『自分らしく生きていくための11の質問』ラスト




Q・11
イライラしたときの対処法を教えてください


 

A・「あ、イライラしてる」とイライラしている自分に気づくこと。

現代社会に生きる私たちはとても短気になっています。まずはこのことを前提に少し考えてみましょう。

原動力や活動を起こす力〝イライラ〟は、対となるプラスマイナスの関係にあります。

私たちは「動」くなかで生きているけれど、「動」き過ぎたり、早すぎ – やり過ぎる過程で短気さが助長し = イライラの発端となることがあります。( 行動への動機と実際の行為にもよりますが )

現代における私たちの生活様式や食事の仕方、仕事の取組み方をよく見てみれば、そもそも〝短気〟になりやすいシーンが多くあることがわかるでしょう。

 

私は、人生の前半でイライラを使い果たしてきました。( 今現在でも0ではないですが、それまでのイライラとはちょっと違う )

今こそ「かおりさんてイライラすることなさそう」と言われますが、つい数年前まで「いつもほとんど」イライラしていましたし、イライラの残像に引っ張られることが度々ありました。

後半の方では、イライラすると「あ、またイライラしてる」とそれ自体に “ 自分で気づく ” ようになりました。

特に、ヨガ・アーユルヴェーダと出逢ってからはその根源を観察するというサイクルが芽生えたことで、「ただのイライラ」ではなく「イライラの意味」を咀嚼するようになったのです。

咀嚼しなければそれは未消化物として蓄積し固着するという点で、食物も感情も同じなのです。

咀嚼すると消化がかない、次からの自然発症 – 無意識なイライラが段々と軽減されていきます。

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さて、イライラの原因ですが、
大きく2つあると思ってよいと思います。

1つ目は、心がイライラしている場合
2つ目は、身体がイライラしている場合です

心がイライラしているときは主にグナに働きかけ、
身体 – 肉体がイライラしているときは主にドーシャに働きかけることで適切な改善が期待できます

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1・心がイライラしている場合

普段と違うイレギュラーな場面においてイライラするという場合、
心に「期待」があって、「コントロールしたい」という執着からイライラを生じることがあります。

イライラを紐解くと、実は
・言いたいことを我慢していたり、
・相手がどう思うかを気にするがあまり自分の出方をどうしようかという迷いだったり、
総じて「どうしたらいいか分からない」とき、心にイライラが生じます。

自分が抱く期待の正体が何かを見てみると、
「あ、自分てなんてちっさいんだろう」と笑えてくることがあります。

もしくは期待の概要(希望や要望)が
その時たまたま相手へ伝わっていなかった、
ということもあるので「きちんと伝える必要」が出てくるケースもあります。

しかしその内容が自分本位であったり自分都合の事柄であった場合、やはり「あ、自分てなんてちっさいんだろう」と立ち戻ることになるでしょう。

イライラは、期待が思い通りにならなかったときに生じるのです。

気づき、認めたらそれ自体を笑い飛ばせば(心で)済むということがほとんどで、
あるいは、その場や物事に対して、必要に応じて発言や行動として – アクションを起こすことでカルマが解消されることもあります。

 


2・身体がイライラしている場合

心のイライラにも関連することですが、
・習慣的にイライラしている、
・同じ – 似たシチュエーションにおいて毎度イライラしている場合は、
腸内環境が「イライラしやすく」なっていることが考えられます。

「幸福は腸から」の言葉の通り、
アーユルヴェーダでも “ 腸内環境の乱れが「忍耐」を欠如させる ” 見方をしており、身体のなかで不快感や異常な菌の繁殖があるとき、人は自己信頼 – 安堵感を失いそれが感情にダイレクトに影響すると考えます。

身体で感じていることは = 心に響くのです。


とりわけ、精製砂糖やカフェイン、アルコールを常食していると腸内での “ カンジダ菌 ” が異常繁殖していることから「忍耐」が効きにくい身体になり、「我慢」ならない = イライラが芽生えやすくなります。

腸内環境の乱れ = 必然的に「生殖器」へも充分な滋養が得られておらず、ここは私たちのグラウディング – 安定感 – 生命力と繋がるという意味でも重要なポイントになります。

アーユルヴェーダでいうところの【ダートゥ】の考え方ですが、食物や感情面において必要な滋養が組織へ充分にいきわたっていないと、最終到達地である「生殖器」の健やかさが半減して自己認識力や受容感が欠如します。

すると、阻害された気分や自己疑念感、漠然とした不安に駆られやすくなり、なぜだかイライラする、ということが習慣化します。

・間食ばかりしている
・過食ばかりしている
・人目ばかり気にしている
・自己評価ばかりしている
・見えない未来に怯えている
・過ぎた過去に執着している

これらがあるとイライラは慢性化します。

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イライラしたときの対処法は、以下を参考にしてみてください。

続ければ、必ず “ 意味のないイライラ ” から解消されます

・イライラしている自分に気づき、イライラしている自分を深く観察すること
・感情を – 何かで – すぐ誤魔化さないこと
( 逃避の理由から娯楽に身を投じること、過食、多活動、多接触など )
・行動を減らして自分の在り方 – 行動を見つめる
・空を見上げながら 15 分以上気ままに歩く(行き先は決めずに)
・深呼吸する
・弱さ、恐れを認める、自分も相手も責めないでただ認める
・精製された食品を控え、作り立ての自炊の食事を中心とする
・間食、精製砂糖、アルコール、カフェインを控えめに、それらに溺れるような食べ方はしないこと
・辛いもの、しょっぱいもの、過度に味の濃いものを控える、カモミールやミント、ローズ系のハーブティをゆっくり飲む

・電子機器、情報、メディアに触れる時間を減らす、自分の人生 – 日常を大切にする

>> <ピッタ>炎症、肌荒れ、胃のトラブル、口内炎を起こしやすい人のための食事
>> どんな風にして自分の機嫌をとりますか?

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これまで 全 11 の質問回答をしてきました。
ご質問・相談を投げかけてくださった皆様ありがとうございました。

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