学自体に細眉が流行り眉毛を抜きすぎて一部が剥げたまま生えてこない箇所があるのですが、実はここも少しずつ生えてきました。(こっちの方が驚き & 嬉しかった)

アーユルヴェーダ:7つのダートゥ

私たちの身体は 7 つのプロセスを経て各組織が生成されます。
アーユルヴェーダで云われているこの「 7 つのダートゥ」は、その名の通り 7 つの工程を辿って体内組織を構造しその結果一つの〝命〟を維持・向上に導くことを意味しています。

初めの工程( 7 分の 1 )は〝リンパ〟で、この際に食物からの滋養が充分に変換・吸収されると顔色の明るさや明瞭さを持った意識をも支えます。

‥そしてダートゥの 6 における工程では〝骨〟がつくられ、ここでは強固で安定した肉体と同時に精神面では忍耐力や安定感といった要素が支えられます。
= ここまで栄養が行き届いて滋養に変換されていないと安定的な肉体・精神が育まれにくいということです。

もう一つ、骨がつくられる過程では老廃物として「体毛」が生じます。
これが、髪の毛の艶感や毛質に現れるのですね。

「骨」は本来水と地の元素から成るため、カパドーシャが優位な体質の人は骨格が大きく毛も濃い傾向にあります。
ヴァータドーシャでは相反する元素の故に骨格も華奢で、毛も細く乾燥がち、となるワケです。

なので、以前の私はヴァータが過剰にあることでピッタも同時に乱し、それが毛質に現れていたということ。
充分な滋養を取り込めていなくて、全組織が支えられていなかった = 骨・毛が脆い状態にあったということです。


7 つの工程(ダートゥ)が順調に生成を経たとき、最終地点は〝生殖器〟で、ここで総体的かつ根本的な免疫力 = ホルモンや命の輝きがつくられます。

ダートゥはプロセスですが、その各工程に携わるのはアグニ(消化力)です。

アグニ(消化力)は体内で全 13 あるとされていますが、これらが順調に可動することでダートゥも生成がかなうことを覚えておきたいですね。
アグニが順調であるとき = 肉体・精神の両面が順調に循環します。

オージャス生成プログラム

日々の食事にアーユルヴェーダの原則をさっと取り入れられる、個別にてパーソナライズされた食材キットをもとにアグニ(消化力)を整えダートゥ(組織構成)を支える体験式のコンテンツがオージャス生成プログラムです。

実際にアーユルヴェーダプラクティス内で実践いただいている要素をベースに、アーユルヴェーダ初心者さまへも簡単に取り入れられるような内容にしました。

各食材に適したブレンドにてお使いいただけるスパイスや、あらゆる食事に活用することで美味しい & 組織をやわらかくするギー、穀と豆のそれぞれのブレンド、パンチャナッツがすぐに作れるキット等を郵送にてお送りします。

食材のほか、レシピ冊子 & 動画コンテンツを用いて〝バランスをもたらす食事〟を自宅スペースで実践いただけます。

いつもの食卓に新たなフィーリングを取り入れ、身体と心のもっと広く深い健やかさを味わっていただけますように。

お申込みの際はいただいたリクエストをもとに、受講者様自身の体質やライフスタイルを鑑みてこちらからベストな朝・昼・夕食のご提案もさせていただいています。何事も〝取り入れやすい〟・〝続けやすい〟を前提に、事前すり合わせのもとでプログラムを進めていただけます。

1 月お申込みは 25 (月)〆切 >> 2 / 5(金)着となり、先着 7 名様にて承ります。

オージャス生成プログラム・ 概要はこちらから

 


今日を生きて今日を死ぬ。
明日を生きて明日を死ぬ。

この繰り返しで私たちがいつも〝ここ〟に生きられるとしたら、きちんとこれらの〝循環〟が繰り返されること、それこそが命の繋がり合いをこのうえないものとして表すのかもしれません。

私たちの限りない欲求の根底には〝死〟を避けること、すなわち老いを避けることや孤独を逃避することと結びつきがちなのですが(私もしっかりとそれはまぁまぁ在るし)、

一方で、できるだけ本来の素質(そのもの)をそのままに、つまり多くを与えすぎず初めからただそのままに、という真骨頂・能動性に、ときにハッとさせられことがあるのです。

アーユルヴェーダ省察プラクティショナー
K a o r i

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